ひさびさにおすすめ本のレビューでも。
東日本大震災をきっかけにさまざまな防災関連の本が出ました。
その中でも個人的に読んでよかったのが、この本。
おすすめポイントとしては
1.雑誌感覚で読めるので敷居が低い
防災ってとっても大事なこと。
でも日常の忙しさを理由についつい、いろんな出版物を気にしながらも、読む気力がおきなかったり。
この本はananが編集してるだけあって、本当に雑誌っぽい。
すきま時間に気軽にぱらっと読める感じ。
読みやすい、っていうのは結構重要なことだと思う。
2.女性の視点に特化されている
これ、結構新鮮でした。
さすが女性誌。
震災直後に必要になるものとして、一番最初にあげられるのが
「生理用品×1周期分」
って、ほかにはない構成だと思う。
その理由も1ページ使って、可愛いイラストいりで説明されてます。
理由1:個人によって合うナプキンはさまざま。一番使いやすいものがあればトイレ事情が悪い状況でも、安心感につながる。
理由2:必要な枚数には個人差があるのに、避難所での分配は「公平」が基本。物資の管理を男性がおこなっている場合は申告もしにくくなる。(ちなみに避難所の運営に女性がかかわっている場合は生理用品に関するストレスは少ないそう)
理由3:不足を心配して使用枚数を減らすと炎症などを起こすこともある。避難生活では免疫も落ちているので健康管理は大切。
震災直後は食糧や毛布などの物資が優先で、生理用品などはやはり後回しにされてしまうそうです。
同様の理由で使い捨てビデが備えておきたい物資として次にあげられてるのも印象的でした。
女性ならではの視点での意見になるほど、とうなずくこと多し。
懐中電灯は首にかけるLEDタイプがいい(夜トイレに行く時便利、両手をあけておけるメリット)と言うのも納得で、早速購入しました。
必要になる物資が時系列に沿って記載されているのもわかりやすいし、被災時のデマに関する注意喚起や、支援する側の心得が載っているのも良かった。
というわけで、デスク周りにちょい置きして、気負わず防災意識を高められる良い本だと思います。
雑誌だから値段もお手頃価格ですよ。