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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

サイダーハウスルール  トビーマグワイア

2009-07-25 19:49:38 | 映画(洋画 99年以前)

スパイダーマンのトビーマグワイアが孤児院で育った少年を演じる。孤児院で育った少年が、外の世界に触れ、恋を知り人間的に成長していく姿を描く。

舞台となる孤児院は産婦人科に併設している。むしろ中絶をしたり、訳ありで子供たちを育てられない父母から子供を引き取ったりしている。子供たちはたくさんいて、時おり子供のいない親たちが孤児を選んで引き取っていく。その中でトビーマグワイアは泣かないせいか、親たちに気に入られなくて孤児院で育っていった。経営者である医師マイケルケインは、そんなトビーを自分の助手のように使っていた。しかし、自立しようと考えていたトビーは、中絶に訪れていたシャーリーズセロン夫妻についていくことを決意し、孤児院を離れる。シャーリーズセロン夫妻の実家はりんご農家を経営していた。りんご狩りの黒人グループの中でトビーは働き始めるが。。。。

子供がいない親たちが訪れたとき、孤児たちは精一杯親たちに愛想を使う。悲しい性である。ずっと選ばれない子供たちはなんか寂しそうだ。子役たちが見せる表情がいじらしい。この作品でオスカー助演男優賞をもらったマイケルケインも裏筋の医師を実にうまく演じる。いろんな訳ありの人たちが診療所を訪れる。さまざまな人間模様がある。おそらくは日本にもこういうところがあったのであろう。最近は昔ほど養子をもらうこと自体がすくなくなっている気がする。少子化の影響であろう。アメリカの映画スターなどはたくさん養子養女をとっている。違いを感じる。

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戦場のピアニスト  エイドリアン・ブロディ

2009-06-07 20:30:33 | 映画(洋画 99年以前)

二次大戦以前ユダヤ人が最も多かったポーランドを舞台にしたユダヤ人ピアニストの物語。ナチスによるユダヤ迫害の強烈な惨劇が描かれる。その中でピアニストが助けられる話。

古代より行き場を失い世界中をさまようユダヤ人にとって、ポーランドは居心地のよい場所であった。第一次大戦では戦勝国であったポーランドは、逆にユダヤが多いこともあり、ドイツの格好のターゲットとなる。そこにいるピアニストエイドリアンブロディは、1939年のポーランド侵攻以降ひたすら身を隠す生活を続ける。ほとんどのユダヤ人が強制収容所に連れ去られる中、運良く生き残った彼だが、廃墟の片隅でパトロール中のドイツ兵に会ってしまう。。。。
こういう映画が賞をもらいやすいのかもしれない。見ている方はいやな感じである。「シンドラーのリスト」もいやらしかったが、ここでもユダヤ人が虫けらのように殺される。
世界史上屈指のすばらしい経済政策をおこなったヒトラーがああいう狂気の世界になぜ陥るのか?彼の政治能力が高いだけに惜しまれる。

ただ、ピアニストがドイツ軍士官と出会うシーンだけが、安らぎのようなところだ。あのシーンのショパン「バラード」は非常に印象に残る。何度も聴いた曲だが、エイドリアン自ら弾くたどたどしく始まるスタートを経て、(多分プロのピアニストであろう)すばらしい速弾きの場面だけはドッキリする。

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モンタナの風に抱かれて  レッドフォード

2009-05-18 19:26:03 | 映画(洋画 99年以前)
ロバートレッドフォード監督の傑作。モンタナの大自然の中、片足を失い心を痛めた少女スカーレットヨハンソン母子と愛馬との暖かい交流を描く。スカーレットのその後の活躍を予測させる演技と自然の中に溶け合った画像がすばらしい。

