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映画「ウィンストン・チャーチル」 ゲイリー・オールドマン

2018-04-11 17:34:26 | 映画(洋画:2016年以降主演男性)
映画「ウィンストン・チャーチル」を映画館で観てきました。


ゲイリー・オールドマンがついにアカデミー賞主演男優賞を受賞した第二次世界大戦初頭の英国首相ウィンストン・チャーチルを描いた作品である。絶好調ナチスドイツが欧州制覇に乗り出し、当惑する英国国内の事情が映し出される。欧州に攻め入るナチスに対して、1938年のミュンヘン会談を経てネヴィル・チェンバレン首相がとった宥和政策は後世批判を浴びる譲歩といわれる。英国首相ウィンストン・チャーチルが就任した1940年5月の英国が舞台だ。

上記事実は世界史の教科書では有名であるが、ディテイルとなると知らないことが多い。チャーチル内閣と「英国王のスピーチ」で観たどもりの英国王ジョージ6世の関係を含め興味深く見ることができた。やっぱり歴史は面白い。

1940年5月、英国議会で野党労働党アトリーが高らかに演説しているシーンからスタートだ。ナチスに対して保守連立の挙国一致内閣で対抗するのは構わないが、ネヴィル・チェンバレン首相(ロナルド・ピックアップ)に対しては内閣不信任とすると。内閣不信任となると自分はやめるというネヴィル・チェンバレン首相から王室からも信頼の厚い外相ハリファックス(スティーヴン・ディレイン)が打診を受けるが、自分はその任にないと断る。そうしていくうちに海軍大臣ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)にお鉢が回ってくる。


保守党と自由党を行ったり来たりしたウィンストン・チャーチルには敵も多かった。挙国一致内閣とはいえ、保守党内をまとめるためネヴィル・チェンバレン元首相と外相ハリファックスも閣内に残す。国王ジョージ6世(ベン・メンデルソーン)はむしろ外相ハリファックスを信頼していた。

そんな中もナチスドイツの侵攻はとまらない。デンマークを占領した後、オランダやベルギーも自分の配下にいれ、フランスも自軍の配下にいれつつあった。フランスのはずれカレー地方とダンケルクもすでにナチスドイツに包囲されている状況だ。フランクリン・ルーズベルト大統領に軍艦の出動を願ったが、中立性を大事にすると断られる。そんな中、イタリアのムッソリーニ総統より講和を仲介する打診が入る。当然noであるが、軍部に確認しても戦況打開の方策が見つけられない様子。外相ハリファックスは講和を進めるよう進言してきてチャーチルは悩み、条件付きで交渉を進めるように決意したとき、夜突如ジョージ6世がチャーチルに会いに来るのであるが。。。


恥ずかしながら、ネヴィル・チェンバレン首相ウィンストン・チャーチル内閣に入っていたという事実は知らなかった。というより世界史の教科書ではそこまで習わない。しかも、宥和政策をすすめていたネヴィル・チェンバレン首相と外相ハリファックスがイタリアを通じて再度ナチスドイツとの接近を図ろうとしていたことも当然知らない。英国史というのは奥深い。これらのことがあった後、半年後にネヴィル・チェンバレン首相は亡くなっているという。医療が今ほど進んでいないということもあるが、一国の首相というのはストレスに包まれているんだろうねえ。日本でも昭和天皇に解任された田中義一首相があっという間に亡くなっているのと同じだね。

1.ゲイリー・オールドマンとチャーチル
ベテラン俳優である。個人的には「レオン」で殺し屋ジャンレノと対決する麻薬捜査官役が最も好きである。手ごわい相手といった感じで、最後までドキドキさせられた。その後もいい役に恵まれたが、ここでは特殊メイクで議会演説は議会の騒乱とともに圧倒的な迫力をみせる。主演男優賞は当然の受賞であろう。


その裏側で、気難しさがある部分も見せる。映画「情婦」チャールズ・ロートン演じる弁護士と看護婦の関係を思わせるような妻役クリスティン・スコット・トーマスとの掛け合いが絶妙で味がある。緩急自在のチャールズ・ロートンの演技と同様にわがままでアクの強いチャーチルの実態をコミカルに演じる。タイピストのリリー・ジェームスに意地悪く接しながら、次第に仲良くなっていく姿も描く。Vサインの報道写真を前にしてチャーチルと一緒に笑うシーンがかわいい。

2.サインはV
映画を見るまで、ウィンストン・チャーチルのVサインというのをすっかり忘れていた。


自分が小学生のころ、バレーボールのスポーツ根性ドラマ「サインはV」はとてつもない人気だった。クラスの全員見ていた。それと同時に、当時少年だった我々のようなおじさんが誰もが知っている有名なシーンがある。「巨人の星」の星一徹のパフォーマンスだ。

星飛雄馬の青雲高校が東京都大会を勝ち抜き甲子園に出場が決まった後で、いったんは青雲高校の監督もやった父星一徹が、新幹線に乗って東京駅から旅立とうとする息子の前に現れ、Vサインを示すシーンだ。自分が初めてVサインを知ったのはこのときだ。いかにも梶原一騎らしい場面だ。

これを40年以上ぶりに思い出せたのも楽しい。
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