東銀座ワンゲルクラブ

奥多摩を中心に活動するワンゲルクラブの華麗なる活動記録。

大岳山 登頂記・・・奥多摩三山の最後のひとつでした。予想外の厳しさに、苦しい山行となりました。

2011-11-01 02:24:21 | 日記

東銀座ワンゲル倶楽部は、2011年10月28日の金曜日、
奥多摩の大岳山に登りました。
 参加者は、I部長、Y女子部長、それに、私・O隊長
です。M幹事長は、残念ながら、風邪のため参加できま
せんでした。

 大岳山は、奥多摩三山のひとつです。
 ワンゲル倶楽部は2009年10月に発足し、第一回の
登山が、奥多摩三山の御前山、翌月11月の第二回が
やはり奥多摩三山の三頭山でした。

 すでに、奥多摩三山の2峰に登っていたのですが、
最後に、この大岳山が残っていたものです。

 大岳山は標高1266メートルあります。
 ルートは
1)奥多摩駅からノコギリ尾根と呼ばれる稜線をひた
  すら登る
2)御岳駅から御岳神社、御岳山を経て、大岳山を
  目指す
 ーーというふたつのオプションがあります。
 1)は、これぞ健脚向きというルートです。
 I部長は、1)で行こうという提案だったのですが、
10月末のこととて、日暮れが早いことを考え、1)より
少しは軽い2)のルートを選ぶことにしました。

 この日は平日のため、いつもお世話になっている
ホリデー快速奥多摩号が走っていません。そこで、
東京発・青梅行きという通常の快速をつかまえ、
御岳駅で落ち合いました。
 御岳駅は、御岳登山の拠点で、立派な看板が
あります。


 長丁場の山行となるため、御岳神社まではケーブル
カーに乗りました。
 御岳神社駅に着き、とりあえず3人でコーヒーを
飲み、荷物などを点検します。
 
 午前10時、登山開始です。

 御岳から大岳山を目指します。
 今年の初め、御岳からアイスフォールを見に行き
ましたが、途中までは、同じルートです。


 ご覧のように、快適な山道です。
 この日は、すこしもやっていましたが、よく晴れて、
風もなく、絶好の登山日和でした。

 しかし、大岳山の頂上直下で、ちょっとした岩場
が出現し、プチ・ロッククライミングとなりました。

 大きな岩がそそり立ち、その間をはうようにして
登っていきます。

 大岳山の頂上に着いたのが午後零時20分ごろでした。


 お昼です。
 頂上直下の岩場で、3人とも、かなりエネルギー
を使い、足を投げ出すようにして、それぞれ、座り
込みました。


 おにぎりや、たまご焼きや、それぞれ持参したご飯
を食べ終え、そこへ、また、持ち寄った食後のおやつ
を並べました。
 ご覧ください。

 まあ、色とりどりでしょう。
 ほとんど遠足状態です。

 これだけ豊富で、そして、またおいしいお菓子が
ぱっと並ぶのは、本当に、日本のありがたいところです。

 アメリカなんか、お菓子といっても、タコスと
プレッツエルとオレオぐらいしかありません。
 日本は、お菓子天国です。
 もっと、海外で勝負すればいいのではないかと、
これは、3人の一致した意見となりました。

 おっと、そうそう。
 大岳山の頂上から、遠くに、富士山が見えました。

 富士は、いつ見ても、いいですね。

 大岳山への登頂で、かなりくたびれため、少し、
頂上で長居しました。
 頂上を出たのが午後1時ごろです。
 この季節は、日没が午後5時前です。
 残照を入れても、あと4時間で、下山しなければ
なりません。
 この下山道は、冒頭の登山ルートの1)を逆に下って
いくもので、ノコギリ尾根をくだって、奥多摩駅に出ます。
 中間点に、鋸山というピークがあります。
 ここまでが1時間40分という予定です。
 そして、コースの最後に愛宕山という小さなピークが
あり、愛宕神社があります。
 鋸山から愛宕山までが1時間、そして、愛宕山から
奥多摩駅までが20分ーーという行程になっています。
 
 合わせると、合計3時間の下山です。
 午後1時に大岳山の頂上を出て、ゆっくり行っても、
午後5時の日没には間に合うだろうと想定していたの
ですが、これが、甘かったのです。

