みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

SAY! YES!

2010-11-30 01:00:28 | 日記
男は社会に出ると7人の敵がいる。そんな大変な目に会いながら仕事をしているのだから、家庭での理不尽や横暴には目を瞑(つむ)る。

そんな事は現代の家庭では通用しない。

社会に進出した女性は知っている。社会や会社での苦労は当たり前で、家庭での怠慢や横暴の免罪符にはならない事を知っている。
また、会社での常識や、男社会の筋道は、家庭の調和に害こそあれ、利はないと感じている。

会社では こうだ。社会では こうだ。男社会では こうだ。

こうだ、こうだと言う、理屈や道理は 家庭では 不用品なのだ。

現実の社会は過酷さを増し、働き辛くなっている。人生は残酷で、社会は やはり弱肉強食だ。
非を認めたら、仕事から外されるし、 賠償だってしなくちゃいけない時もある。言い負けたら、上司にも部下にも 馬鹿にされて会社に居づらくなる。

そんな環境で生きて行こうとすると、いきおい過剰防衛気味になったり攻撃的に成らざるを得ない。

そして、男は これが社会の常識だと思い込むようになる。

そして、男は家庭も社会の一部だから、思い込みの常識を家庭に持ち込むようになる。

常識と道理と筋道は こうだ!と 強弁する。当然の事として。

しかし、家族や妻が求めるものは、優しくて強い父親である。強さは家庭外での強さで、威張りちらす 強さは求めていないのだ。
本当は、社会で生き抜くことの大変さを 家族や妻に分かってもらいたいのだ。男は。

家族も妻も、薄々そうじゃないかと感じてる。でも強弁されたり、頭から言われると 腹立たしさだけが残る。

どちらも不毛である。

社会と学校と文科省は 一番重要な教育から逃げている。

婚前教育、夫婦教育、家庭教育、父親教育、母親教育。

大学出ても内定でないのだったら、役に立たない学科を無くして、上記の教育をすべきだ。

しないんだったら、寺子屋始めて勝手に教えるぞ!文科省!

温故知新で不易流行な事実で真実をひとつ書き記す。
夫婦であれ、恋人間であれ、親子関係であれ

@親密な関係や間柄の時こそ、「話はするものではなく、話しは聞くもの」であると。

@その聞く時の姿勢は「YES!」

確かに社会での会話は、やはり闘いである事は間違いない。そのクセを親密な関係に持ち込んではイケない。オトコは親密な関係の会話でも 勝とう!とする。(ちなみに拙僧はその典型例である。残念!)

JohnLennonがヨーコオノに惚れたのは 彼女のアートとメッセージすべてに「YES!」を感じ取ったからだ。
実母に捨てられ、存在を拒否された幼少期のトラウマ。
ヨーコオノの「YES!」に永遠の安堵を感じたことだろう。

@仏教では この普遍的で愛に満ちた「YES!」を「摂受」と言う。平易に言えば、先ずは相手の気持ちを汲み取り、こころを受けとる事が肝心と言う事か…

お釈迦様が、わざわざ「摂受」と言い残すと言う事は、なかなか それを理解し行動に移すのは難しいと言うメッセージだ。

だから、簡単ではないが、諦めずに実践していこう!みんなの僧も一緒に実践します!

こうだ!べきだ!は慎みます。べきだ!! あれ!?

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