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マーク・アーモンドの世界観

2008-02-29 22:37:46 | 音楽

iTunesプレイリスト<BABYLON>106分
1. "Babylon" New York Dolls '74
2. "Tainted Love" Soft Cell '81
3. "You're My World (Il Mio Mondo)" Cilla Black '64
4. "I Feel Love/Johnny Remember Me" Bronski Beat & Marc Almond '85
5. "Where The Wild Roses Grow" Nick Cave & The Bad Seeds feat. Kylie Minogue '95
6. "Fallen" k.d. lang '04
7. "Twenty Four Hours From Tulsa" Gene Pitney '63
8. "Im Nin'Alu" Ofra Haza '88
9. "Black Heart" Marc & The Mambas '83
10. "Yü-Gung (Adrian Sherwood Remix)" Einstürzende Neubauten '85
11. "Vision" Peter Hammill '71
12. "Madame De La Luna" Marc Almond '90
13. "The Air That I Breathe" The Hollies '74
14. "Who Needs Love (Like That)" Erasure '85
15. "Mathilde" Scott Walker '67
16. "For A Friend" Communards '87
17. "The Boy Who Came Back" Marc Almond '84
18. "Mutiny In Heaven" The Birthday Party '83
19. "Knock On Wood" Amii Stewart '79
20. "The Mad Daddy" The Cramps '80
21. "Âme câline" Marc Almond '07
22. "Golden Brown" The Stranglers '82
23. "Amsterdam" Jacques Brel '64
24. "Bedsitter" Soft Cell '81
25. "Solid Gold Easy Action" T.Rex '72
26. "Your Kisses Burn" Marc Almond feat. Nico '88
27. "Parade" Magazine '78





きのうのようなわけで大学へ行ってないオラ、受験勉強のようなきついかたちでなく、もっと楽ちんなかたちで学んでいたと言えないこともない。
音楽とか本とかね。映画はその時期ほとんど見てません。
中でもこのところピエール&ジルのジャケ写とか寺山修司が美輪明宏にあてて書いた芝居とかからマーク・アーモンドという存在が急浮上してきたのだが、おそらく日本の大学教授とか知識人と称する人で彼より広く豊かな世界観を持っている人はいないのではないか。
いたとしてもしょせん第三者的な知識の集成でしょう。マーク・アーモンドは彼の愛するさまざまな文化を血肉化してみずから創作活動を続けている。主流ポップスから闘牛士を経て眼球譚まで、古いR&Bからゲイ・ディスコを経て工業ビートまで。長い活動の中でも初期にエレポップ・デュオのソフト・セルとして2「汚れなき愛」をロング・ヒットさせてから常にスターダムにあったわけではないが、時流におもねらず世間から忘れられがちな個性的な価値に光を当ててきた功績は、商業的成功よりも尊敬に値する。
1988年のソロ・アルバム『Stars We Are』では往年のスター歌手ジーン・ピットニーの曲をカバーし、シングル・カットした際は本人を引っぱりだしてデュエットして往年の美声が衰えてないことを世間に知らしめ全英1位の大ヒットに。
またそのアルバムには同年に急死してしまった「アンディ・ウォーホルのバナナのレコードの歌姫」ニコとの、地底のマグマが噴き出すような絶唱のデュエット26も収録しており、運命的なものを感じさせる不朽の作品となっている。
ほかにもジャック・ブレルであれスコット・ウォーカーであれ、一過性の流行にとどまらず永い時を経ても輝き続ける真の価値を、彼は知っている。マーク・アーモンドという名の男は、いやオカマは。
とはいえ、間違っても日本のオカマのように保守的な説教などすることはない。日本の歌でマーク・アーモンドが歌うにふさわしいのは説教くさい「ヨイトマケの唄」よりもアリス時代の谷村新司の偽シャンソン「帰らざる日々」であろう。
軍事政権であったり、ファシストが支配する世の中であったりすれば、同性愛者などはガス室へ送られるかもわからない。
4でマーク・アーモンドと男同士のからみつくデュエットを聞かせるジミー・ソマーヴィル(16も歌う)はゲイであり共産主義者。現実から目をそむけたりウソの世界に君臨して説教したりする日本のオカマとはひと味もふた味も違う。
真鍋昌平さんも取材していて食い足りなかったであろう、『闇金ウシジマくん』のゲイ編は話が大きくふくらむことなく終わってしまった。日本のオカマ、というよりは日本人そのものがケツの穴小さいんでしょか。
外人のホモがケツの穴でっかいのは、また別の目的のためだと思う㌔な。



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