あっさり9000円台を割り込み8000円台も割り込む勢いである。日本の暴落ぶりは突出している。日本経済の脆弱ぶりが露呈した形だ。
日経平均、下げ幅一時1000円超す 8115円まで下落 ">日経平均、下げ幅一時1000円超す 8115円まで下落
≪10日午前の東京株式市場は日経平均株価の下げ幅が一時1000円を超えた。9時41分には1042円8銭安の8115円41銭まで下げている。9日の米株急落や国内生保の大和生命保険が10日、経営破綻したと伝わったことが嫌気され売りが加速している。≫
そして、とうとうサーキットブレーカーが発動されてしまった。
サーキットブレーカーとは、(以下Wikipediaより)
≪日本のサーキットブレーカー制度
東京証券取引所・大阪証券取引所では、1994年(平成6年)2月から導入されている。
指数先物や指数オプションでは、先物価格が一定値を超えて変動し、理論価格と一定の幅を超えて乖離する状況が発生した場合に、取引を15分間中断する(午前10時45分以降の場合は前場終了まで中断。また午後2時45分以降は発動しない)。なおサーキットブレーカー発動は1日1回限り。
債券先物や債券先物オプションでは、先物価格が基準価格から2円以上変動した場合に、取引を15分間中断する。
サーキットブレーカーが発動した事例
2001年(平成13年)9月12日 - アメリカ同時多発テロ事件翌日。アメリカの国内取引が全て中止になった煽りを受け、株価が大きく値を下げ、日経平均先物(大証)の取引が中断。
2008年(平成20年)9月16日 - 国債先物の取引が中断。リーマン・ブラザーズの経営破たんを受けてアメリカの金融システムの不安が増幅し、先物を中心に大きく買われる展開となったため。
2008年(平成20年)10月10日 - 世界的な金融不安で、9日のニューヨーク市場のダウ平均株価が9,000ドルを割ったこと(8,579.19ドル)などを受け、株の売り注文が殺到したため、TOPIX先物(東証)・日経平均先物(大証)の取引を中断。 ≫
滅多なことでは作動しないシステムなのだが、立て続けに2回も発動してしまったことになる。
日経平均先物、急落で始まり一時売買停止に">日経平均先物、急落で始まり一時売買停止に
日本の株価が大暴落したのはアメリカに引きずられているからである。
米国株、ダウ9000ドル割れ――5年ぶり安値、金融急落・GM31%安">米国株、ダウ9000ドル割れ――5年ぶり安値、金融急落・GM31%安
株価暴落の後は大不況である。
1万円割れ現実で未曽有の倒産ラッシュが始まる">1万円割れ現実で未曽有の倒産ラッシュが始まる
≪ついに株価1万円割れが現実となった東証株価。平均株価は昨年7月の最高値から約4割下落したが、これはサブプラ問題の震源地、米国の昨年10月の最高値(1万4164ドル)からの下落率3割と比べても大きい。日本経済はこれからどうなってしまうのか――。とりわけ危機に瀕しているのは3業種だ。≫
まずは証券会社。あまりの市場環境の悪さにどこも開店休業状態とのことである。個人相手では利鞘が稼げず、ディーリングに転向するしかないとのことである。
次は地方銀行。リーマン破綻で“紙くず”になりかねないサムライ債の保有が命取りになりそうだ。株価急落で保有株式の含み損が膨らみ、そのまま破綻の道を歩みそうだ。
そして、不動産。株価下落の先端を行っている。「下落率50%と半値以下になってしまった企業もゾロゾロだった」という状況だ。
金融機関も貸し渋り、金詰まりで倒産ということになりそうだ。
輸出産業も円高で苦しいが、原油価格も暴落している。株安は日本経済にダメージを与えるが、中には笑っているところもある。
このような状況でもチャンスの目はあるものだ。企業努力でたくましく生き残ってもらいたいものである。「外人投資家がやむなく日本株を売り払った後で日本人が安値で回収すればいい」という意見もあった。
小金を持っているド素人がチャンスとばかり株を買いたがるかもしれないが、もっと下がるかもしれないよ。
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