13歳の少女スカーレットヨハンソンは、友人と馬遊びをしている際に、トレーラーとの接触事故を起こして、片足を切断する羽目になる。彼女の父親は弁護士、母親クリスティン・スコット・トーマスは売れ筋雑誌の編集長という家庭環境。事故の後精神的ショックが大きく、娘は学校に行きたがらない。また、事故で大きな損傷を受けた愛馬も、手のつけられない暴れ馬になっている。見かねた母親が調べて、モンタナ州に「horse whisperer」なる馬の心を癒すロバートレッドフォードの存在を知り、馬と娘と一緒にモンタナの牧場に向かうが。。。。。

レッドフォードは徐々にヨハンソンと馬の心を癒していく。牧場の家族、クリスクーパーとダイアンウィーストも温かく迎えてくれる。次第にレッドフォード映画特有の叙情詩的感覚に浸ってくる。彼の監督作品「リバーランズスルーイット」でもモンタナが舞台になった。あの映画の風景の美しさはぴか一であった。こちらは牧場が中心。それでも奇妙な形の雲がクローズアップされたり、上から鳥瞰的に焦点をとらえたりというカメラワークにはうならせられる。

スカーレットヨハンソンのセリフが、たぶん一番多いのではなかろうか?よくまあこれだけのメンバーの中で、物怖じせずやれるものだと思う。まだ少女のあどけなさが強い顔には今の面影がそのままある。
クリスティン・スコット・トーマスは、いかにも英国人らしい気品の高さがある。オスカー作品「イングリッシュペイシェント」で主役を張った後で、自信に満ち溢れているという演技である。「イングリッシュペイシェント」では主演女優賞を獲り損なった。個人的には「ファーゴ」のマクドーマンドよりは良いと思う。
クリスクーパーダイアンウィーストが脇役に廻った映画は間違いがない。二人には都会派の映画よりも、牧場を舞台にしたこういう映画のほうが、あっているかもしれない。

監督レッドフォードは馬を良く手なずけたものだと思う。何よりもそれに感心。荒馬を演じたり、おとなしくなったり馬自身にオスカー動物賞をあげたいくらいである。
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未来は今  コーエン兄弟

2009-05-15 05:32:28 | 映画(洋画 99年以前)
コーエン兄弟の「バーンアフターリーディング」はもう一歩だった。だからといって彼らに対するファン度が低くなるわけではない。
ティムロビンス「ザ・プレイヤー」を取り上げた後なら、「未来は今」をぜひ書きたい。
興行的に失敗作だったようだが、個人的にはコーエン兄弟ベスト3に入る。

1958年の年末、大学を出たけれど、失職しているティムロビンスが、経験不問の求職記事をみて応募した。郵便物管理係として働くことになる。その会社の社長は高層ビルから飛び込み自殺をしたばかりである。会社の規定で、社長が死んだ場合その持ち株は翌1月1日付で一般に放出されることになっている。
社長の片腕だった幹部ポールニューマンは、株式の価格を実態よりも下落させることをたくらむ。
郵便係のティムは社長の書簡を見つける。同僚はその手紙を取り扱うことを恐れる。
そして、ティムは幹部ポールニューマンのところへ届けに行く。やり取りがいくつかあった後、ポールはティムを社長にしようと思いつく。。。。。

自主制作が続いた後、コーエン兄弟の映画に初めてメジャー資本が入った映画だそうだ。
スプラッシュコメディというべき、お笑いに満ちている。高層ビルからの飛び降り自殺などで特撮の要素がずいぶんと入ってくる。ヒッチコックが得意の高所での格闘、スレスレの生き残りもふんだんにある。サスペンスの定石をはずさない。
「スパイダーマン」のサムライミ監督も製作に加わっているだけあって、空間設計の臨場感と空想性がある。ちなみに彼も出演している。

序盤からかなり飛ばしていく展開は、「赤ちゃん泥棒」などと一緒。イントロダクションのスピードは急ピッチだ。また、新聞記者から彼の秘書にもぐりこむ女性の早口言葉は、コーエン兄弟らしい演出。エレベーターボーイや郵便係の同僚たちの言葉の遊びも多い。
それにしても、世間を興奮させたフラフープやフリスビーを題材にしてしまうところがおもしろい。
こんな発想なかなか出てこない。

