映画とライフデザイン

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映画「クライマッチョ」 クリントイーストウッド

2022-01-14 20:19:48 | クリントイーストウッド
映画「クライマッチョ」を映画館で観てきました。


クリント・イーストウッドの新作「クライマッチョ」がついに公開になった。グラン・トリノの時最後だという話があり、その後もいくつか出演作が続いた。90過ぎて一体いつまでやるの?と思ってしまうが,早速行くしかない。

いきなりカントリータッチの音楽で始まりカウボーイ姿のクリント・イーストウッドが登場すると心ときめく。穏やかな流れで急がず焦らずストーリーが展開していく。イーストウッド作品が持つ独特のムードは変わらない。心地がよい雰囲気に身を任せて快適な2時間を過ごせた。

その昔ロデオの名手だった男が恩人である元雇い主からメキシコにいる息子を探してくれと頼まれる。やっと見つけた少年を引き連れて右往左往しながら、アメリカまで連れ出そうとする話である。


ロードムービーといってもいいのでは?
主人公マイク(クリント・イーストウッド)はテキサスから愛車を運転し国境を越え、メキシコに入る。恩人の昔の女に会って息子の行き先の心当たりを探ると、闘鶏の場で少年を見つける。ヤンチャな世界に身を投じているようだ。母親はアル中気味で色きちがいだ。男もころころ変わってきたようだ。その母親にもマイクは誘惑されそうになるが拒否。そのままメキシコを立ち去ろうとしたら、少年が車の中に乗っていた。

そこからは、裏社会にも通じる母親の手先に追われたり、警察に追われたり、ひょんなきっかけで滞在することになった町の保安官にマークされたりずっと追われながら、田舎町の気のいいレストランの女性店主に助けられる。


もともとは,カウボーイハットのクリント・イーストウッドを見て,ウェスタン的な要素が異常に強いと思っていた。思いがけずのメキシカンテイストも悪くはない。

⒈クリントイーストウッド
若き日は、モテすぎてファンのストーカー女に追われる「恐怖のメロディ」や女性のみの全寮学校で誘惑されたりする白い肌の異常な夜でのモテ役のクリントイーストウッドもさすがに90を超えると女がらみの話が似合わなくなる。それでも、メリル・ストリープ演じる田舎の主婦とのひと時の激しい恋を描いたマディソン郡の橋のように、すてきな出会いと純愛をこの歳にして見せるのは初老の域に入った自分たちにも励みになる。


父に連れられてダーティーハリーを観に行った時から知っている自分からすると、当然動きは緩慢だ。90にもなればそれも仕方ない。それでも、追っ手の一人にパンチを食らわすシーンも用意されている。取っ組み合いはまあ無理だろう。それでも、荒馬や動物をてなづけるシーンのやさしさがいい感じだ。

音楽に造詣の深いクリント・イーストウッドだけに,所々で流れる音楽は非常にセンスが良い。特にテキーラのお酒の味を連想させるメキシコ系ラテン音楽の響きがいい感じだ。

⒉色っぽいエスニック系の女たち
結局ニューメキシコ州で撮影されたようだが、設定ではメキシコ国境を越える。今までの系統とはちょっと違う色っぽいエスニック美人を2人用意する。元雇い主で恩人の昔の女の出会う。これは色っぽい。最初はペネロペクルスかと思った。息子を可愛がるが、淫乱女で男を取っ替え引っ替えなので、息子は呆れて飛び出している。イーストウッドもベッドに誘われる。そういうエロ女がフェルナンダ・ウレホラだ。


もう1人は、レストランに入ったイーストウッドと少年を追手から遮るレストランの女性店主を演じるナタリア・トラヴェンだ。メキシコ女優のようだ。彼女もエキゾチックでエロい。何気なく助けてくれたのに、気がつくと彼女の娘や孫とも親しくなっていく。そして,イーストウッドに恋心を寄せていく。好きだと絶叫するような恋ではなくひっそりと盛り上がる恋だ。


エスニック美人とのダンスは「マディソン郡の橋」を連想する。

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