京のにわか雨 小柳ルミ子

2023-04-15 17:23:51 | 小柳ルミ子
京のにわか雨 小柳ルミ子



雨だれがひとつぶ頬に
見上げれば
お寺の屋根や細い道ぬらして
にわか雨がふる
私には傘もない
抱きよせる人もない
ひとりぼっち泣きながら
さがす京都の町に
あの人の面影
誰もいない心に
にわか雨が降る

日が暮れて鴉が帰る
人はみな家路を急ぐ
河岸をぬらして
にわか雨がふる
雨の日も鐘は鳴る
むせぶように鐘が鳴る
指を折ってかぞえながら
祈る京都の町に
あの人の幸せ
愛をさがす心に
 にわか雨が降る


「雨が最も似合う町」、それは京都かも知れません。

北海道は雨より雪が似合うでしょうし、沖縄あたりでは、そもそも雨は降らなさそうな気がします。(笑)

九州、四国の雨は台風をイメージしちゃいますし、大阪・愛知・東京に至っては経済不安が連想されます。(笑)

それが、京都となると寺院や竹林の埃を洗い落す、そんな光景が・・・。

だから、「雨が最も似合う町」、・・・それが京都。



































































































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