マガジンひとり

人権と民主主義を尊重し、自由民主党・日本維新の会の政策に反対します

広告とうつ

2017-09-24 20:07:41 | 亡国クロニクル
上原善広‏ @yosihiro96 9月17日
先日「今は右翼的に政権寄りに書けば、ネットでも話題になるし仕事も増えるのに」と意見される。先の大戦前のマスコミの右傾化も、最初はそうした主張がよく売れたのが始まりだったのかなと思う。


またまたアホウ太郎が低次元な暴言をぶっ放した模様だ。しかも、わが国の国際的な地位を低下させかねないような。

自民党が長く比較多数であること、またその中でも安倍や麻生のような愚劣な人物がのさばりがちな傾向は、世襲の弊害もあろうが、やはり、それを喜ぶ国民が多い、その方が結局は集票できるからということが大きいのだろう。懲りないバカなのでもあるし、内向きの人気取り・宣伝効果を考慮すると、暴言や不祥事を繰り返さない手はない。

この風潮は、ネットとスマホで誰もが拡散に協力できるようになって、より助長されている。アパホテルや高須クリニック。むかし「全身小説家」というのがあったが、全身広告のような人びと。アパや靖国といったウヨスポットでドヤ顔の高須は、まるで志村けんさんのアイ~ンをする子どものよう。この幼稚な老人にいつも寄り添うことで、西原理恵子は売りの「母性」をアピールできる。何事も計算ずく、お金と権力がすべてのタガメ女の鑑。

「保守」と称するウヨ系の政治的なブログ記事や投稿動画を制作させようと、1本800円とか千円の格安な報酬で募集する求人広告が話題となる一方、本来は右翼思想の持ち主ながら日本会議や森友学園の問題を熱心に追ってきた菅野完氏のツイッター・アカウントは凍結されてしまった。どうやらあちこちで陰に陽に、人心のデフレと実質的な労働価値の低下が連動して、巻き起こっている様子だ—




(メンバーシップ型雇用による、年功序列・終身雇用を見返りとする滅私奉公の「会社人間」や「社畜」を批判する)流れと、世界的に1980年代にイギリス・アメリカを中心に流行したネオリベラリズムの影響とが、1990年代半ば頃から入り交じってきます。左派的なリベラリズムと市場原理的なネオリベラリズムが日本社会批判という文脈で奇妙な共鳴現象を起こしたということができるかもしれません。その結果、西欧諸国であればネオリベラリズムに対する強固な批判勢力になったはずの本来なら社会民主主義的立場からの抵抗がほとんどないまま、「会社に頼らずもっと強い人間になって市場でバリバリやっていく生き方がいいんだ」という強い個人型のガンバリズムが、あたかも「会社人間」や「社畜」という否定すべきモデルからの希望あふれる脱出口であるかのようなイメージが世間で一般化し、とりわけマスコミでもてはやされるに至りました。

大変皮肉なことに、強い個人型ガンバリズムが理想とする人間像は、ベンチャー企業の経営者です。彼らの生き方が理想的な生き方として褒め称えられる一方、ベンチャー経営者の下にはメンバーシップも長期的な保障もあるはずもない労働者がいます。

しかし、ここが大変皮肉なところですが、そうしたベンチャー企業においても日本型雇用システムに特有の労働者を会社の「メンバー」と考え、経営者と同一視する思想はそのまま適用される結果。ベンチャー経営者にのみふさわしいはずの強い個人型ガンバリズムがそのまま彼ら労働者にも投影されてしまうのです。拘束を正当化したはずの長期的な保障や滅私奉公を正当化したはずの「見返り」を、「会社人間」だ「社畜」だと批判して捨て去ったまま、「強い個人がバリバリ生きていくのは正しいことなんだ。それを君は社長とともにがんばって実行しているんだ。さあがんばろうよ」というイデオロギー的動機付けを作動させるかたちで、結果的に保障なきガンバリズムをもたらしたといえます。そしてこれが、保障なき「義務だけ正社員」や「やりがいだけ片思い正社員」といった様々なかたちで拡大していき、現在のブラック企業の典型的な姿になっているのです。 —(濱口桂一郎 『若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす』 中公新書ラクレ・2013年)



会社中心の社会主義=小さな政府で、その代わり銀行・ゼネコン・メーカー・マスコミ電通のような部門が下部構造として政府を支える、末端のすみずみまで官僚化の行き届いたタテ社会。中根千枝さんが『タテ社会の人間関係』の中で、日本人は記者やエンジニアといった職能よりも、●●社に所属する社員ですという意識が強く、会社などの「場」を安定させるため、しばしば感情的な一体感が活用されると指摘した。

この仕組みは、かつては成功し、ぶ厚い中産階級を形成するに至ったものの、90年代以降は一転、仕組みが温存されたまま、ここに割って入ろうとする会社は、ユニクロやワタミのように、経営者マインドを労働者に押しつけ、自主的に悪い待遇で働くよう仕向ける。この時代に高卒者の求人が激減したのも、おそらく大卒者の方が、受験システムや新卒一括採用(あるいは奨学金という前借金)など既存の仕組みを受け入れ、就職活動で積極性やリーダーシップや「強い個人がバリバリ」の間違った自己宣伝をし、従順に搾取されてくれるに違いないから。

見返りのない、義務だけメンバーシップ型雇用。これをもたらす「感情的な一体感」が、たとえばフリーランスのアニメーターの信じられないような労働条件、あるいは先に挙げたような格安のネトウヨ宣伝おしごとなども可能にさせているのでしょう。闇金ウシジマくんのギャル汚くん・楽園くん・フリーエージェントくんなど、徒手空拳の若者が成り上がろうとすると、どうしたって自分を広告にして、集まってきた者たちを食いものにして、やがては無理が祟って、とならざるをえない。ネット上では、あなたも私もこの因果に組み込まれ、悪い情報、安い時間、一つ一つは微細なデフレを日々生み出し、にっぽんの没落に加担させられているのでしょう—
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