ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

バロックダンスとバロックの曲

2016-06-01 11:03:28 | ピティナコンペティション
 皆さん、久しぶりです。ちょっと体調がイマイチだったのでブログを書く根性もなかったのだが、元気になったので出てまいりました。

 4月のわかめの教室の発表会は無事終わりました。それで、次はピティナというわけで、今生徒さんはがんばって練習している。そろそろあちこちでは、予選は始まっているのかな。わかめの近くは、6月後半である。

 ピティナは4期、つまりバロック、古典派、ロマン派、近現代、の4つの様式(スタイル)を弾くのが課題なのだが、いつもピティナのコンペを聴きに行くと、その他の課題は上手なのに、バロックだけがバロックに聴こえないという演奏が必ずある。曲は正しく弾けているのだが、なぜかバロックに聴こえないのである。そもそもバロックはどういうものなのか、教える先生が理解していない、あるいは誤解しているんじゃないか、という感じさえ受ける。

 で、ヒントになるんじゃないかということを一つ。
 先日、市瀬陽子先生のバロックダンス講習会に行ってきた。前回の2010年の時も参加させていただいたが、今回もとても有意義だった。前回の2010年6月のブログにも書いてあるが、バロックの曲は1拍めの立ち上がりがはっきりしている。なぜなら、ダンスでも1拍めが立ち上がるポジションになるからである。

 説明するので、ちょっとやってみよう。
 両足を揃えて立ち、かかとをつけたままつま先を外側に開く。次にかかとを外側に開き両足を並行にする。その状態から再びかかとを内側へ寄せて合わせる。この時両足が90度になるようにする。
 この姿勢から膝を曲げ伸ばしするのだが、これをうちの生徒はカエル体操と呼んでいる。

 1、2、3と拍を刻みながらこのカエル体操をすると、普通は、1の時に膝を曲げてしまう。
 しかし、バロックダンスでは1の時に膝を伸ばすのである。1で膝を伸ばすためには、1より前のたとえば3の時に膝を曲げていなくてはならない(プリエ)。そして、膝を伸ばした1拍めで、頭は上へ、足は床をしっかり押すことになる(立ち上がる)。

 このカエル体操をしてからバロックの曲を弾かせると、1拍めの立ち上がりが驚くほど良くなる。
 この立ち上がる感じが理解できると、音楽が先へ先へと流れるようになるので、バロックではもちろんだが、他の時代の曲にも効果的だとわかめは思っている。
 パロック時代の曲にお悩みの皆さん、参考になれば幸いです。



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