こんにちは
ササキングです
先日、ワ・ラッセに青森市内在住の方から
とあるミニチュアねぶたの寄贈がありました
こちらのガラスケースに収められたミニチュアねぶた
お持ち込みいただいた方のお話によると、
昔国鉄にお勤めの方からいただいたそうです。
ケースの内壁には佐藤米太郎のねぶた絵図、
青森市教育委員会の指定書(昭和38年に青森市文化財に指定された説明文と思われる)が
添付されています
このようなことから、どこかの駅に青森ねぶた祭の紹介のため
飾られていたのではないかと推測されます。
制作者・制作年など詳細はわかりませんが、
ミニチュアねぶたのタイトルに「三国志 鹿内作」と記載されていました。
鹿内といえば第四代ねぶた名人故・鹿内一生さん
鹿内名人といえば、馬のねぶたが有名で
三国志のねぶたを過去に何度か制作されています。
もしかして本人が作ったねぶた・・・?
そう思い、我生会に鑑定を依頼しました
鑑定の結果、本物の鹿内一生さんのねぶたであることが判明しました
これは大発見!
細かな年は特定できませんがおそらく1970~1980年代くらいの
作品なのではないかと推測されます。
鹿内名人は潤筆・渇筆どちらにするか悩んでいた時期があったそうで、
筆遣いを見る限り後々のねぶた制作スタイルが確立される前の作品だろうというお話でした
保存状態もとても良く、
本当にすごいものを寄贈していただいたのだと実感します
こちらの作品はワ・ラッセで大切に保管し、今後の展示会などで
お披露目できればなと考えています
ササキングのレポート