不況で資金繰りが苦しいのはいずこも同じである。警察だって収入減で困っている。そこで新たなシノギとして注目されているのが自転車である。
2007年の道交法改正で、自転車の交通違反に対する取り締まりが強化され、反則金徴収が容易になった。
自転車人口は多いし、その無法な運転ぶりに対しては以前から対策が求められていた。
警察としてはまさに一石二鳥なのである。
では、どうして今まで消極的だったのか?
ことは簡単。違反がせこいので、一件あたりの水揚げもたかが知れており、要するに面倒くさかったのである。
しかし、不景気で自動車に乗る連中も激減し、背に腹は替えられなくなった。
ご用心!自転車で違反切符もあり得ます
●一時停止違反
3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
●歩行者通行妨害
2万円以下の罰金又は科料
●信号無視
3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
●二人乗り
2万円以下の罰金又は科料
●夜間無灯火
5万円以下の罰金
●酒酔い運転
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
という訳で、やはり酒酔い運転が一番稼げる。
自動車への酒気帯び運転が厳しいので、飲み会の日は最寄りの駅まで自転車で通勤していた諸兄も多いだろうが、警察から見れば、まさに絶好のカモなのである。
自転車に違反切符、遮断機下りた踏切通過
本命は飲酒運転ではあるが、それをいきなり取り締まり出したら、さすがに国民の怨嗟は凄まじいだろう。
しばらくは地道に実績作りをするしかない。今回の事例は見せしめ&PRと解するべきだ。
スポーツ自転車、違反切符辞せず 罰金も
警察の本音はともかく、無法自転車を取り締まること自体は賛成である。
馬鹿は体で教えてやらないと理解できないので、とっ捕まえるのが一番なのだが、原チャリ珍走団への警察の対応を見ているとあまり期待できない。
はしっこいガキどもを捕まえるのは面倒くさいし、捕まえてもたいして点数稼ぎにならない。
パトカーで違反車を追跡しても、派生して事故が起きれば、逆に警察が訴えられる事例も増えている。
結果として、右折禁止違反や踏切一時停止違反のような簡単に捕まえられる取り締まりに力点が注がれるようになるのだ。
で、結局悪質な違反者はのさばり続け、とろい連中がカモられ続ける図式が続くのである。
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cb
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