みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

カルチャーショックなうまいもん その二

2011-02-13 17:00:46 | 日記
う~ん。その頃は韓国料理自体もポピュラーではなく、ましてや冷麺は中華冷麺が冷麺だった。

しかし、食の大家 ナニワエキスプレスの清水氏が薦める冷麺であるからには、箸はつけざるを得ない。やはり、恐る恐る韓国冷麺を初めて口に運んだ。

やはり アウト

舌と脳と視覚が拒否。

麺はまるでゴムの様で まるで噛み切れない。

スープも醤油タレじゃないし、泣けてきた。

なんとか のつこつしながら食べきったが全然ウマいと思わなかった。

そして3ヶ月が過ぎ、ふと食べたくなって一人で試し食いしたが、やはり駄目で、でも また を繰り返して一年後には 価値観のパラドックス

何時の間にか 中華冷麺より韓国冷麺が 凄まじく好きになっていた。

嫌いキライも好きのうちとは 良く言い当てている。
その後 各店の冷麺を食べ歩き、北は岩手の盛岡冷麺まで足をのばした。

盛岡冷麺は ぴょんぴょん舎が後発ながらポピュラーだが、やはり老舗の食道園が王道と言うべきだろう。
多分、平壌冷麺を日本で店出ししたのは 食道園に間違いない。その平壌冷麺が盛岡で土着化発展し元祖盛岡冷麺と成る。

ぴょんぴょん舎は有名になり、銀座の裏路地に小さな店舗を出したが、盛岡本店に比べると 少しもの足りない。

最近銀座の結構なビルに店を構えなおしたが、味はモヒトツかな…

冷麺は手を抜こうと思えば結構抜ける。

しかし、本気になればキリがないぐらい奥が深い。
そのあたり、盛岡の食道園の冷麺は絶妙なバランスを保っている。

ところで、ウマい店は結構小汚い店が多い。テレビで言う所のキタナシュランだな。

拙僧、超オススメのキタナシュランは東京・原宿神宮一丁目の「福蘭」

メニューは特製のギョーザとシューマイ。あとタンメンと豚足ぐらい。

店は40年以上かな?

オバサン2人でやっている。無駄な会話もサービスもない。

限りなくセルフ。

しかし、地味な味だか飽きが来ない。1ヶ月に一回は行きたくなるお店だ。

タンメンに至っては、お湯に麺が浸かってるんか?と思うぐらい地味な味。

しかし、逆にギョーザとシューマイはコラーゲンがタップリプリ。ホンマにウマいでっせ。

※原宿のキラー通り沿い、元月星シューズ本社斜め向かい。