明日天気になーれ

情報発信ネットワーク「ワイワイネット」代表で教育ジャーナリストの中曽根陽子が"ちょっと気になる話"などをつづります。

始まりの季節

2007-04-02 | 風景
こんにちは 中曽根陽子です。
今新幹線の中から書いています。
家族の引越しにともなって、関西に行ってました。この地は9年前まで住んでいた場所で思い出がたくさん詰まっている場所なので、なんだか地元に戻るような気がして、私にとっては嬉しい旅でした。家族が住む事になったのは芦屋で、ここはまさにワイワイネットの原点であるBBB.WESTが始まった場所でもあるのです。久しぶりに街を歩いていると時間がフラッシュバックして、とにかくエネルギーに溢れていたあの頃の事が詳細に思い出され、 なんだか胸が熱くなってきました。
六甲の山並みと海に挟まれた街は震災の後作られた広い計画道路こそ出来ていましたが、相変わらず美しく自然と都会が融合し、ゆったりとした時間が流れているようでした。
今回は急な連絡にも関わらず、当時の仲間や友人が集まってくれて格別な時間を過ごせたのも嬉しい事でした。皆久しぶりとは思えないくらいに直ぐに盛り上がって時が経つのがあっという間でした。時は経っても変わらない友情にほんと感謝です。
10年目という節目にこうして縁ができたのも、不思議な事ですが、これからちょくちょく行けると思うと今すごくハッピーです。
この三ヶ月に5年位かけて体験する位のいろいろな事が起こって、迷送していましたが、私の中で風が変わったのを感じています。
夙川の桜はまだ蕾でしたが、新しい季節の始まりを伝えてくれていました。春の訪れと共に私の新学期も始まりました。

超訳リア王

2007-02-25 | 映画・演劇・音楽
こんにちは 中曽根陽子です

なんだか、身辺がごたごたしていて気づいたらもう2月もあと3日。
この3ヶ月はなんだか夢の中ですごしていたような気もします。
長い人生の中でもちょっと激動の3ヶ月でした。

さて、今日は久しぶりに青山まで行ってきました。
友人で福島あそび場ガイドの制作を手伝ってくださっている方の息子さんの卒業公演が青山円形劇場であったからです。

演目は表題の「超訳リア王」。
リア王はいわずと知れたシェークスピアの有名な作品ですが、
超訳というだけあって、もしリア王を現代のヤンキーにしゃべらせたらこんな風になるかなという台詞回しが新鮮でした。
脚本はこの芝居を一人で演じる楠美津香氏。
その脚本を、今日は、今村昌平氏が設立した日本映画学校の俳優科に所属する33名の若者が演じました。
舞台いっぱいに繰り広げたシェークスピア劇は、3時間という長時間にも関わらず観客の目を釘づけにして話さないエネルギーにあふれていました。

最後、挨拶をする全員の顔が実にすがすがしく、甲子園の熱闘を見て涙するのと同じような感動をもらいました。
その上、人の息子さんなのに、まるで成長した息子の姿をみた親の気分になって、なんだか私まで晴れがましく、涙がでてしまいました。

これからプロとしてどれだけ成長した姿を見せてくれるかずっと楽しみにしていたいと思います。
ちなみに、彼の名前は佐藤皓(さとう ひかる)。
きっと有名になると思いますよ。

今日はエネルギーをもらって元気になりました。




プレゼント

2007-02-17 | 風景
こんにちは 中曽根陽子です

なんだか異常に暖かい日が続いたり、春の嵐が吹き荒れたりどうも季節が狂ってしまっているようですね。
「不都合な真実」を見たいと思っているのですが、なかなか見に行かれません。皆さんはもうご覧になりましたか?

