みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

ツツジ日和

2011-05-14 17:32:15 | 日記
朝から六軒、昼から七軒 組ぼんこさんにお参りしてきた。

移動時間を抜いても325分は正座している。

体重が82㎏あるので、膝への負担がハンパない。

自業自得である。膝さんに申し訳ない。ゴメンナサイ。

今日、上忍の里は すこぶる爽快な天候であった。

雨上がりで水量増した川の流れる音。ウグイスの鳴き声。湿度の低い 心地よい風。暑くも寒くもないお天道様。そして里のあちこちに咲き誇るツツジたち。

この上ない 組ぼんこさん日和であった。

インドの龍樹菩薩さんが作られた 讃歌でもある十二礼と言うお経を 参詣者全員で読経して各家々を回っていくのである。総勢二十名で。

寒くて雨だったりすると 大変だが、今日みたいな日和だと 正座の痛みを除けば まだまだ大丈夫だ。

被災地に行き、多くのご遺体と接してから強く思う事がある。

この瞬間 この時間 この一日が とても大事で とても愛おしいと

刹那的ではない。

昨日の事を悔やんでも仕方ない。

明日以降の事を考えすぎると不安になる。

でも今日一日の この時間の この瞬間なら 一生懸命に燃焼する事も可能である。

田舎はエコロジーといちいち言わなくてもエコロジーである。あれだけ暑かった昨年の夏もクーラーはいらなかった。

空の澄み渡った そよ風の吹く上忍の里で この瞬間 この時間 今日一日を燃焼した。

まだ死ねないだろうし、死にたくはないが、死んでも構わないなと思うほど燃焼した一日であった。

親父殿が植えて育てたツツジが満開である。

お浄土にいる親父菩薩殿からの贈り物だ。

日が沈むまでの一時、そよ風とツツジを堪能しよう。

被災地の被災された みなさん ごめんなさい。今はあなた達の分も幸せでいます。田舎で英気を養ったら、手伝えることを考え 行動します。


あ また山から風がふいてきた 気持ちいいー

南無阿弥陀佛


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