ポールニューマンは重要な役柄であるが、脇に回っている。いわば悪徳代官みたいな役
ティムロビンスが漫才のボケ役みたいで本当におもしろい。

ちなみに私のコーエン兄弟ベスト3は「オーブラザー!」「赤ちゃん泥棒」とこの作品だ。

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クリフハンガー  スタローン

2009-04-16 06:08:13 | 映画(洋画 99年以前)
シルヴェスタースタローンはなんでもやってしまう。絶壁の素手での登りまでやってしまうんだからたいしたものだ。ロッキーの山の美しさだけでなく、スリリングな高さでのバタバタ劇がどきどきさせる。

最初から映画は飛ばしていく。いきなり山の上での救出劇からスタートする。
スタローンはロッキーの救助隊員、同じ救助隊員の仲間が素人の恋人を連れて絶壁を登るが往生してしまい、救出に向かう。ところが、仲間の男は助かるが、恋人は身体に連結している紐がほどけてしまい危ない状態に、スタローンは懸命に助けるが谷底へおちてしまう。
自信喪失したスタローンは救助隊をしばらく休むが、元恋人の救助隊員のところへ来る。そこにSOSの無線が届く。元恋人からスタローンに救助に行ってほしいといわれ、最初は拒絶するが、最後には救助に行く。しかし、救助する相手は財務省の飛行機をハイジャックした国際的犯罪組織の生き残りであった。ハイジャックでせしめた1億ドルの大金が入った3つのバックを山の中に飛行機から落としてしまい、それを探すようにスタローンと仲間に命令するが。。。。。

いきなりどきどきさせる。
ものすごい高いところでの撮影。やっているほうがもっとたいへんだと思うが、ロープに伝わりながらの撮影はすごい。その後もスリリングである。これでもかこれでもかと次から次へとネタを提供する。格闘シーンも単純ではない。むちゃくちゃ痛みつける。暴力的な色彩も強い。

ヘリコプターを使った空中からの撮影も多い。本当にこれで死人が出ないのであろうかと心配になってしまうほどアクションシーンがリアルである。
楽しめるいい映画だ。
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ドライビングmissディジー  モーガンフリーマン

2009-04-12 21:03:55 | 映画(洋画 99年以前)
90年のオスカー作品賞。当時意外な感じを覚えた気がする。
派手なアクションは何もなく、主演のモーガンフリーマン、ジェシカタンディとジェシカの息子ダンエイクロイドの3人を中心に坦々とドラマが進む。

アトランタの会社のユダヤ系社長ダンエイクロイドはちょっと気難しい母親に手を焼いている。あるとき母親ジェシカタンディが自ら運転して池に車を飛び込ませてしまう。ダンは運転は無理と考えて黒人運転手モーガンフリーマンを雇う。
ジェシカの家には黒人の家政婦がいるが、自分は運転手は要らないと拒絶する。モーガンは気難しいジェシカに取り入ろうとするが、なかなかうまくいかない。それでもだましだましジェシカを乗せて運転し始める。いろんな会話の中でモーガンが文字を読めないことがわかる。昔教員だった彼女はモーガンに単語を教え始めるが。。。

ジェシカは最初から老母という設定ではあるが、映画の中でだんだんと年をとっていく姿を見せる。仕えていた黒人家政婦がいなくなって一気に老ける。その姿が見ものの一つでその演技が評価されてオスカー主演女優賞となったのであろう。オスカーの主演賞って一気に老けたり、病気になったりする俳優が選ばれることが多い気がする。
モーガンの演技はいつもながら安定している。しかし、この作品がオスカーをとった後のほうが、いい作品に恵まれてきたのではなかろうか?代表作「許されざる者」、「ショーシャンクの空」はいずれもこの作品の後である。でもまだまだ健在で現役を外れないところがすごい。
ダンエイクロイドがコメディアン的な動きを見せない作品も少ないと思う。アトランタの経済界の大物の役で、老けていく姿も堂に入っている。気難しい母親に音を上げながらかまっていく役をうまく演じる。

