若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

心理指導第4回(都立療育センター)

2006-12-21 17:12:41 | 療育関係
今日は園をお休みして、都立療育センターへ。
私はなんと筆記用具を忘れてしまって、先生に「貸して下さい」ともいえず、メモをとれませんでした

そんなわけでうろおぼえの覚え書き。

課題1 大小と色の概念+三語文
木製のパズル(写真参照)を使って、「これは何?」「大きい、青い、三角ください」というように、先生とのやりとり。
言葉の指示だけで動くことができて、先生に「すごい」と褒められミニも嬉しそう。

課題2 物の用途
8枚のカードを並べ、一枚ずつその名前と用途を先生が質問していく。
まず一枚目の「でんき」が言えず、困るミニ。
「明るい」とか「つけます」とか、自分の知ってる単語を発する。
名前を教えてもらってから「この部屋に同じのあるね。どれ?」と問われると天井の蛍光灯を指差すことができた

課題3 「同じ」と「違う」の概念
6つのものが描かれたボードと、木製のピースをくらべ、同じか違うかを問われる方式。
同じものはマッチングさせて、パズルみたいにそのまま重ねていく。
ピースが9個くらいあったので、全部マッチングさせた後、ミニは余ったピースが気になる様子でした。

課題4 どこがおかしい?
先生が写真を一枚提示します。
その中にどこか1点おかしな所があります。
傘に穴があいていたり、ジュースを櫛でかきまぜていたり、スーツ姿の男の人がズボンをはいていなかったり、足首に腕時計をしていたり
子供はどこがおかしいのか指摘します。
ミニには難しいかな?と思ったけど、意外にできてました

課題4 いろんな指示に慣れる練習
まず先生の声かけで、一緒に机を押して移動させます。
次に「青いかごの中のものを机に並べて」と指示が。
ミニは青いかごが2個あったので、キョロキョロと迷う様子。
先生の声かけでパズルのピースが入った箱を手にしたものの、並べるの意味がよくわからない様子。
「並べるってこうするんだよ」と先生が見本を示して、ようやく飲み込めたみたい。
少し離れた席に戻ると「赤くて丸いもの、もってきて」と先生が言います。
対応するパズルの台は提示なし。
ミニは迷いつつ、何とかりんごのピースを選べましたが「それなぁに?」と聞かれると、なかなか言葉が出ません。
「くだものを二つもってきて」という指示には、ぶどうといちごで迷い、結局いちごだけを持ってきた。
たしかにの絵は二つだったから、あながち間違いでもないけどね

さて課題のあとはミニは遊びの時間なのだけど、今回はここで一波乱あった
いつも電車の本を見てから、新幹線のパズル、というのがお決まりのコースだったのだけど、パズルを別室でセッション中のお子さんが使っていたの。
先生はあらかじめ「パズルはありません。電車の本よみますか?」とたずね、ミニは「パズルしない」と答えていたけど、実は言葉の意味がよくわかっていなかった。
本を読んだらパズルでしょ、とばかりにパズルを要求してくる。
この順番がもうこだわりになっているらしい
今使えないということを伝えると、プチパニックになって涙ぐみ、帰りに受付に出すファイルを手にして「おつけせん!(受付。帰るの意味)」と主張。
ほかのおもちゃを出しても、ミニがパニック中に口走った絵本を渡しても、一瞬気をとられるものの、涙ながらにパズルを要求し続ける
結局先生が別室へ行ってパズルを借りてきてくれた。じゃないと、私と先生が話をできない状態だった

この一件でも明らかなようにミニが今つまづいている壁は、決まった枠の中から外れられないこと。
本人が予測のつく慣れた枠の中なら安定して過ごせるけど、イレギュラーな事態に対応できない。
語彙力が高くなっているぶん、周囲がとらえるミニの認知度と、実際の理解力にかなりギャップができている。実際力をつけてきているので、社会に出ていくことを考えて、ミニくんの枠を少しずつ広げていった方が良いと思う、というのが先生の意見でした。
構造化を外すというのではなく(それだと本人への負担が大きすぎるので)、わかりやすい伝え方をしつつ、どうすればミニが理解できるのか、大人の方が色々方法を工夫していく必要もある、ということ。

なるほど。
先生もおっしゃっていたけど、パズルの一件も事前に視覚的に説明しておけば、あそこまで崩れることはなかったものね~。

「○○だから、△△はできない」というような理由づけを、少し意識して言葉かけしてみて下さいと言われました。
理解力があがってきているので、経験を重ねればきっとわかるようになると思います、と。
自閉症の子は理由づけが苦手、という固定観念があった私は目からウロコの思いでした。
あ、それ、ありなんだ

ダダ母さんみたいに「×を提示する時は、必ず○(これならオッケーという代案)を用意」するってやり方と組み合わせると、ちょっといい感じかも

ミニは自閉症児らしく、人とのコミュニケーションに色々問題を抱えていて、私もそちらに注目しがちなのですが、先生から、そこばかり見ているのではなく、たとえば順番とか、別のことに対する理解力が向上することで、社会性に良い影響が及ぼされることもあるから、いろいろな面をのばしてやることも大切ですよ、と助言を頂いた。
理解力の底上げってそういうことか

40分のセッションでしたが、今回も色々と勉強になりました。
次回は筆記用具を忘れない


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