映画とライフデザイン

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ものすごくうるさくてありえないほど近い 

2012-07-06 05:45:28 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画「ものすごくうるさくてありえないほど近い」は2011年の作品だ。

911テロで父親を亡くした10歳の男の子の物語だ。
トムハンクス、サンドラブロックの2人のオスカー俳優がメインに出ているが、実際には少年を一人称にしたストーリーだ。公募で選ばれた新人の主役の少年が大活躍、ものすごい才能を見せつける。

少年を一人称にする。
父(トムハンクス)母(サンドラブロック)と3人でニューヨークに暮らす少年オスカーが主人公だ。オスカーはアスペルガー症候群と疑われるくらい頭の回転が速く異様に知識がある。父親もその息子の才能を生かすべく、ニューヨークの中での調査探求ゲームをやったりしていた。
楽しい家族3人の生活に悲劇が訪れた。9.11同時多発テロである。当日仕事の所用で父親はビルの105階にいた。ビルは飛行機の襲撃を受けたが、直接ではなく消防隊の救助を待っていた。父親は何度も自宅の電話に連絡した。留守電にその都度入れて自分の心境を報告した。ところがあえなくビルは崩壊する。
最愛の父トーマスを亡くした少年オスカーはカラの棺桶で葬儀をすることには抵抗があった。
その死に納得できないまま一年が経ったある日、父のクローゼットを整理していたら、見覚えのない瓶をみつけた。取り出そうとしたら割れてしまう。その中に小さい袋に一本の鍵が入っていた。その小さい袋にはblackと書いてあった。それは人の名前ではないかと予測をたてて、ニューヨーク中のblackさんを訪ねて、その鍵で開けるべき鍵穴を探す計画を立てるが。。。

(911テロ)この映画を見ると、テロで家族を失った人たちの喪失感が痛いほどわかる。遺体がない家族も多い。ビルからまっさかさまに墜落した人も多いのだ。非常につらい話だ。
自分は翌日から香港に行くことになっていて、普段見慣れないテレビをつけていた。そこへのニューヨークからの第一報である。ビックリした。最初はビルが単なる火災を起こしているだけだと思った。そうしたらなんと2機目の飛行機が突入して真相をつかんだ。しばらくしてビルが崩壊する場面を見た時にはこの世の終わりかと思った。日本でいる自分ですら、そういう思いになるわけなんだから、リアルで見て感じているニューヨーク市民の衝撃は想像を絶する。むごい話だ。無宗教国家日本に生まれてよかった。

(主人公オスカー)リュックサックにカメラやノートや万一に備えての毒マスクをつめてblackさんの元へ出発する。手には心を落ち着かせるためのタンバリンを持つ。公共交通機関は怖いので使わない。訪れた先でそれぞれの生活を聞く。カメラにあった人の写真をとってそれをノートに貼り付ける。大人以上の取材術である。
生意気なガキだなあと思う人も多いであろう。見ているものを不愉快にさせている場面があまりにも多い。しかし、この子供恐ろしいほどの才能を見せる。早口言葉で自分のことを話させる時、脚本があるとはいえ機関銃のように言葉を発する。「これはいつ起きたの?」と問いかければ即座に秒単位で○時間△分■秒と答える。彼にそういう才能が備わっているかがごとくの答え方をする。
自閉症に関する映画は少しづつ増えている。一番有名なのは「レインマン」ダスティンホフマンは迫真の演技をする。歴史上の出来事の日や曜日を一瞬にして答えたり、落ちたマッチの数を一瞬にして数えたりする。それに通じるものである。自閉症の子供を描いた映画については記憶にあまりない。
日本はずいぶんとジャリタレをクローズアップするけど、全米の中で選ばれただけあって彼は能力が違う。難易度の高い役を平然とこなす末恐ろしい子役である。
彼の才能を引き出す映画「リトルダンサー」の監督スティーブン・ダルトリーの手腕もすごい。



トムハンクス、サンドラブロックはここでは普通。サンドラブロックは最初はあれ!彼女なの?と思わせるくらい違って見えた。途中から彼女の出てくる場面が増えるが、そのシーンがちょっと余計に見えた。
主人公に同行する祖母の同居人の老人がなかなかいい味を出している。彼とともに主人公がニューヨークをまわる場面では自分もニューヨークに行ったような錯覚を持つ。映画自体を見ていて、子供の気持ちに同化してくる要素をもつ。編集も実にうまく完成度は高い映画だ。
でも謎が一回解けた後の話はちょっと余計なんじゃないかな?もう少し短くまとめた方がすっきりした気がするんだけど。。。

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