この映画も情景がきれいである。主人公の住む家のインテリアもいかにもアメリカンスタイルだ。ドライブしながら美しいアメリカ南部を見せる。50年代から60年代にかけての車もいい味出しているし、桜?見たいな花が咲いたり、雪景色が主人公の家にきれいにマッチするところ、クリスマスパーティーのイルミネーションの美しさも優しいドラマの雰囲気を盛り上げる。
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チャンス  ウーピー・ゴールドバーグ

2009-03-26 13:40:48 | 映画(洋画 99年以前)
ウーピー・ゴールドバーグは おせいじにも美人とは言いがたいが、黒人の中で独特な存在感がある女性である。「ゴースト」のインチキ占い師で存在感を示してから、映画界から引っ張りだこの状態が続いた。この作品でも主役である。

ウーピー・ゴールドバーグは投資信託会社の優秀な証券マン。男性証券マンをしのぐ活躍を見せているが、黒人女性だということで昇格できない。男性同僚に手柄を取られたのに腹を立て退社して自分で投資顧問会社を作る。
前の会社にいたおばさん秘書ダイアンウィーストを仲間にして二人で会社をはじめる。今までの顧客に電話営業をするが、いつも「パートナーがダメだと言うので」の言い訳で断られる。そんな時ウーピーは架空の白人男性パートナーカティを作り上げる。黒人女性だということで真剣にビジネス話に取り入ってくれないからだ。その後カティことウーピーは、IT企業の買収話を察知するなどアタリまくる。渦中の人カティに顧客はしきりに会いたがるが、言い訳じみた話でその場を避ける。しかし、やられっぱなしだったライバル信託会社の陰謀でカティにインサイダー疑惑がかかり証券監視委員会からカティに対して出頭命令がでてくるが。。。。

ニューヨーク舞台のお気楽なコメディ。ウォール街舞台でも相場の話で埋め尽くされているわけでもない。むしろ黒人女性のビジネス界における地位の低さが話のポイントしかし、ウーピー以外はほとんど黒人はでてこない。上司、同僚、仲間の秘書もすべて白人であり、ブラック映画とは一線がある。人種差別反対的話は何もなく、むしろ男尊女卑がテーマともいえる。特殊メイクは傑作である。

アメリカでは金融会社の垣根が取れているせいか舞台が投資顧問会社なのか、投資信託会社なのかが今ひとつわからない。 97年というと、パソコンの性能が急激に良くなっているころ IT会社の買収のテーマは時勢にあっていたであろう。
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すべてをあなたに  トムハンクス

2008-11-20 05:21:43 | 映画(洋画 99年以前)
今から12年前にアメリカに行った。ニューヨークからシカゴをまわってポートランド、バンクーバーという東から西へと周った。そのとき時差で夜中に目を覚ましてしまうと、やることが映画を見るしかない。
そこで見たのはデミムーアのストリップ映画とトムハンクスの「that thing you do!」(すべてをあなたに)である。フォレストガンプとアポロ13でものすごいブレイクをしたあとのトムハンクス自らの監督作品だけに注目を集めたと思うが、低予算の青春サクセスストーリーである。

60年代前半アメリカのある田舎町でバンドを組んでいる4人の仲間たちが、バンドコンテストに出ようとしていた。ところがドラムスが足を折ってしまい、急遽地元の電器屋の息子でドラムスの名手を一夜限りのピンチヒッターで雇う。
彼らワンダーズのレパートリー「that thing you do!」はもともとバラード調だったが、ドラム君はポップス調にアップテンポでたたき始める。意外にも会場内でバカ受けで会場はダンスの渦となる。それを見ていたミュージックレストランの店主にスカウトされ、出演することに、はたまたそこでマネジャーに目をつけられラジオに出たり、レコードを出すようになる。そこで登場するのがレコード会社プロデゥーサートムハンクスである。トムはワンダーズをメジャーにすることに成功し、「that thing you do!」は全米ヒットチャートを急上昇していく。。。。。

