若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

心理指導に行ってきました

2006-10-13 14:44:52 | 療育関係
昨日はミニの通う施設がお休み。
でも親の会の理評会があったので、ミニをデイサービスに預けて
午前中はそちらに出席してきました。
「障害のある人もない人もともに暮らしやすい県づくり条例」が可決された翌日ということもあって、参加された方々の表情もなんだか明るい印象。
可決までの裏話みたいなものもちょっぴり伺ってなかなか興味深かった。
反対派の議員さんいわく
「東京も大阪もやってないことを、何故うちの県でやらなくちゃいけないんだ」
だったそうです。
最終的には条例案には賛成してくれたわけですが………
まぁ、なんて言うかね、うん。
有権者は自分の一票を有効に使うべきだと思いましたよ。

さてミニのお帰りは1時半なので、一緒に参加したママとさっとお昼を食べてから急いで帰宅。
大好きな女性スタッフさんと手をつなぎご機嫌で帰宅したミニを自宅玄関で受け取り、二人でおやつ休憩をしてから、電車に乗って都の療育センターへ出かけました。
ここでは先月からおおよそ隔週のペースでの心理指導を受けています。(ちなみにこれで2回目)
前半はミニの課題、後半は私の相談という感じで大体1時間くらいかな。
担当の先生が用意してくれた課題は、私の目から見てもねらいがわかりやすく、ミニがつまづいている壁にポイントをあてて、それをクリアするための入り口っぽい感じ。
課題のおおまかな内容は以下。

①木製の女の子のパズル
ピースは先生が持って何が欲しいのか問いかけます。
施設とは違うやり方に不安になるのか言葉での要求より、手が先に出てしまうミニ。
普段口にする「かみのけ」という単語がなかなか出ず、ぺらぺら喋っていても意味としての定着がまだなんだな~と痛感させられました。

②赤・青・黄のバーを長さ順に立てていく空間パズル(ボーネルンドで見たことあるような)
まず先生がお手本をやってみせたものの、ミニは長短を気にせず好きなようにバーを立てていきます。そこで先生、今度は2本ずつバーを提示して「どっちが長い?」と質問する方式にチェンジ。
それでもミニはよくわからず、あてずっぽうに「こっち」と指差していました。
長短の概念もまだまだなのね、とほほ。

③物の名前と用途あて
傘、せっけん、トイレなどのカードを提示しまずは名前を質問。
せっけんを「おふろ」と答えた以外は正解だったミニでしたが、用途となるとまだまだ難しいみたい。
「雨が降ってきました。どうする?」と訊かれても、困った顔で目をうろうろ。
わからないとエコラリアを発します。
「物には名前がある」というところまでは定着しているけど「物には使い道がある」というところまでは到達していないのね~。

④色と形の仲間わけ
わりとポピュラーな課題かと。「光とともに」にも出てきたし。
赤・青・黄と○・△・□の列がある表の各欄に、あてはまるピースを貼り付けていく。
色と形の名前は答えられたミニだったけど、単純なマッチングだと思ったのか、色を提示している欄に同じ色の□を貼ってみたり、貼る順番を決めてしまって、先生が促がしても自分の貼りたい場所を優先させようとするこだわりを見せました。

⑤7色の小さなフープを並べ、声による指示で指定された場所へジャンプする
色の名前はばっちり答えられて、嬉しそうなミニ。
しかし言葉かけでの移動はなかなか難しいのか、違う色を選んでみたり、ジャンプじゃなくて歩いて移動してみたり。できそうでなかなかできないミニなのでした。

通園施設では色々な課題を用意してくれていて、それと同じパターンなら理解も早いけど、ちょっと違うパターンだとまだまだ弱いんだなぁ、というのを目の当たりにしました。
もちろん療育の基本は「できることをのばしていく」なのだけど、「できないことの芽生えをうながす」ことの大切さを感じました。
家庭での支援の参考にもなるし、こうやって少しずつミニの理解の幅を広げていけるといいなぁ。