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巻き添え食ってたまるかよ

Sumo Decade - 1976

2013-09-29 20:57:52 | Bibliomania
前年は3場所連続休場と大不振におちいった横綱・輪島が完全復活し、輪島と北の湖の両横綱が並び立つ「輪湖時代」が名実ともに幕を開けた。ほか旭国の大関昇進や、ケガ・病気に苦しんだ魁傑や若三杉が復調して活躍するなど明るい話題の多い1年となった




初場所は両横綱が前半戦で2敗を喫したが、その後は勝ち進んで千秋楽に優勝を賭けて激突するという、11年63場所ぶりの相星決戦となり、「大一番に弱い」と言われてきた北の湖が頭を付ける必死の相撲で優勝を決めた




春場所11日目、前頭11枚目の北瀬海が輪島を破って初金星。この場所は殊勲賞の北瀬海、敢闘賞の鷲羽山、最後まで優勝を争った技能賞の旭国と小兵力士が旋風を巻き起こした




千秋楽、2敗同士の優勝決定戦で旭国を破った輪島が9場所ぶりの賜杯。旭国も場所後に大関昇進




実力は大関級といわれ、優勝も果たしたことがある長谷川が夏場所5日目に引退。幕内出場回数は歴代3位(当時)の1024回に及んだ。優勝争いは千秋楽で輪島に敗れ並ばれた北の湖が「鬼門」の決定戦を初めて制した




名古屋場所、立ち合いの「待った」問題が7日目の金城×荒瀬では7回、8日目の若三杉×荒瀬では6回と深刻化し、審判団が異例の勧告




千秋楽、1敗の輪島が2敗の北の湖を下し優勝




秋場所11日目、三重ノ海が蹴たぐりで北の湖を這わせる。三重ノ海はこの年、春・夏と連続休場して大関陥落したが名古屋場所で10勝して大関復帰を果たした




魁傑が北の湖に敗れたのみの14勝1敗で平幕優勝。大関陥落した力士の優勝は史上初




九州場所、1敗同士でまたも相星決戦となり、北の湖が輪島を下して7度目の優勝。翌年の1977年と合わせた2年間で、輪島と北の湖の優勝は5度ずつ、相星決戦が4回、決定戦も1回と、2人の横綱が君臨したいくつもの時代の中でも稀にみる実力伯仲であった
コメント
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