わらべうたとえんげきの広場はちみつ

こどもたちに
生きていく力になる
物語を伝えたい。

今日のおはなし

2011年11月21日 | 演劇

今日は小松市内の小学校でおはなし。

3年生はインドの昔話「力くらべ」。
スケールの大きいお話です。
うちで語ったときは爆笑だったんだけど、
今日はシーンと聞き入ってくれた。
あまりのスケールのでかさにポカーン、って感じ。
インドって、映画もスケールでかくてポカーンだよなあ、と思いました。
創世記的なおはなしです。

うーん、もっとこなれていかにゃいかんなあ…
練習して、爆笑のレパートリーに育てていきたいです。

1年生は
待ち時間でわらべうたいっぱい楽しんでから。
2クラスそろうまでに、「ちゃちゃつぼ」「ずいずいずっころばし」「アルプス一万尺」「お寺の和尚さん」の懐かしわらべうたを、
「こんなの、知ってるかな?」と言いながら。
半分くらいの子が知っていて、一緒に楽しみました。5分くらいかな。

そろってから「こめついたらはなそ、ぎっちょぎっちょ」して、
毎度おなじみ「宝の原」。
おさらいなしでできるレパートリーって、
本当に自分のものになっていてイイカンジ。

最後は5年生。
今日は能登の門前町の「鬼神大王波平行保」。
能登にはおそろしい神様がいるね、ということで、
わらべうた「あまめはぎさま」を歌うと、
何と担任の先生が子どもの頃毎年正月に「あまめはぎさま」がうちに来て、
怖くて泣き叫んでいたとコメントしてくださって。
なんとまあ。
そしてこの民話は「剣地」という土地の由来となるお話なのだけれど、
お友達がそこに住まわれているということで、
「ああ、それで剣地と呼ばれるのですね」
と、実に深く聞き入ってくださったのでした。

担任の先生が全身で物語を受け入れてくださる姿に
子どもたちの感性も一気に花開いた感じで、
とてもとても深く深く聞いてくれたのです。

ああ、
わたし、このクラスに語るために覚えたんだね。
お話に呼ばれたんだ。

そう思うと、この物語が昇華していくようで、
次又語ろうというより、私は満足しきってしまったのです。

時々そういうことがあるのです。
私自身がレパートリーを増やすために覚えたのではなく
ここで語るために呼ばれたのだと感じることが。

芸とか技術とかそういうことではなく、
やはり私は物語を伝えるために語っているのだなあ。


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