映画とライフデザイン

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映画「レッドロケット」ショーンベイカー&サイモン・レックス

2023-04-25 19:05:56 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「レッドロケット」を映画館で観てきました。


映画「レッドロケット」元ポルノ男優のお調子者が別居した妻のいるテキサスに戻って繰り広げるチャラいストーリーだ。監督は「フロリダプロジェクト」ショーンベイカーだ。評判がいいので観てみたくなった作品だ。それにしてもいい加減そのものの主人公のパフォーマンスには呆れるしかない。真面目人間からしたら、途中で呆然としてしまうであろう世界だ。

ポルノ映画界のアカデミー賞を取りそこなったマイキー(サイモン・レックス)が突如テキサスにいる別居中の妻レクシー(ブリー・エルロッド)の家に無一文で戻ってくる。嫌がるレクシーと義母のリルのところへ無理やり住み着く


テキサスで職探ししてもまともな仕事に就けず、マリファナを売って小遣い稼ぎをする。竿師ぶりを発揮して久々にレクシーとメイクラブするとともに関係が少しづつ回復していた時に、ドーナツショップのアルバイトのストロベリー(スザンナ・サン)を見初めてしまう。


ウソで繕った人生をおくる竿師の物語である。
映画はテンポよく進んでいく。舞台は煙突から火を吹く製油工場があるだけのテキサスの田舎町だ。いかにもアメリカンタイプのサイディングの家に住人たちは住んでいる。眩ゆいほどの太陽が輝くその町では、誰もがのんびり暮らしている。そこに似つかないハチャメチャな男を映画に放つ。ハッタリだけで生きている人生だ。サイモンレックスはこの役にピッタリのポルノ絡みのエピソードがあったらしい。典型的な詐欺師タイプを巧みに演じる。ポルノ男優らしい腰の動きも見せる。


そんなクズ男とわかっていても、長期に渡って別居していた妻レクシーもカラダを合わせられるとついつい甘くなる。竿師たるゆえんだ。ただ、出戻りのチャラい男を受け入れるだけだったらストーリーは物足りない。ドーナツショップで働く18才にあともう少しでなる女の子を登場させる。マイキーが夢中になってしまうのだ。

いくら口説いてもくっつくことはないだろうと、映画を観て思っていた。インチキな口説きでもマメほど強いものはない。じわりじわりとマイキーがストロベリーに近づいていく。2人の距離は近づいていく。ストロベリーが付き合っている若者にもお前は付き合うなとばかりに乗り込んでいく。オイオイどうなっちゃうんだろう。


不思議な肌合いを持つ映画だ。後半戦に入ってある事件が起きる。隣家の息子が絡んでいる。さすがのマイキーも頭を抱える。そんな紆余屈折も与えながら、コミカルにストーリーは進む。フランシスマクドーマンドの雰囲気を持つ妻役のブリー・エルロッドがうまかった。とても脱ぎそうには見えなかったスザンナ・サンも気前よくかわいい裸体を見せて良かった。マイキーとの遊園地に行ったり、ストリップ劇場に行ったりするデートシーンがたのしい。年齢より若く見える。

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