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民主代表選:「脱小沢」の旗降ろす

2010年08月31日 | 記事紹介
毎日jp 

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100831k0000m010115000c.html 

2010年08月31日配信

  記事の紹介です。

民主代表選:「脱小沢」の旗降ろす



会談に臨む小沢一郎わゆ民主党前幹事長(左)と鳩山由紀夫前首相(右)、輿石東参院議員会長=衆院第1議員会館で2010年8月30日午後1時6分、藤井太郎撮影

 民主党代表選は菅直人首相と小沢一郎前幹事長の激突が回避され、菅首相が続投する見通しとなった。両陣営の対立激化で党分裂が現実味を帯び、党内で高まった危機感が菅首相に「脱小沢」路線の修正を迫る形となった。「政治とカネ」問題を抱えながらも出馬表明に踏み切り、「挙党態勢」を旗印に復権を狙った小沢氏側の戦術が菅首相の譲歩を引き出したともいえる。政府・党人事で小沢氏側が要職を求めるのは確実で、菅首相が政権運営の主導権を確保できるかは不透明になった。【竹島一登、野口武則、横田愛】

 ◇菅陣営、政権崩壊恐れ
 「これでトロイカを復活させたら、自民党の密室政治と同じじゃないか」。首相続投を支持する前原誠司国土交通相のグループ約30人が30日夜、東京都内のホテルに集まった会合では、若手議員が前原氏に詰め寄った。前原氏は31日の首相と小沢氏の会談結果を見極める考えを示した。この席に仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長の姿はなかった。

 前原グループは野田佳彦財務相のグループと並び、首相に「脱小沢」を迫ってきた。しかし、小沢氏の出馬表明後、仙谷氏は激突回避に動いた。29日、ロシアから帰国した鳩山由紀夫前首相に東京都内のホテルで面会を求め、「ギリギリまで妥協点を探りたい。争わずに一つにまとまる方向を追求すべきだ」との考えを伝えた。その後、記者団に「挙党一致のイメージがそれぞれ違うのかなと思っていて、それは突き合わせをやれば解決できる」と語り、小沢陣営との接点を探る姿勢をみせた。

 枝野氏も30日の菅・鳩山会談の前に行った記者会見で「党を割るつもりのある方が代表選にそもそも立候補することはあり得ないと思っている」とけん制しつつ「代表選が終わればすべての党の役職はリセットになる」と幹事長続投にこだわらない考えを示唆した。

 選挙で小沢氏を倒した方が政権運営にプラスとの主戦論が強かった前原グループだが、一方で「オリジナル民主党」の意識も高い。小沢氏の出馬表明前は「小沢氏が何十人か引き連れて党を割れば、かえってすっきりしていい」との声も聞かれたが、国会議員の多数派工作で後れを取り、党分裂が政権崩壊につながる危機感が前原グループ内でも高まった。小沢陣営のちらつかせた「分裂カード」が前原グループの主戦論を抑え込んだ。

 ただ、菅首相と鳩山氏が確認したのは「トロイカ体制の原点を大事にする」というあいまいな文言。菅首相は25日の鳩山氏との会談で「最高顧問」などの名誉職的なポストを小沢氏に用意する意向を示し、鳩山氏が強く反発して26日の小沢氏の出馬表明に至った経緯がある。菅首相は30日夜、「人事権とカネ」つまり幹事長や財務委員長のポストを小沢氏側に渡す考えのないことを周辺に伝えた。

 菅首相は就任に合わせて仙谷官房長官-枝野幹事長のラインで政府・民主党を一体運営する体制を構築。特に仙谷氏は内政・外交の要となっており、「仙谷政権」とも皮肉られてきた。小沢氏を要職に起用すれば、仙谷氏の役割や、前原グループなど首相の支持基盤にも変化が生じかねない。仙谷氏は30日夜、記者団に「トロイカと輿石東参院議員会長の枠組みを大事にすると。明日からその具体的内容が模索されるという話だと解釈した」と首相の人事を見極める考えを示した。

 ◇小沢氏側、歓迎と安ど
 「最高の談合だ。小沢さんは代表代行になるんじゃないか」。トロイカ体制での政権運営で一致した菅首相と鳩山氏の会談内容が伝わると、小沢氏の側近はこう歓迎した。「挙党態勢」を掲げて首相の譲歩を迫ったものの、展望があったわけではなく、小沢氏に近いベテラン議員は「これで党はいい方向に向かう」とほっとした表情もみせた。

 参院選の敗北後、首相の政権運営に批判を強めた小沢氏。菅首相が早々と再選出馬を表明する中で、側近からは「(小沢氏出馬で)たとえ敗北しても、100人で離党すれば民主党は野党になる」(参院議員)。こうした「離党も辞さず」との強硬姿勢にも、首相は動かなかった。

 検察審査会は、今秋にも小沢氏の資金管理団体の政治資金規正法違反事件をめぐり、「強制起訴」の是非を判断する見通しだ。「政治とカネ」を抱えたままの出馬が世論の反発を呼ぶのは確実で、側近からも「今回は勝負の時ではない」との声がもれていた。

 その小沢氏が26日、出馬の意思を明らかにしたのは、首相がそのまま再選して「脱小沢」路線が続けば、党内最大規模の小沢グループ(約150人)の求心力を失う恐れがあったためだ。これを境にグループは多数派工作を加速。小沢氏自身も30日、議員会館の事務所に参院選で落選した候補を呼び、「戦いのしこりを残すのが今の民主党のやり方だ」などと批判を繰り返した。

 グループ内には「しっかり戦うべきではないかという思いがある」(松木謙公衆院議員)などと、割り切れない思いも残る。首相の譲歩を迫るため、若手中心のグループ議員を動員したことに傷跡も残りそうだ。

 ◇民主党代表選を巡る主な経緯◇
7月11日 参院選で民主党が大敗

  29日 菅直人首相が衆参両院議員総会で参院選大敗を陳謝、代表選出馬を表明

8月5日 両院議員総会で代表選を9月1日告示、同14日投開票と正式決定

  19日 小沢一郎前幹事長が鳩山由紀夫前首相のグループの研修会に出席

  23日 首相が衆参新人議員らとの懇談会スタート(~25日)、3年後の衆参ダブル選挙に言及

  24日 小沢氏が鳩山氏と会談、首相の政権運営に「大丈夫か」と疑問呈す

  25日 首相が鳩山氏と会談、「脱小沢」継続を伝達

  26日 小沢氏が鳩山氏と会談後、代表選出馬を表明。鳩山氏は小沢氏支援を明言

  29日 首相が鳩山氏と会談

  30日 小沢氏が鳩山氏、輿石東参院議員会長と会談

      首相が鳩山氏と会談、トロイカ+1体制の重視を伝える

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毎日新聞 2010年8月31日 2時53分(最終更新 8月31日 3時01分)

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