単純なサクセスストーリーで途中まで大きなトラブルが起きない。
突き落とされるように最後逆転があるが、安心して見られるアメリカンサクセスストーリーである。ドラムスの彼女に若き日のシャーリーズセロンが出ている。ワンダーズのリーダー格ジミーの彼女役リブタイラーとあわせて、映画に花を添える。
主題歌はロックというよりもグループサウンズ的で映画の中で何度も演奏されるが、親しみやすい気楽な歌だ。
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プリティリーグ  トムハンクス

2008-11-09 09:36:03 | 映画(洋画 99年以前)
トムハンクスが本当の意味でブレイクしたのは、「フィラデルフィア」と「フォレストガンプ」の連続オスカー受賞であろう。それまではむしろコメディアン的な作品が多い。その2作の前に位置するのが「プリティリーグ」である。

映画のクレジットはトムハンクスがトップに来るが、むしろ主演はジーナデイヴィスとしていいだろう。前面にほのぼのしたものが流れるこの作品は後味もよく、あらゆる世代に勧められるものだ。

1943年第二次世界大戦の真っ最中、メジャーリーグからもジョーディマジオをはじめ超一流選手が兵役に取られていった。そんな中残された女性を中心に野球のプロリーグをつくろうという動きがあった。
田舎の農場で働くジーナデイヴィス姉妹は地元のソフトボールリーグで鳴らしていた。そこに女性リーグのスカウトが来た。ジーナは夫が欧州戦線の兵役に出ており、いったんは断ったがピッチャーの妹と2人でテストを受けにシカゴに向かった。テストは無事通過したが、仲間にはマドンナをはじめいろんな女性が来ていた。文盲の女の子や野球の技術はいいが人とのかかわりに異常に欠ける女の子やいたずら息子の子連れの母親などさまざまな境遇であった。
リーグの運営者は女性リーグの人気を高めるために、監督にメジャーリーグのスターをもってきた。それがトムハンクス演ずる元ホームラン王である。彼はアル中であった。運営者からは観客に帽子を取って挨拶だけすればそれでいいよ。と言われていて、試合中もずっと酒を飲んでいた。実際にサインを送るのはジーナデイヴィスであった。ところがある試合で2人の指示が違うことがあった。結局トムの指示通りにやってうまくいくのだが、それをきっかけに次第に酒をやめてまじめに監督業をやるようになる。。。。。。

ジーナデイヴィスは「テルマ&ルイーズ」で名を売ったが、あの映画のどじぶりと比較するとかっこいいお姉さんを演じる。映画の中での妹への微妙な思いやりが素敵である。マドンナは身軽さを発揮してダンスに野球に別の一面を見せる。この映画の最終クレジットの時にマドンナが歌う主題歌が流れる。これが実にいい!!信じられないくらいジーンとする。
普通はすぐ切ってしまうDVDも余韻に酔いしれた。
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ショーンコネリー  ザ ロック

2008-09-25 19:12:57 | 映画(洋画 99年以前)
今をもって、ショーンコネリーは「007」の印象が強いのは仕方がない。
その全盛時代にアルフレッドヒッチコック監督「マーニー」にも出たが、ヒッチコック映画でも007のにおいをぷんぷんさせる。

ある時期に髪の毛の薄さを世間にばらしてから、少しやさしい役が増えた。
ザロックは老いてからつくった作品だが、なぜか「007」のにおいを若干感じさせるところが良い。

