アニメーターの時給は150円しかないようである。会社の机に1日15時間かじりついて、月給は7万円とのことである。話にならないほどの低賃金というより労働基準法違反だろう。
何故こんな事になるかというと出来高払いだからである。アニメーターがもらえる原画の単価は1カット4000円で、背景にスズメ100羽が飛んでいようが青空だろうが単価は同じようである。手間のかかる仕事が重なると、それこそ手取りはスズメの涙となってしまう。
月給7万円の人は30代の女性で、家賃を引くと、残り3万円。その後ひと月は、そうめんだけでしのいだ。「ワーキングプアそのものですよね」と語ったそうである。
彼女が経験した極貧生活は、多くのアニメーターが通ってきた道だったが、最近では更に賃金が安くて済む東南アジアに下請けに出す会社も増えており、国内の労働市況は改善の見込みがない。
日本芸能実演家団体協議会(新宿区)が2005年に発表した調査では、アニメーターの平均労働は月25日、1日10.2時間。所得は年300万円以上35%、未満65%。100万円未満も27%を占めた。無作為に選んだ300人に調査票を渡し、83人が回答した。年金未払いも22%に上った。
アニメーターを養成する専門学校は数多く存在するが、授業料が高いことで有名である。年間200万円以上の費用がかかるところはざらである。
お父さん、お母さん、子供が「アニメーターになりたい」などと言い出した時には覚悟してください。
(記事)
「時給150円」アニメ制作はつらいよ
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