中国の都市交通事情:王鋭 (WANG Rui) のブログ

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・転載:上海―武漢の航空便が縮小へ、高速鉄道に客足奪われる

2011-04-04 12:34:49 | 5) 中国の高速鉄道
今のところ、武漢市は高速鉄道のアクセスは最も発達だと言われる。その影の一面は、民間航空ですね。中国の人口重心にほぼ位置する武漢市は、大陸の広さにも関わらず、他の主要都市との距離は殆ど1000kmに満たないので、やはり教科書タイプの民間航空と高速鉄道の戦場ですね。

2012年以降の推移は、楽しみます。

以下は転載ーーーーーーー

ソース:http://www2.explore.ne.jp/news/articles/16407.html?r=sh

東方網によると、4月から始まる夏季航空ダイヤ編制において南京から武漢へ向かう航空路線が全て休止され、また上海から武漢への便もピーク時に比べ30%以上も減ることになり、近年の高速鉄道の列車増加に伴い航空便が減る傾向にあると伝えている。

2009年より最高時速250kmの合武客運専線という安徽省合肥と湖北省武漢を結ぶ高速鉄道が開通しているが、動車と呼ばれる新幹線車両の列車を使えば江蘇省南京から武漢までがたった3時間であり、現在1日に3往復運行されている。価格は二等席で180元で乗車率はなんと90%を誇る。
 この区間はもともと1日2往復の航空便が飛んでいたが、チケット価格が730元(税別)と安くないこともあり、搭乗率が50%を割り込むことも多くなっていた。
この2年間、航空会社でも80%引きチケットなどを出して対抗を図ってきたが、両空港とも市内から遠く搭乗率は低迷し続けた。
 さらに今年の6月の北京―上海間の京滬高速鉄道開通が予定されることになり、武漢―南京間の高速列車はさらに増える見込みで、航空便の利用客が更に減るのは確実となったため、とうとうこの4月から航空便は全て休止することになった。

 そして同様のことが上海―武漢便にも起きており、上述の合武客運専線の他に上海―南京間の滬寧高速鉄道も開通し、上海―武漢間の列車本数は増加している。
 現在22往復の列車が両地点を結び、うち17往復が最高時速250kmの高速列車となっている。
そしてそれに反比例するかのように航空便の利用客は減少を続け、2009年のピーク時には20便近くあったこの区間は今回のダイヤでは13便まで減少している。
 利用客によれば航空便は価格の割には時間の節約にならないとしており、上海―武漢間の航空便の市場価で税込み400元程度となっているが、高速列車で二等車なら274元と圧倒的に差がある。
 時間の面でも、飛行時間だけを見れば1時間半にも満たないが、上海側は市内から遠い浦東空港発着便が大半を占めており、市内から両空港までの時間とチェックインに必要な時間、さらに遅延などを考慮すると4時間以上を移動に必要とし、高速鉄道の5時間とそれほど大きな差ではないことになる。
 航空関係者によると、上海―武漢間は搭乗率の保証がなければ、今後ますます減る傾向にあり、最終的に休止されるのも時間の問題としている。

(明鮮花)


関連の記事は下記の通りです。

・武漢空港の2010年伸び率は主要空港のワースト1に
・南京~武漢の航空便は全て廃絶
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・転載:高速鉄道と短距離航路激戦 臨界点は1200キロー人民網
・武漢市,飛行機利用者数減少

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