寒い朝

2016-07-26 04:26:31 | マスターお薦め曲
森山愛子 寒い朝


http://blog-imgs-76.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20150518052343ff6.mp3


北風吹きぬく寒い朝も
心ひとつで暖かくなる
清らかに咲いた可憐な花を
みどりの髪にかざして今日も、ああ
北風の中にきこうよ春を
北風の中にきこうよ春を
 
北風吹きぬく寒い朝も
若い小鳥は飛び立つ空へ
幸福求めて摘みゆくバラの
さす刺(とげ)いまは忘れて強く、ああ
北風の中に待とうよ春を
北風の中に待とうよ春を
 
北風吹きぬく寒い朝も
野越え山越え来る来る春は
いぢけていないで手に手をとって
望みに胸を元気に張って、ああ
北風の中に呼ぼうよ春を
北風の中に呼ぼうよ春を



もちろん「北風」も「春」も、現実であると同時に、人生の試練や幸福のメタファーです。同様に、「若い小鳥」や「バラ」「さす刺」といった景物=メタファーを多用しながら、「きこうよ」「待とうよ」「呼ぼうよ」と呼びかけ、励まします。
 (「みどりの髪」はもう死語でしょうか。「みどり」はもともとみずみずしく新鮮な状態を意味する言葉でした。生命の萌え出る状態です。だから、生まれたばかりの赤ん坊は「みどり児」です。美しくつややかな髪は「みどりの黒髪」です。ただし、「みどりの黒髪」はあくまで女性のものです。)

十七歳の少女が歌った青春の応援歌です。初のレコーディングという緊張感もあるかもしれませんが、一生懸命歌っている感じが、歌詞の中の少女にひたむきなイメージを与えます。北風の音を思わせながらもやさしさをたたえた曲が見事にマッチしています。コーラスも、何だか大人の男たちがやさしくこの少女を見守っているように聞こえます。

名作映画「キューポラのある街」の印象が強いせいでしょうか、吉永小百合には、逆境にめげることなく、まっすぐ前を見て歩こうとするけなげな少女、といったイメージがありました。(実はスクリーンの中の少女・吉永小百合はほんのちょっと猫背の姿勢が多いのですが、それがまた、他人の目を意識したモデル的な立ち姿とちがって、素朴で前向きな感じを伝えてきました。)自分もつらいことを抱えながら、弱い者はかばってやり、教師に対しても親に対しても、まちがいはまちがいとして指摘し、正しいことは正しいこととして主張する、クラス委員長みたいなイメージとでもいいましょうか。そういう彼女のイメージがぴったりの曲です。



コメント

夢見る時を過ぎ

2016-07-15 04:57:03 | 吉田拓郎


http://blog-imgs-75.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20150624061205aa2.mp3

黄昏の空 紙飛行機が
それはあなたがすてた古い恋
二十歳の頃ほど綺麗じゃないと
目をふせる影この胸に抱く

夢見る時を過ぎめぐり逢えたから
激しさにまかせた愛を求めない
夢見る時を過ぎめぐり逢えたから
大切な人だと僕にはわかる

夢見る時を過ぎ夢見る時を過ぎ

たどりつく場所知っているのか
羽を休める白い鳥の群れ
ため息一つあなたはついて
疲れた躰眠ればいいさ

夢見る時を過ぎめぐり逢えたから
わがままにうつろう愛は育たない
夢見る時を過ぎめぐり逢えたから
かけがえのないもの魂にわかる

夢見る時を過ぎ夢見る時を過ぎ
夢見る時を過ぎ夢見る時を過ぎ



都知事選が告示、21人が届け出 信頼回復に臨む姿勢は

舛添要一前都知事の辞職に伴う東京都知事選が14日、告示された。「政治とカネ」をめぐる問題で2代続けて知事が任期途中で辞めており、都政の信頼回復に臨む姿勢が問われる。待機児童解消策など少子高齢化への対策、4年後の東京五輪・パラリンピックの費用負担問題も焦点だ。31日に投開票される。(朝日新聞デジタル)

