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キング・オブ・スタイル 衣装が語るマイケル・ジャクソンの世界

2018-06-25 09:00:39 | MJ

*この記事は、前ブログに掲載していたものの再UPです。(2015年8月29日) そして、今日はマイケル・ジャクソンの命日です。


今日はマイケル・ジャクソンのお誕生日です。

晩夏の誕生日って、何だか風情がある。。夏の終わりはノスタルジックな気分に浸ってしまいます。


さて、数日前に届いたばかりの『キング・オブ・スタイル 衣装が語るマイケル・ジャクソンの世界』

これ、非常に素晴らしい本でした。

私にとっては、『ムーンウォーク』、『Dancing The Dream』に並ぶベストな作品です☆


『キング・オブ・スタイル 衣装が語るマイケル・ジャクソンの世界』は、マイケル・ジャクソンの専属デザイナーだったマイケル・ブッシュの著作です。

ブッシュがマイケルの仕事に関わるキッカケとなった「キャプテンEO」から幻の公演となった「THIS IS IT」まで、マイケルとブッシュの友人関係は約25年間続きました。(ブッシュの親友かつ相棒のデニス・トンプキンスも)

マイケル・ブッシュは、マイケル・ジャクソンの数少ない〝本物の親友〟として、マイケルを長い間支え続けてきたのですね。(注:〝本物〟ではない〝自称友人〟は星の数ほどもいると思われます)

この本には、マイケルの衣装に関する様々なエピソードが出ており、マイケルの色々な面を垣間見ることができます。とてもとても興味深いです。

彼の謙虚で正直で優しい性格、人を思いやる心、そしてお茶目なところ(ものすごい悪戯好きだったようです)、さらに〝仕事の鬼〟ぶりも素晴らしい。。

世間が見慣れた衣装に関するエピソードは面白く、私のような元からファッションに興味のある人は美しい写真に惹きつけられてしまいます。

マイケル・ジャクソンが好きだったものを知ると、そこに色々共通するものがあり、そういう面も含めて彼のことが好きなのかもしれないと思ってしまいます。

私の場合、映画、クリスタルのラインストーン、古代エジプト、絵画などが好きです。特に、マイケルがラインストーンの裸石をうっとりと眺めている情景など、その気持ちが手に取るように分かる気がします。

私はスワロフスキー・エレメントが大好きで、その神々しい輝きを見るたび息をのみ、恍惚として眺めてしまいますから。(だからビーズ・アクセサリーが好き

また、マイケルの日常や〝譲れないモノ(=フローシャイムの靴)に対する考え〟などのエピソードもあり、彼の死後に見聞きした話の空疎さに気づいたりもしました。


さて、少しだけ、中身のご紹介を♪

マイケルのアイデアはやはり「タダ者ではない」感じで、普通の人では思いつかないモノが多いです。

まず、本のカバーを外したところ。 ↓

マイケルのキラキラ・ファッションを〝アイシング〟(=装飾)するための小物達の美しい写真になっており、これまた興味深い。

とても丁寧な作りの本だと思います☆

そして、カトラリーをジャラジャラ吊り下げたディナー・ジャケット。 ↓

これって本物をつけてるのかしら。。(重くないのでしょうか)

↑ マイケルのアイコンである「ビリー・ジーン・グローブ」☆ これはマイケルの手の動きを再現して、さらに色々なカラーで作製したものだそう。

↑ これは「デンジャラス・ツアー」の衣装ですね。私が前に〝フンドシのような〟と形容した、アレです。

が、これはフェンシングの衣装を再現したものなのだそうです。。大変失礼しました。 (でも、やっぱりフンドシに見える

それにしても、マイケルの背中って魅力的だよね。 私、好きになった頃から、ずっと彼の背中をうっとりと眺めてました。。

いちばん上のお写真は、ライブ中のマイケルの「衣装替え」をブッシュが手伝っているところ。マイケルはブッシュの手を握っており、彼らの信頼関係がよく分かるお写真です☆

ブッシュはマイケルと同様シャイなのだそうです。なので、この「衣装替え」の際はかなり緊張していたとか。この時のエピソードが微笑ましい。

昨夜、何の気なしにYouTubeでヒストリー・ツアーの『今夜はビート・イット』の映像を見てたら、ブッシュが忍者みたいにステージに走り出てマイケルが羽織った薄手のコートを脱がす場面があったわ。

