BILLY BAT(7) (モーニングKC) | |
浦沢直樹 | |
講談社 |
このコミック、どこまで進むんだろう。
ベトナム戦争はもちろん進むだろうな。ウォーターゲート事件も扱うかな?もしかしてジョン・レノンの暗殺も扱うのかな?
そして9.11も。
この手の、人類の歴史の影に巨大な陰謀があって、一般ピープルは作られた世界で平和に暮らしているつもり、みたいなストーリー展開で、記憶に残る映画は、「陰謀のセオリー」
メル・ギブソンとジュリア・ロバーツ出演のこの作品は、誇大想狂の人の妄想や幻想を実際的な事実としたらどうなるかという逆の発想だったのでは?と思わせる実に興味深い映画だったのだが、昨今の原子力の問題で政府や電力会社がどういうことをしているのかを考えれば、あながち、このコミックもファンタジーではなく、事実なのではないかと勘ぐってしまう。
この狂言回しのキャラクター、BILLY BATのデザインは紛れもなく某有名キャラクターだ。
しかし、しかしだ、
このコミックの真のテーマは何なのだ?
個人の幸福と最大多数の幸福。
個人のライフデザインは自由に描けることが幸福と考えていたけれども、それさえも作られたプロットとしたら、何をどう信じればいいのか、ますます思索の迷宮の深みに入る不思議なコミックである。
..........................................................................