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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

南南西の風がダイオキシンを運んでくる!PCB環境安全委員会

2009年10月30日 21時15分42秒 |  PCB/DXN類など

平成20年度の都内環境大気中ダイオキシン類測定結果の平均値は0.040pg-TEQ/m3である。なぜ中防周辺だけこのような高濃度になるのか!! それも南南西の風が吹くたびに高濃度になる!! 
   【北西端】の風上には中防灰溶融施設、破砕ごみ処理施設
      そしてガス化溶融のTRP(東京臨海リサイクルパワー)


●大気の環境基準:0.6pg-TEQ/m3(年平均値)とはいえ、通常は年1回の測定である。たまたま高い数値になると、経過観察のため年数回の測定をおこなう。従って、年平均値は低く抑えることが出来る。もちろん悪いことではないし必要なことではある。が、とかく平均値でならせば総じて低くなる。それで問題なしというような姑息なことはしてほしくない。やはり特定の風向きのたびに高くなるというのは、徹底した何らかの調査が必要なのではないか。周辺廃棄物焼却施設との連携で、焼却炉及び溶融炉の立上、立下げ時の排ガスダイオキシン類測定や、きめ細かな周辺大気の測定で原因調査をおこなってほしい。



平成20年度の都内環境大気中ダイオキシン類測定結果
平均値は0.040pg-TEQ/m3

★下記のグラフは東京都環境局HP「東京都環境中のダイオキシン類調査結果」より作成

 
 

●区内のダイオキシン類の測定結果と中防とでははまるで濃度が違う。なにもJESCOが焼却由来のダイオキシン類が大半を占めていると言わずとも、大気全体がこれまでの廃棄物焼却によるダイオキシン類で蔓延していることがよくわかる。また、このグラフを見るとダイオキシン類は冬場が高濃度になるというのもよくわかる。



★JESCO敷地境界と、中防施設、城南島海浜公園、フェリー埠頭、若洲海浜公園の測定結果



■東京PCB廃棄物処理事業環境安全委員会開催
概ね安定的な操業を維持とはいえ、環境モニタリング基準値超過や各種トラブルの報告があった。
■東京PCB廃棄物処理施設の操業状況
1 施設の稼働状況
トラブルの度に設備の停止はあるものの、概ね安定的な操業が維持できている
2 排出源モニタリング
・排水中の亜鉛濃度が0.48~2.2mg/Lと下水道排除基準値(2mg/L)を超過
・排気中のIPA濃度が50ppmとなり環境保全協定値(40ppm)を超過
※排気・換気のダイオキシン類成分は解体系はコプラナPCBが大半、排水・雨水・大気はフラン類が多く含まれるというグラフあり。(しかし、なぜ排水にフラン類が多く含まれるの??)
4 運転トラブルの発生状況
(1)有機溶剤処理装置からの排水漏洩トラブル
排水先のPCB濃度は0.0069mg/Lで協定値(0.0015mg/L)を超えていた。屋外排水処理装置への流出はない。
5 設備改善対策等の実施状況
(1)水熱設備冷却器閉塞対策
(2)排気オンラインモニタリングの追設
6 作業安全衛生の状況(労働災害等)
(1)払い出し作業における洗浄液の被液
7 ヒヤリハットの提出状況

●操業状況など気になることもたくさんあるが~とりあえずまた『「東京PCB廃棄物処理施設」の安全性を求めて』のホームページに更新予定。
追記:傍聴の感想などをHPにアップした。2009/11/01

http://homepage2.nifty.com/koshi-net/sub/pcb/safety/safet.tokyo.htm#091030


関連(本ブログ3/12)
■PCB東京事業所敷地境界ダイオキシン類の環境基準超過は中防灰溶融施設の影響か?
JESCOの大気中ダイオキシン類0.62pg-TEQ/m3環境基準超過の測定日は、中防灰溶融施設の水銀規制値超過で炉停止立下げ中と重なっていた。
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/187470ca8721931a03eb87b14c922be8



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