ベトナム戦争の英雄エドハリス准将が、戦争で戦った戦死者の遺族の処遇が悪いと反乱をおこし、サンフランシスコのアルカトラズ牢獄の跡地に人質をとって立てこもる。そのミサイルが撃たれると数万の人が亡くなるというすごいミサイルを打つ準備をした。戦争の天才エドハリスに対処するにはどうすれば良いかを政府当局が熟考して、FBIの化学班の爆弾専門家ニコラスケイジがまず選ばれる。
もう一人はアルカトラズの脱出経験者元英国情報部員ショーンコネリーだ。
コネリーは超法規的に2日の約束で、牢獄を出てエドハリス一派に立ち向かうことになる。

2人は海兵隊の精鋭を引きつれ、ヘリコプターから潜水艇でアルカトラズに入り込む。コネリーは巧みにアルカトラズ要塞の中へ入る。しかし、相手に見破られ海兵隊の精鋭が全滅するが、2人は危うく生き残る。しかし、まだ牢獄の中にいることがわかってしまって、炎上攻撃などの執拗な攻撃を受けるが。。。。

アルカトラズの戦いの前に、サンフランシスコ市内のすさまじいカーチェイスを見せる。コネリーが逃げ回るわけである。ここで観客の目を奪う。コネリーの「007」のにおいはそのあたりから出し始める。いずれにせよ、コネリーは強い。ニコラスケイジは、FBIといっても本当はインテリ系なので、活躍するのはコネリーだ。強い!強い!逆にお茶らけたキャラクターはニコラスケイジの得意とすることろで、これはこれでよい。

「アルカトラズの脱出」というイーストウッドの映画がある。静かに流れる映画なので、同じ場所を扱った映画でも全然違う。
☆5つになる映画ではないが、見ておいて損はなかった。
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ジャッキーブラウン  タランティーノ

2008-09-21 06:59:26 | 映画(洋画 99年以前)
主人公ジャッキーブラウンはスッチー、ブルーのスッチーの制服が良く似合う。
航空会社のコマーシャル風の音楽にのって颯爽と登場する。
しかし、裏では運び屋の一面がある40代の美人独身女性。黒人である。

サミュエルジャクソン、ロバートデニーロ、マイケルキートンといった主演級が脇に回って裏稼業と警察の対決を描く
ジャクソンは武器の裏流通を仕事にしている。彼はある意味慎重で、以前自分の仕事にかかわりあった捕まった人間は、いつか自分の悪さを話しかねないと信じて、仮に刑務所にいてもそれを強引に保釈させて殺す。日本にはない保釈専門の金融業者というのがいて、それもストーリーには大きくかかわりあう。
ジャッキーは運びをしていたとき、マイケルキートン捜査官の職務質問を受ける。バッグの中には多額の現金と麻薬があり、身柄を拘束される。ジャクソンはいつものように保釈屋に依頼して、ジャッキーを保釈させ、その間に殺そうとするが、そのたくらみは見破られて、ジャッキーの逆襲を受ける。

ジャッキーに一目ぼれした保釈専門業者、ジャッキーに司法取引を持ちかけるマイケルキートン、ジャクソンの仲間ロバートデニーロがジャッキーに絡みストーリーは進んでいく。。。。

ポイントは司法取引だ。囚人が今の現状に嫌気がさすと、昔の仲間の悪さをばらして、自分の減刑をはかるという行為は日本では聞かない。ばれるのを恐れる人、ばらそうとする人、一番悪いやつを捕まえようとして取引を企てる司法当局の葛藤がこの映画のテーマだ。
最近は規制を受けているというが、以前はやくざの出所の時には、ものすごいお迎えが留置所前であったと聞く。それは長い間のお勤めの時によくぞみんなの悪さをしゃべらなかったという意味も込められていたのかなと感じた。もっとも司法取引なんて行為のない日本では、しゃべってもうまみがないからしゃべらないだろうけど。。。。

主人公ジャッキーを演じるパムグリアは40代半ばの設定だが、なかなか魅力的だ。黒人ということもあってか、バックはソウルフルな音楽が中心で、これが実に映画にマッチしている。
70年代前半に「黒いジャガー」とか「スーパーフライ」とかの黒人映画があったがそれを彷彿させるような匂いをもタランティーノがもたせる。大好きなクルセーダース「ストリートライフ」が軽快に流れた時は、ランディクロフォードのヴォーカルを聴きながらかなりハイな気分となった。
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理由  ショーンコネリー

