がじゅまるの樹の下で。

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現代版組踊舞台レビューについて

2017年11月06日 | ・現代版組踊レポ


↑このちらしは2008年のものです

 

舞台を見るたびに書いているレビュー。

現代版組踊、そして関連舞台を含めると
観劇回数も150回になりました。

 

去年Twitterを開始したこと、
一時鑑賞頻度をぐっと抑えていたのが
元に戻りつつあることもあり、

私の事を知ってくれる人や
ブログやレビューを読んでくれる人も
新しい人が増えているな…
という印象です。

 

そこで、私の舞台レビューのスタンスについて
改めてもう一度まとめておこうかと思いました。

 

 

+ + +

 

 

私の書く舞台レビューは
一言で言うと、

自分の為の備忘録

です。

 

毎回変化する現代版組踊を
できるだけ忘れたくない!

これが動機です。

 

きっかけは2008年10月に行われた
「翔べ!尚巴志」の初演でした。

 

 

この公演の1か月ちょい前の8月末に
肝高の阿麻和利を初めて見た私は
とんでもない衝撃を受けました。
(トップの画像はその時のチラシです)

 

あの時と同じ刺激と感動を
この尚巴志の舞台でも味わえるに違いない!!!
と期待度300%で行ったのですが、、、

 

残念ながら、

それは叶いませんでした。

 

見終わった後に残ったのは
「あれ??」「う~ん??」というもやもやした気持ち…。

 

今思えば当然です。
(当時)8年続けられていた伝統ある・現代版組踊の核とも言える肝高の阿麻和利と、
何もかもができたばかりで試行錯誤中であったろう尚巴志では
積み上げてきたものが違うのですから。

(なお、今の翔べ!尚巴志⇒鬼鷲は言うまでもなくハイレベルです)

 

でも、期待と違った、残念だったなんて、
そんなこと言ったら悪いよね……
と一切記録には残さなかったのです。

 

そしたら。

 

記憶が全部なくなってた。

 

残ってるのは、

もやもやした、
あの何とも言えない感情だけ。

 

 

これには愕然としました。

翌年、第2回の翔べ!尚巴志を見に行った時に、
何が変わったんだろう
何が進化、成長したんだろう、

 

それが一切分からなかった。

何も思い出せなかった。

 

この、後悔。

 

これが、私がレビューを書き始めた、

そして


良かったこともイマイチだと思ったことも、
見た時の感想を正直に書いておこう

そしてなんでそう思ったのかも
ちゃんと考えてみよう

指摘をするなら私なりに代案も考えてみよう

と思った理由なのです。

 

自分のための備忘録とはいえ、
ブログと言う公開されている媒体に
書いているからには
読んでくれる人がいるので
メッセージも込める時もあります。

もちろん、

めっちゃ辛口なところもあるかもしれない、
的外れなことも言ってるかもしれない、
勘違いや記憶違いもあるかもしれない、
舞台人でもないくせに何をエラソーに、
こっちの事情も知らないで、
などと思われることも書いているかもしれない。

 

でも、

いち一般の観客として、
いちファンとして、
関係者でも身内でもない、
私は私の立場で書くしかないよね…
と思っています。

(一時すごく悩んで書くのをやめようかと思った時期もありました)

 

立場が変わればもちろん見方も変わるでしょうし、
私自身も常に変化していますから
受け取り方が変わったり、
あの時理解できなかったことも今なら分かる
ということもあるでしょう。

 

だからこそ、

その時、その日に感じたことを、
できるだけそのまんま。

 


誰かのために、
というよりは将来の自分の為に。

また、いつでもこの時の感動・感情を思い出せるように。

 

そうやって書いていることが、結果、
もし、誰かの役に立つことがあるのであれば
それはそれでとてもありがたいです(^^)

 

 

妙に分析しすぎたり理論くさくなってしまうのは…

長らくデザインを学んできた性(さが)と
(すべての行為に意図を!がデザイン学にはあるので。
感覚だけではない、理論の部分)
職業病的な、いわば癖みたいなものもあります(^^;)

 

 

ただ、琉球史の知識もだいぶ入ったこともあって
どんどん記事が長くなっていってる気がするので
もうちょっとコンパクトに
まとめられるようになれたらいいな(^^;)

(小一時間位でパッと書き終われるようになりたい。
メモ、推敲も含めてレビュー記事はたいてい数時間かかってます…

 

 

+ + +

 

 

これからも現代版組踊は応援してますし
公演も見続けようと思いますし
レビューもその時できる範囲で続けていこうと思っています。

そのことだけは
昔も今も変わりません。

 

以上のことをご理解の上
読んでいただければ幸いですm(_ _)m

 

 

+ + +

 

 

参考までに↓

そもそも私が肝高の阿麻和利を初めて見ることになったきっかけとは。

私のような入り方の人って、
かなり特殊だと思うのです。


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