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Sumo Decade - 1978

2013-11-14 19:28:55 | Bibliomania
北の湖が初場所から秋場所まで5連覇し、大横綱の地位を固めたこの年(1978・昭和53)、優勝こそ阻まれたが大関・若三杉が初場所から13勝・13勝・14勝と好成績をあげ横綱昇進し若乃花を襲名。九州場所では北の湖の年6場所制覇を阻止する全勝優勝と気を吐いた。若手の中からも蔵間、玉ノ富士、尾形、千代の富士、出羽の花、琴風らが活躍し新風を送り込んだ




初場所の優勝争いは輪島が脱落し、全勝の北の湖と1敗の若三杉が対決した13日目が天王山。北の湖が勝ってそのまま全勝で10度目V




春場所7日目、魁傑と旭国の一戦は水入り2度、10分後に取り直しという大相撲になった。SUMO DECADEでも随一の、両者死力を振り絞った熱戦は、魁傑のすくい投げで決着




初場所で敢闘賞を獲得した蔵間が春場所は新小結でも技能賞と、大関候補に名乗りを上げた。端整な容姿で人気が高く、引退後はタレントとしても活躍したが、現役中に発症した白血病のため42歳の若さで世を去った。
優勝争いは千秋楽に若三杉が北の湖を下し2敗で並んだが、決定戦は北の湖に軍配




夏場所も本割(14日目)は若三杉に屈した北の湖が1敗同士の決定戦を制し3連覇。連続して優勝同点の若三杉も場所後に56代横綱に推挙された




待望の新横綱は当代きっての人気力士とあって、相撲誌総集号もややフィーバー気味に伝える。自らの現役時代のシコ名を襲名させた二子山親方が、雲龍型の土俵入りを指導




名古屋場所初日、新横綱の若乃花は硬くなったのか立ち合いに飛んで自滅、富士桜に金星を提供した。若乃花は11勝にとどまり、北の湖が全勝で名古屋初V




秋場所9日目、高見山に寄り切られて北の湖の連勝は24でストップ。が、そのまま1敗で5連覇




春場所に幕下付け出しでデビューした学生横綱の長岡(後の朝潮)は、幕下と十両を2場所ずつで通過し、新入幕の九州場所も9勝6敗と勝ち越して大きな期待を集めた




九州場所千秋楽、終始積極的に攻めて北の湖を下し、全勝で横綱初賜杯の若乃花。年6場所完全制覇の夢がついえた北の湖は11勝にとどまったが、82勝8敗で大鵬の年間勝利記録(81勝)を更新。同い年で全盛期が北の湖とぶつかったのは不運だが若乃花の78勝も立派な成績といえよう
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