 この下山道は、岩場と急坂の連続で、みごとに
「健脚向き」でした。

 大岳山の頂上からノコギリ尾根を下り始めると、
いきなり、こんな岩場が登場しました。


 それでも、なんとか、中間地点まで来ました。


 ところが、ここからが難行苦行となりました。
 
 まず、岩場が狭く、鎖の張られた下りが出現しました。


 とにかく、下りに下ります。
 3人とも、無口です。
 途中で、見るからに由緒のありそうな祠(ほこら)
に出ました。

 天狗さまをまつったもののようです。

 無事に下山できますようにと、お祈りをし、さらに
くだります。
 このノコギリ尾根は、岩場以外でも、かなりの急坂です。

 滑らないように、慎重に下ります。
 
 予想以上に、時間がかかります。
 しかも、このノコギリ尾根、具合の悪いことに、さっき
の標識からこっち、標識がまったくありません。
 そのため、あと何キロで到着するのか、分からないのです。
 そうこうするうち、ふと、空を見ると、太陽がかげり
はじめているではありませんか。


 秋の太陽はつるべ落としです。
 急速に暗くなっていきます。

 最後のピークである愛宕山が見えてきません。
 標識もないので、あとどのぐらいの距離なのか、よく
わかりません。

 午後4時半になって、ようやく、愛宕山に到着
しました。
 愛宕山には、愛宕神社があります。
 この神社の境内に向けて、少しだけ上りになって
います。きょうの足には、この上りが、本当にきつかった。

 境内を抜けると、最後の下りです。
 来る前に調べてきたガイドブックには、この下りの
場所に、
 「信じられないような急な階段187段」
 とあります。

 本当だとすれば、最後の最後に、とんでもないハードルが
待ち受けているということになるのですが、なかなか、その
階段が出てきません。
 そのうち、日がとっぷりと暮れてきました。
 午後4時45分ぐらいです。


 先頭を行くI部長が、大きな声で、
 「あっ! 階段、あった!」
 と叫びました。
 Y女子部長とO隊長が駆けつけると、
 驚くような光景が展開していました。
 本当に「信じられないような急な階段」が、奈落の底に
落ちていくようにして、まっすぐ下に降りているのです。

 187段とありましたが、ほとんど、富士急ハイランドの
ジェットコースター「フジヤマ」状態です。

 まずは、その写真をご覧ください。

 これは、手すりにつかまりながら一歩一歩、下っていく
I部長ですが、すでに日が暮れていて、足下もよく見えない
ほどです。慎重にならざるをえません。

 全体像を撮影するため、私・O隊長が先に下のほうまで
降り、上から来るI部長をカメラに収めました。
 I部長の白い服がぽつんと見えます。
 いかに急な階段か、よくわかるでしょう。



 続いて、Y女子部長が降ります。

 急な上に、どんどん暗くなっていくので、手すりを
放すわけにはいきません。
 ほとんど、しがみつくようにして降りていきます。


 それにしても、この階段、いったい何のために作った
のでしょう。
 地元のお年寄りが神社に参る際に使うとは、とても
思えません。神社に参りたいという場合には、狭いな
がらも車の通れる道もあるようです。
 次回のこの欄で、そのナゾを解明してみたいと思い
ます。こうご期待。

 さて、真っ暗な中、なんとか、無事、到着しました。
 街道に降り立ったときには、もう、こんな様子でした。

 まさに「街の灯」ですね。
 街の灯は、ありがたかったですよ。

 3人とも、もう、足が思うようには動きません。
 ここから、足をひきずるようにして、
 奥多摩の温泉「もえぎの湯」
 に向かいました。
 
 もう午後6時です。

 靴を脱ぎ、シャツを脱ぎ、お風呂場へ。
 かけ湯をして、湯船に入ったときの開放感は、
 それはそれは、美しいお風呂の女神様がいるんやで
 ーーという素晴らしさでした。

 極楽、極楽。

 お風呂を出て、奥多摩駅まで歩き、青梅行きの電車
に乗ったのが、午後7時59分でした。
 日帰りの山行としては、これまでで一番遅い帰り
となりました。

 さすがに、奥多摩三山のひとつに数えられる山です。
 そう簡単には、終わらせてくれませんでした。
 しかし、終わったいまは、充実感があります。
 
 今回、M幹事長が風邪で来られず、残念でした。
 11月後半には、また奥多摩の山行を企画していま
すので、そのときは、I部長、Y女子部長、M幹事長
それに私・O隊長のフルメンバーで行きたいと思い
ます。
 みなさん、本当にお疲れさまでした。
 
 

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-11-11 08:44:51
いや、ごくろうでした。謎の階段、真相はいかに?

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