ブッシュはこの役を「THIS IS IT」でもする予定だったそうです。

他にも『スリラー』や『ビリー・ジーン』、『バッド』などの衣装の製作秘話が満載なので、マイケルのライブ映像などを見たら、今度からはファッションに注目してしまいそうです♪


本のラストは、ロンドン公演「THIS IS IT」とマイケルの死に関わるエピソードでした。

↑ 2009年6月25日のリハーサル終了後(死の十数時間前)、デニス・トンプキンスのデザイン画にマイケルがサインをしてくれたそうです。

映画『THIS IS IT』を見ると、マイケルの素晴らしいパフォーマンスや麗しい人柄を目にして感激してしまいますが、時々「ん??」という場面がありました。

私が映画『THIS IS IT』を見た頃は、マイケル・ジャクソンについてよく知りませんでしたが、リハ中のマイケルの体調がイマイチなことは当時でもハッキリ分かりましたし、映画中のエピソードで気になる場面も少々ありました。(が、その時はそんなに意識してなかった)

『キング・オブ・スタイル』には、ブッシュがこの公演に対して懸念を抱いていたことを窺わせる記述がいくつかあります。

まず、「THIS IS IT」は今までのライブとは異なり、マイケル・ジャクソンが全てを自分の思いどおりにできるものではなかったようです。ツアー監督が慣れ親しんだケニー・オルテガだったことは良いとしても、衣装の主任デザイナーがデニスとブッシュではなかったことや、マイケルの〝こだわり〟であるフローシャイムの靴を使用させない予定だった(らしい)ことなど、何となく〝微妙な空気〟を感じます。(映画『THIS IS IT』特典映像を見てね)

また、マイケルは、ロンドン公演で自らの子どもたちに「僕の本当の仕事を見せてあげられる」と喜んでいたそうなので、やはり子どものために復帰を決めたのでしょう。 

では以下、本からの抜粋。(太字部分も本のとおり。文字を赤くしたのは私) ↓


「たとえば、ディス・イズ・イットには4組の衣装デザイナーがいた。しかも、主任デザイナー(マイケルのメインの衣装の監督)を務めるのは、デニスと私以外の人物だった。(中略)そして、主任デザイナーはダンサーの衣装のデザインはしないので、私たちには、男性ダンサー陣の衣装のデザインという仕事も与えられた。デニスと私は以前から、マイケルこそダンサーだと考えていた。けれども、何も言わずに、一番大事なことを最優先にした。つまり、マイケルのそばにいて、マイケルの力になることだ。私たちから見れば、この公演の進め方はハリウッド的とは言い難かった。親友のために、昔からずっと変わらないうちとけた雰囲気を保つのは、デニスと私の義務だった。(中略)マイケルの着付け師は、今まで通り私だった。その決定には、誰も驚かなかった。なぜなら、マイケルが私がいなければステージに近づかないと断言したからだ」

「リハーサルを見学しながら、デニスと私はいつものように、マイケルに必要なものを判断した。不公平かもしれないが、私たちは誰よりもよく知っていた。マイケルがライブでどんなパフォーマンスをするのかを、マイケルの素晴らしい能力を、そして、マイケルがどれほど自然に動けるのかを。私は、マイケルのために制作されている衣装がライブ中にちゃんと機能してフィットするのかどうか、不安を覚えはじめていた。ラックに用意されていたのは、9種類の靴(フローシャイムは一足もない)、数本の黒い革のパンツ、そして、一組の光ファイバーを使ったビリー・ジーン・グローブ(マイケルが自分でスイッチを入れなければならない)。
私はデニスに自分の懸念をぶちまけた」(注:デニスとブッシュは、マイケルの〝魔法〟を損ねないため、マイケル本人が操作しなくてもよい仕掛けを作っていたそうです)

「デニスと私は、<ビリー・ジーン>の予備の衣装も制作することになった。クリスタルのラインストーンで覆って、ライトアップもできるようにしてほしい、主催者側はそう言った。けれども、6月のリハーサルに立ち会った私の目には、マイケルが4キロ近いジャケットを着て踊れないことは明白だった