2008-08-20 22:44:22 | 映画(洋画 99年以前)
今回は借りてしまったもの失敗ばかり、でもこれはいける。

ショーンコネリー主演「理由」である。
ハーバードの法学の教授であるショーンコネリーのもとにある黒人女性から「自分の孫が無理やり自白させられて死刑にさせられてしまっているので救済してほしい。」という依頼が来る。最初は乗り気でなかった彼も死刑囚に実際会ってみて、刑事による強制的な自白による誤審ではないかと調査してみようという気になる。調査を始めたときにローレンス・フィッシュバーン扮する担当刑事に脅されたりして妨害を受ける。しかし、ある死刑囚からなぞの暗号を知らされ、事件の核心にふれることができるが。。。。

そのほかの登場人物にショーコネリーの妻である検察官やその娘(なんとスカーレットヨハンソンの子ども時代)、殺人狂といわれている死刑囚がいて事件の真相にいずれも絡んでくる。
最初はローレンス・フィッシュバーンショーンコネリーに暴力を働いたりして、開始から一時間近く冤罪話の様相を見せるが、途中で展開を変える。ちょっと驚かせるが、ラストにかけては展開が読めてしまうかな?あと10分くらい最初の結末を遅らせても良いかな?という気もするが、フロリダの風景を取り混ぜながら全般的によくまとまっている。

フロリダが出てくるサスペンスは割とあって、好きなのはデンゼルワシントン主演「タイムリミット」これもフロリダの風景を楽しませてくれるし、最後までハラハラさせられる。

見ている鑑賞者にまったく違う事実を錯覚させ、最後に逆転の展開が一番面白いが、その逆転の時期がいつかで衝撃の度合いが違ってくる。ビリーワイルダー「情婦」の結末ができすぎなくらいすごいが、タイミング的にはラスト15分というよりラスト8~9分くらいが衝撃なのかもしれない。

(参考作品)
理由
サスペンスの傑作


タイムリミット
フロリダを舞台にした逆転サスペンス
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「ターミネーター2」

2008-08-17 07:43:46 | 映画(洋画 99年以前)
オリンピックの合間に少しずつ映画は見ている。
「続三丁目の夕日」や「ターミネーター2」とかいわゆる大ヒット作の続編をみた。「続三丁目の夕日」はまた東京の昔の記憶とあわせて記述したい。

「ターミネーター2」は良くできている映画である。
続編なので前の延長ではあるが、前作で完璧悪役だったシュワルツネッカーが未来から地上に戻ってくると異様に緊張する。未来の人間軍のリーダーになる子どもが逃げ回るところを彼がいきなり追い始めて序盤戦からドキドキする。シュワルツネッカーと同時に未来から一人来るが、前作の延長でこちらが正義の味方で、シュワルツネッカーが悪役だと錯覚させる。
ところがそれが逆だとわかりほっとすると同時に単なる続編に仕上げないジェームスキャメロンの変化球に凄みを感じた。

映画の序盤戦が戸惑い気味にゆっくり進むよりも、序盤戦から大暴れする展開が好きだ。そういった意味で「レオン」の序盤からの展開は凄みを感じる。
ターミネーターの1作目も序盤戦から飛ばしている。

そういう作り方がすきだ。


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ゴースト

2008-07-27 08:19:07 | 映画(洋画 99年以前)
父が死ななければこの映画二度と見ることはなかったかもしれない。

封切りになったころ、大阪にいた。
神戸に住む女性と軽いお付き合いをしたことがあって、映画好きの彼女に連れて行かれて見た映画である。梅田で見た気がする。その後食べた曽根崎商店街横のイタリアンがバカウマだった記憶がある。
単純なストーリーも覚えていた気がしたが、見直してみるとイメージが違った。

