若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

自閉症の人のライフサポート

2008-02-25 22:47:15 | 
「自閉症の人のライフサポート」福村出版

ミニが自閉症の可能性あり、と診断された時
最初にダンナが買ってきた2冊のうちの1冊。

当時の私は「自閉症」に関する知識が全くなく
それが自分でもものすごく怖かったので、
むさぼるように何度も何度も読んだおぼえがあります。

でも当時ミニは2歳。
必死になって読みこむのは、どうしても幼児期までで、
それ以降は一応目を通した、といった具合。
まさに定型脳の省エネモード
ようやく学校におけるサポートの章を実感を持って読めるようになりました。

ちなみに「幼児期の療育施設での指導」の章は
ミニの通園先をコンサルテーションされている安部陽子先生が担当されていて
当時は勝手に不思議な縁を感じていました

さて、学校でのサポートの部分を担当されているのは
服巻智子先生。
TEACCHについて、おぼえておきたい記述があったので
自分メモとして書いておきますね。


構造化とはルーティンにはめこむことではない。
自閉症の認知構造ではルーティンが理解しやすいため、最初のとりかかりとして
用いるかもしれないけど、それはあくまで入り口であって、最終目的ではない。

「本当の構造化された教育は、その後に展開するのです。
最初の段階でルーティンをを利用して『視角情報の活用』を学んだ子どもには、すぐ、スケジュールを変更しても対応できるように『視角情報』の多様さと、視覚情報が自分に有用であることを教えます。
ルーティンに頼らず、自分で視覚情報を環境から読み取って行動する力を育てるのです」(本文より)

つまり、構造化とは、視角情報処理能力を育てていくことで
柔軟性をもはぐくんでいくこと

TEACCHにアレルギー反応を起こす人って
構造化=がちがちに行動をかためる、みたいな偏見があるのかな?と時々思うけど
本当は「構造化はフレキシブルさを育てる」ってことを、知ってほしいわ。

ほかならぬ自閉っ子たちのために



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど~ (りりまま)
2008-02-26 02:48:52
「構造化はフレキシブルさを育てる」んですね!
勉強になりました。
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Unknown (さわまま)
2008-02-26 08:47:42
その通りだなぁ~。
さすが服巻先生、プロフェッショナル!
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りりままさんへ (wakaba)
2008-02-26 14:01:29
私も勉強になりました。
やっぱりそこまで意識するとしないじゃ、色々ちがってくる気がしますよね。
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さわままさんへ (wakaba)
2008-02-26 14:06:05
わかりやすく読み解いてもらった!という感じです。
くどいほど聞く「スモールステップのつみかさね」「成功体験の蓄積」ってこういうことなのね~~。
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