「マイケルが首を縦に振ったので、デニスと私はビリー・ジーン・ジャケットとグローブをライトアップさせる計画を中断して作業を進めた。(中略)そしてもちろん、マイケルの磨いていないフローシャイムは、私の枕元で厳重に管理しておくと。
『もっといい考えがあるよ』6月中旬、休憩時間中に、マイケルは私に耳打ちした。『ツアーがはじまる7月に、ロンドンでマスコミ対応の写真撮影がある。僕はそこで、ステージ衣装を何通りか着る予定なんだ。それをぜんぶ、君たちが作るのはどう? そうすれば、そこで撮った衣装をコンサートの全編で使うことになる』(中略)
わずか数日のうちに、私たちは非常にマイケルらしいコーディネートをいくつも用意して、そこから彼がロンドンの写真撮影用の衣装を選べるようにした。マイケルは写真撮影というその言葉を、ディス・イズ・イット全曲分の衣装を密かに作っておくようデニスと私に命じる暗号として使っていた


マイケルの孤独感がひしひしと伝わってくる内容です。

マイケルがなぜ、AEGライヴとの契約にサインしたのかは分かりませんが、後になって変更された契約にマネージャーが勝手にサインしてしまったという話も聞きますので、つまり「騙された」というのが真相なのだと思われます。

オルテガやブッシュは何か変だと感じてはいたようですが、彼らは単なる〝雇われ人〟ですし、大スターであるマイケル・ジャクソン本人でさえも対応できないのですから、どうしようもありません。

マイケルは、おかしなことがあれば指摘しないと気が済まない性格だったそうですが、この公演に限り、何だか微妙な立場になっていたようです。なぜなのでしょうね??

マイケルが死亡したと知らされたブッシュは、

「とうとう、信じ難い事態が現実になってしまった」

と言っています。「とうとう」とは何なのでしょうか。

上記の引用の中に、「6月のリハーサルに立ち会った私の目には、マイケルが4キロ近いジャケットを着て踊れないことは明白だった」とありますが、ブッシュの目にマイケルが痩せ細って衰弱していることが明らかだったのでしょう。

マイケルは元々食が細くて食事に興味がないようですし、睡眠も若い頃から質の良い状態ではなかったそうです。(ライブ後などアドレナリンが大量に出ている時は2日ほど寝ないこともあったとか)

つまり、彼の衰弱の原因は「食べない」「眠れない」ではないということです。(「眠れないから麻酔薬を打ってくれ」などと言うはずがない、ということでもあります)

ハッキリ言って、「何もかもが変」の一言に尽きます。(この事件は明らかに〝murder〟である)


閑話休題。

2009年6月24日のリハーサル終了後のマイケルとブッシュの会話は感動的でした。2人の長年の友情は〝ホンモノ☆〟なのですよね。同い年の2人が仲良しで良かったです。

ただ、これが2人の〝今生の別れ〟になってしまいました。

マイケルの死後、彼の遺族は、彼を埋葬する時の衣装をデニスとブッシュに依頼します。

その「最後の衣装」はこれ。 ↓

マイケルは、1993年のグラミー賞で身に着けたジャケットが最もお気に入りだったのだそうです。有名な場面なので見た方も多いと思いますが、あのジャケットは私もシッカリ記憶しています。(ま、見たのはほんの2ヶ月ほど前だしね。。)

美しい白いパールは清潔で繊細で潔く、マイケルのイメージにピッタリでした。

なので、ブッシュたちはこのジャケットをマイケルのラスト・ファッションに選んだのだそうです。(少しだけデザインを変えてあります)

このジャケットとゴージャスなゴールド×半貴石のベルトとビーズで飾った黒のレザー・パンツを身に纏ったマイケルは、とても美しかったと思います。(着付けもブッシュがしたそうです)

『キング・オブ・スタイル』の最後の一文を読み、涙しました。。


本当に素敵で素晴らしく、ゴージャスな本です。

ただ、ちょっと大きくて保管に悩んじゃいます。。 (本棚に入らないわ、あと2cm幅が縮んでくれなきゃ)

お値段は約6000円と高価な本ですが、特にファンの方は手に入れるべきだと思います。


あらら、またまた長い記事になってしまいました。。


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キング・オブ・スタイル: 衣装が語るマイケル・ジャクソンの世界
マイケル ブッシュ
河出書房新社
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