ニューヨークに住む金融マンと陶芸家?デミムーアは同棲をはじめて、これから結婚に進んでいこうとする矢先、彼が人気のない裏かどで暴漢に襲われ、殺されてしまう。刺された後暴漢を追おうとするとき、すでに自分がゴーストになっているのに気づく。ゴーストになってしまったあといろんな人と出会う。
地下鉄の中でここは俺の縄張りだというゴーストやブルックリンのいんちき霊媒師にであう。彼は犯人の居場所を突き止めた後、近くにある女霊媒師の相談室に入り込んでいったが、霊媒師は彼の声が聞こえるのに気づく。それまでと違って今度はいんちきではない。
彼は霊媒師を媒介にデミに近づいていくが、最初は信用されない。しかし、二人しか知らないことを彼を通じて霊媒師が話すのを聞いて信用する。彼が突き止めた犯人の居場所を警察に通報するが、逆に霊媒師の前科を見せられ信用されない。
このあたりから突き止めた犯人、金融からみの犯罪の話、それを防ごうとする主人公と霊媒師が絡み合ってストーリーが面白く展開する。。。。

女性映画であろう。見に行った時ラストに近づく場面でまわりがすすり泣く声が聞こえた気がする。今回は父の死後奇妙なことが起こるので、「霊っているのかな?」というところで書いたが、仮に霊がいたとしても生きている人に危害を与えないよ、みんなに会いたいから下りてきたんだよと坊さんが話していたことを受けて見た。
この中で印象的だったのは、よい行いをした人と悪い行いをした人と天からのお迎えの仕方が違うということだ。父はどうだったのであろう。
私は大丈夫だったと思う。われわれに取り巻くのも変な感じではなかったと思うし、静かに祖父と祖母の写真がかけられていた部屋で静かにお迎えを受けたのであろう。ただ、死ぬ間際は満足に食べ物が食べられていなかったのだと思う。
だから食べに下りてきたのかも知れない。


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「愛という名の疑惑」 キムベイシンガー

2008-07-25 22:50:39 | 映画(洋画 99年以前)
18日ぶりに映画復活した。

父の死以来映画が見れなかった。調子が出なかった。
今日ひさしぶりに外へ行ってDVD借りようと思ったが、まだまだ葬式疲れあるんじゃないと妻に言われ、家の中のDVDに手を伸ばした。

すでに2回見ている映画である。「愛という名の疑惑」
リチャードギア、キムベイシンガー主演に助演ユマサーマンという顔ぶれ
精神科医リチャードギアは、法廷で精神鑑定の診断もできるやり手医師。そんな彼の元にユマサーマンが患者として訪れる。彼女の症状に関心を持った彼は、妹の勧めでユマサーマンの姉キムベイシンガーとも会う。美しい姉にひかれたリチャードは彼女と関係を持つが、彼女は人妻であり、その夫はきわどい世界で生きているつわものであった。姉のキムもちょっとした飲酒で大暴れする精神病の一種の症状を持っている。
ある夜、キムは夫になじられた後、自宅で夫を殺してしまう。それが心神喪失状態なのかどうかで裁判が争われるが、結局キムは無罪になる。
ところが、それらは全て仕組まれていたことだというのが直後にわかる。。。。
といった内容

サンフランシスコの美しい情景を背景にしながら、ストーリーが展開する。適度なペースでストーリーもわかりやすい。悪女を演じさせると天下一品のキムとユマ。二人が美しい。特にキムの美しさはこのころがある意味彼女の頂点なのかもしれない。ユマも「パルプフィクション」を思わせるあのいたずらっぽい表情がいい。
ヒッチコックの「めまい」に通じる場面がいくつかある。「めまい」もサンフランシスコが舞台であった。高所での格闘劇などはヒッチコックの一連の映画からの影響を受けている印象が強い。超美女を悪女に仕立てるところもヒッチコック的か?

ようやく感想が書けた。
知っている映画で勘を取り戻せた。
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