主要3候補のうち、都議会と前面対決という小池氏と参院選の結果で憲法改正支持議員が三分の二を超えたことの危機感から決断した鳥越氏はある意味理解できるのですが、都政の信頼を失わせた猪瀬・舛添知事を推薦した自公、特に舛添知事の辞任と引き換えに疑惑追及を不問にした自公都議会議員の推薦を待って決断した増田氏は、どうも理解しにくいです。(笑)

「都政の混乱に終止符を打たなければなりません」、・・・増田氏の第一声です。

そもそも都政の混乱の因は、その都知事を産んだ自公と自公都議会議員。

その産みの親の三男が増田氏、・・・いやぁ、笑っちゃいます。


コメント

帰郷

2016-07-04 03:43:48 | 村下孝蔵


http://blog-imgs-83.fc2.com/t/o/s/toshiichi/2015102316023616a.mp3

哀しい時はひとつずつ やり直すこと教え
傷つけた私の言葉 浮かべては消して

あの時はまだ人生を 決めることが恐くて
ひとり歩きがしたかった 自分を笑って

転びそうになったら
手を差し伸べて下さい
もう一度この都会で逢えたら
貴方の胸に飛び込みたいけれど

寂しい時は懐かしい 子供の頃の唄と
祭り囃子の遠い音が そっと蘇る

見上げれば今黄昏に 渡り鳥は南へ
翳りゆく遥か家路へ 群れなし飛び立つ

明日の朝になったら
故郷に帰ります
もう二度と戻らないと書いた
駅の伝言板 白い文字を残して



ひとりの子供をめぐり、実の親だと主張する二人の女の訴えに対して、裁判官は真偽を見極めるために、女たちに、子供の腕を両側から引っ張り、引き勝ったほうが、子供の親とすると言いました。

二人の女は、両側から必死に腕を引っ張りますが、子供は痛みに耐えかねて、泣き出してしまい、それを見た片方の女は泣きじゃくる子供の姿に耐え切れずに、子供の手を放します。

子供を奪い取った女は、引き勝ったと喜びますが、この裁判官は、真実の親だからこそ、手を放したのだと、手を放した女こそ真の母親であると裁定を下しました。

この裁判官の名前は、江戸町奉行大岡越前守忠相(ただすけ)。
今でも、公正で人情味のある裁定や判決が下されるときに、使われる、俗に言う、「大岡裁き」のひとつの有名な逸話です。

「大岡裁き」は、この話とか、「三方一両損」の話など、法律を学んだものにとっては、あまりに超法規的な審判で、首を傾げたくなるものが多いのですが、人情話としては、ぼくも好きです。

さて、彼女が、故郷へ帰りたいと言い出します。
もちろん、彼は、引き止めます。
彼女の心も揺れて、なんどか、いったりきたりして、でも、望郷の念も断ちがたく、やはり、故郷へ帰ることを決心します。

彼も決して、都会が好きではありません。
でも、彼の夢をかなえる場所は、故郷にはありません。
だから、好きでもないこの都会で、故郷の香りのする彼女に、つかの間のやすらぎを見出しながら、一緒に暮らしてきたのです。

故郷で地味に地道に生きている友人たちに比べて、叶わぬ夢、見果てぬ夢を、いつまでも追いかけて、都会の片隅で生きている、どうしようもないやつと、自分でも思いながら・・・。

でも、これ以上、彼女をこの街に引き止めるのは、彼女の心を、引き裂いていくみたいに思えてきます・・・。
愛するゆえに、彼女を引き止めてきた。
でも、もう、それも限界かもしれない・・・、そして決心。
・・・彼も、その手を離します。

強く引き止めるのも愛なら、手を離すのも愛だと信じて・・・。





コメント