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歌の下手なジャズシンガー

2008-09-18 21:06:53 | 音楽
あはは・うふふ・え~へへの・お~ほほで・世界の株式市場がたいへんなことになってまちゅな!! どこぞの証券会社がつぶれたとかつぶれないとか。保険会社もど~たらこ~たら。まあ話は1981年までさかのぼるんですけどさ、聞いてやってくだせえ。

オラの通ってた都立T高校では、芸術科目が選択制になってまして。人数的には、だいたい音楽が4クラス、美術が4クラス、書道が1クラス組めるくらい。高2~高3ではクラス替えがなく、選択した芸術科目によって9クラスが決まっていたんですけど。

なぜだか高校1年のときだけ、書道の約40人が2つのクラスに分けられて、書道半分・美術半分のクラスが2つできていた。美術を選んだオラはそのうちの1つのクラスにいたわけです。そこでオラの仲良くなったN田くん、O村くん、C野くんという3人が3人とも書道を選んでいたため、高校2年ではオラ彼らに頼って書道クラスに遊びに行ってた。

そうするうち、その4人の友人関係の中に、POPEYEやBRUTUSの愛読者であるすかしたN田くんの引きでY岸くんという人物が入ってきた。高2の夏休みにはN田くん、O村くん、Y岸くん、オラの4人で三宅島の民宿へ3泊4日で遊びに行ったもんだっけか。初恋の人C野くんは夏期講習の予定が入っていて行けなかった。その〝初恋〟のためにオラがそれらの友人関係を失ってしまったのは前述のとおり。

そんただ友人関係の中で、オラとO村くん、C野くんの関係は主に音楽の嗜好でつながっていた。N田くんとY岸くんのつながりは「おしゃれ」~卒業式に蝶ネクタイで臨むような&『なんとなく、クリスタル』ももちろん読んでいたようなN田くんの一筋縄ではいかない趣味嗜好についてもいずれ書いてみたいけれども、ここで触れたいのはY岸くんの音楽の趣味。高校2年にして「阿川泰子」なんて聴いていたぁぁ……

ご存じ?阿川泰子。売れない女優だったのが突如として「ジャズ歌手」として脚光を浴びて「ネクタイ族のアイドル」なぁんてもてはやされたもんだっけか。オラは当時ザ・ベストテンの次に影響力のあった『夜のヒットスタジオ』に彼女が出演したのを見て、そのか弱いボーカル、へたくそな歌にあきれ返ってしまった。

それからいっぱい音楽を聴いてきたオラの価値観ですと、美空ひばりという大歌手にしても「リンゴ追分」に聞かれる歌唱は「子役の達者な演技」という域を出ていない。♪津軽娘は泣いたとさ~という田舎の少女の役を演じてるのに過ぎない。そういう意味では、彼女の内面により一致している「東京キッド」や「越後獅子の唄」における歌唱のほうが見事であるといえよう。

それにしても美空ひばりにはクラシック歌手ですら追いつかないような超絶技巧がある。技巧だけでいえばビリー・ホリデイやニナ・シモンより上かもわからない。しかし美空ひばりは、それらの大歌手に比肩する存在とはとうてい言えない。「ジャズ」というのは「いかに作曲するか」というよりも「いかに演奏するか」という価値観に命をかけて切磋琢磨している音楽ということができるのではないだろうか。へたくそでも「俺の、あたしの叫びを聞いて」というパンクの価値観とは、いわば対極にあるということが言えよう。

とはいえビリー・ホリデイやニナ・シモンの歌唱には、プロとしての技巧はもちろんのこと、パンクにさえ負けないような真実味がこもっている。阿川泰子に何があろう。歌も下手。叫びどころか、そもそも彼女は母語でない英語やポルトガル語で歌っている。そのほうがおしゃれだから?勉強とか仕事で忙しくて音楽の真贋なんてわからない人たちをだまくらかせるから??

Y岸くんは他にも、当時グローヴァー・ワシントンJr.の『ワインライト』というLPレコードを買ってたね。全米ヒットとなった「Just the Two of Us:邦題~クリスタルの恋人たち」のシングル盤で十分でしょうに。まあ下掲のジャケットを見ればおわかりでしょ。そ~ゆ~趣味だ。Y岸くん!もうオラのことなんて覚えてないと思うけど、きみの音楽の選択はおかしいよ!

彼はその後、どこかの一流大学に進み、どこかの証券会社へ勤めたとか。音楽の趣味はともかくとして、人格円満な人がらはオラなどおよびもつかないところで、今ごろはたくさんの部下や愛する家族に囲まれてることでっしゃろ。ほんとうにさあ。どんな音楽を聴くかなんてことは、実人生にはさっぱり寄与しねえよな。いくら1978年の音楽を即座に100曲リストアップできてもさ、自分が楽しむことしか考えてないから。もっとみんなで楽しめないとナ まあねえ…全員が勉強できる属性の都立高校から、縁故採用の地方出身者だらけの会社に入ってみたら、洋楽を聴くやつなんてほとんど居ねえんでやんの。27歳から29歳にかけて一緒に労組活動をしてた同期のOくんなんてのは、BOФWYのファン。「ボウイ」といえばデビッド・ボウイじゃなくて日本のボウイ…ださ…

ところが人間の器量としてはOくんはオラの何十倍もある。福井県出身の高卒社員ながらも、会社にたいへんな貢献をしていておそらく今ごろは破格の出世してるでしょ。ストーカーになったり病気で休んだりのオラとえらい違いだ。風のうわさで、Oくんの娘さんが子役として芸能界入りして有名な映画に出たと聞いた。


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4 コメント

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Unknown (aquamulsa)
2008-09-18 22:01:47
阿川泰子、うさんくさーと思いましたですよ。
嗅覚で拒否反応起きました。
わたしが、日本の歌(っていっていいのかな?)
で一番好きなのは、李香蘭の『蘇州夜曲』でございますー。
CD持ってますー。
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すみません…… (冬のマーケット)
2008-09-18 22:20:58
言ってるそばから悪意の種を撒いてしまって…
技巧的にそれほど下手というわけではありませんが、やっぱりジャズという価値観としては…
業界ゴロみたいのが彼女を持ち上げて、社用族みたいのがリスナーになる、という図式も気に食わんかったです。

「蘇州夜曲」…今度ゆっくり聴いてみます。やっぱりなんとなくマーク・アーモンドの世界観とつながる曲を選ばれてますね。
「ワールドミュージックとしてのマーク・アーモンド」とか…
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詐欺師阿川 (山田)
2013-09-28 09:08:38
阿川泰子知名度有名人。マネージャア~の、力で、金になる、名誉な、仕事取つてきて、有名人で、あるが故の
高額ギャランティ。阿川泰子、お金貰うこと、大好き。
しかしながら、歌、上達しない。何故ならば、阿川泰子、
ジャズ歌う、タレントだから。ライブでの、歌唱力,下手というより、もう,ひどい.阿川上手くなる、努力しない。しかし
金欲しいと、おもつてる。阿川、詐欺師だよ。
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嫌い (さくら)
2013-10-05 12:08:12
阿川泰子,脇役女優追放者、ピアノ、弾けない、、譜面かけない,役者でもなければ、ジャズ音楽家でもない、ジャズ歌手でも、アンナン、なんでもない。知名度、有名人だけの、ジャズ、利用した、タレント。軽蔑するべき、低能低俗、皺くちゃばばー。どこが、実物綺麗なの、
汚い、不潔な、62歳の、老婆
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