さて、なんだか力が抜けてしまってボーっとしてしまっているという話を友人にしたら、今日ステキなプレゼントを贈ってくれました。

あまりにステキなプレゼントだったので、ブログを読みに来てくださる方にもおすそ分けします。

かわいいでしょう!
なんとも癒されますね。
こんな顔作ろうと思ってできるものではありませんよね。

この写真を見ていたら、なんだか胸のあたりがほこほこしてきて、自然に私も笑顔になりました。


父を看取って

2007-02-06 | 日記
こんにちは 中曽根陽子です

先日父のことを書いたので、ご報告です。

2月2日に父が亡くなりました。88歳でした。
年齢的には大往生だったのでしょうが、介護をしていた母のことを最期まで気にしながら床にふせっていましたので、それは気がかりだったろうと思います。

でも最後の顔は微笑んでいて、生前の父らしい、いい顔をしてくれていました。

この年まで両親が健在でいてくれることは、本当に幸せなことだったのだと改めて思います。

これからは、残された母を父の分まで愛していこうと思います。

女の人生は3つの輪を大切に、と私の師匠と呼ばせていただいてるたけながかずこさんがおっしゃっています。

3つの輪とは、
LOVE の世界 愛する人との世界 家族や子どもと過ごす時間 領域
MUSTの世界  仕事の世界 領域 
MAY・MOREの世界 趣味・ボランティアなど自分自身のための時間・領域

時によってそのいずれかが大きくなったり小さくなったりしながら
でもそのいずれも手放さない。
そんな生き方を私もしたいと願って今までやってきました。
今子離れ期になっても、今度は親の介護や看取りとなかなか自分のためだけに使う時間は女性はもてませんが、
その代わりそういった経験の中でしか味わえない豊かさのようなものを私たちは体得することができるような気がします。

確実に人は死に向かって歩いているのですが、
それまでの道程でどれだけのことを感じ、どう過ごしたらいいのか。

今回の父の看病を通して、限りある時間の中で今を大切にすることの尊さを教えられました。


父の看病に向かう道すがら富士山がきれいに見えるところがあり、検査結果を聞きに行く時など、きれいに富士山が見えていると「今日は大丈夫だ」と少しほっとしたものでした。

今日もキレイに晴れ渡った空に富士山がきれいに見えています。
もう会いにいけませんが、
これからは、父がずっと見守ってくれているのだと、そんな気持ちで眺めました。







あきらめること あきらめてはいけないこと

2007-01-28 | 日記
こんにちは 中曽根陽子です

ずいぶんブログから遠ざかってしまっていました。

今年最初のブログに書いたように、実は暮れから急に父の具合が悪くなって、今は毎日自分のできる限りのことをしようと過ごしています。

私事ですが、私の父は特別何か名を残すことをした人ではありませんが、皆さんのお父さんお母さんがそうであるように、父も一生懸命働いて家族を支えてくれました。
また晩年は、母が病気をしたので70代になってから、家事と介護を一手に引き受けて、料理記事をスクラップして手製の料理本を作るほどでした。
シャンソンを愛し、新しいことも積極的に受け入れるとても柔らかい頭の持ち主です。
一番私が好きなところは、
どんなに大変なことがあっても決して機嫌を悪くすることがないところ。
ほんとにいつも穏やかで「そうかい、いいよいいよ」といろいろなことを受け入れてくれる人です。

年の割りにとても元気でしたので、ここ1ヶ月で急に病人になってしまって、
私のほうがうろたえてしまいました。

でも、厳しい状況におかれても、父は一言も愚痴をいわず「今我慢すればきっとよくなると思っている」と言いながらがんばってくれているので、私は娘として今までできなかったできる限りの親孝行をしたいと思っています。

どんな人でもいつかは親との別れが来るのだと、頭では分かっていても、いざとなるとどんなことをしても生きていてほしいと思うのですね。

そんな日々の中で1冊の本と出会いました。
それがタイトルの「あきらめること あきらめてはいけないこと」
ゴーリン・リヴィングストンという精神科医が書いた本です。

帯には
あきらめてはいけないこと
自分自身を変える
子どもに希望を持つことを教える
ひたすら愛し、見守る
新しいことに挑戦する気持ち
人を許す
老いる勇気を持つ
いちばん近くにいる人を愛する

反対にあきらめることに
配偶者またはパートナーを変える
子どもへの過度の期待
子どものあら捜し
過去のトラウマ探し
完ぺき主義
輝かしい過去の栄光
「理想の恋人」を求め続ける

とあります。
二人のお子さんをなくされた経験を持つ精神科医が、30の言葉とともに人生に希望を持てるような処方箋を書いているのです。

これは人生の折り返し点に差し掛かった今の私には染みてくる言葉でした。
今できるだけの時間を父のそばで過ごし、家に帰ってこの本を読みながら疲れた体と頭を休めています。

なかなかブログを書けませんが、私は元気です。

時には遊びに来てください。