東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!

セミナー「プラスチックごみ混合焼却処理と排ガス・環境への影響」

2009年11月27日 23時12分18秒 | 東京23区のごみ
セミナー詳細は:廃棄物資源循環学会HP
http://jsmcwm.or.jp/shimin21.pdf

廃棄物資源循環学会主催3R検定実行委員会共催
平成21 年度市民と学生のためのセミナー
プラスチックごみ混合焼却処理と排ガス・環境への影響

日時:平成21 年11 月27 日(金)13:00~17:15 場所:専売ホール

●専門的なことはあまり理解できなかったが、23区の場合は、やはりプラスチックごみ混合焼却の環境リスク云々以前に、まだまだやるべきことが山積であることを痛感した。

●感想など(講演内容と質疑応答の中から特に気になったひと言のみ)


1. 焼却による無機汚染物質・重金属の排出 京都大学大学院 高岡昌輝氏
●『「Hgインベントリー」の産業廃棄物燃焼(廃プラスチック)の水銀はどういうものから?』という質問に対して、高岡先生は「朱色の顔料の水銀ではないか」というお答え。そうだ昔から黄色はクロム、朱色は水銀というではないか!(赤チンや朱肉等)いまでも輸入品などはかなり使われている可能性はある。(鉛にばかり気をとれれていたが…)一組よ、なにも体温計や血圧計だけではなく、プラスチック焼却と水銀はしっかり関係があるのではないか!!
●9月に水銀問題のセミナーで貴田先生のお話も聞いたのに~

関連(本ブログから)
■国際市民セミナー 国際的な水銀規制をどう進めて行くのか ~日本とアジアの取り組み~
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/77bda5d6896d5c9b85fe69006211b8b1


2. 焼却による有機汚染物質の排出 (独)国立環境研究所 野馬幸生氏
●主に、焼却による非意図的生成物質の挙動についてのお話であった。実験炉と一廃炉と産廃炉の調査比較データで、産廃炉No8とNo13の突出した高い値が気になって仕方がなかった。古いタイプの炉で、汚泥などの処理をしている施設ということであったが、トラブルなどあれば、どんな施設でも排出の可能性は潜んでいる。何でもかんでもの混合焼却は、まさに化学プラントなのだと実感した。


3. 東京23 区におけるプラスチック混合焼却実証実験 
 東京二十三区清掃一部事務組合小林正自郎氏

●第三者機関での安全性の確認が必要なのではないかという質問に、「専門家と区民などで確認のための検討委員会を設置して~」の発言、区民委員としてはこういう使われ方をしてほしくないがために、委員会の中ではあれこれ発言しているのだが~ 23区の現状をあまり知っておられない方の感想として、やはり「どこでも御用学者と御用市民はいるのだと~と思った。」であった。実に不本意である。


4. 焼却による環境リスクをどう考えるか 横浜国立大学大学院益永茂樹氏
●能勢美化センターの労働者の血中ダイオキシン濃度も、「ダイオキシン体内負荷と、GGT、総蛋白質、尿酸、カルシウムとは正の相関、鉄とは負の相関を示した。しかし、これらの相関は年令、喫煙、飲酒などで補正した多変数解析では消失。」というのには驚いた。職務でいかにダイオキシンを暴露しても、タバコを吸っていると因果関係の証明はしてもらえないのだ。

5. 市民の考える焼却と環境保全 市民からの意見 
 サーマルリサイクル実証確認結果の確認等検討委員会区民委員 植田靖子氏

●23区の状況を、落ち着いてわかりやすく発表し、また講演者にも問題点を投げかけてくれた。

◆パネルディスカッション「焼却と環境との関係をどう考えるか」
コーディネーター
 川本克也氏(企画運営委員会副委員長、(独)国立環境研究所)

●コーディネーターの川本克也氏は東京二十三区清掃一部事務組合「サーマルリサイクル実証確認結果の確認等検討委員会」の委員長である。そして高岡昌輝氏は同検討委員会の副委員長。一組からは検討委員会事務局 小林正自郎氏、そして検討委員会区民委員からは植田さんが発言。 川本氏は、「サーマルリサイクル実証確認結果の確認等検討委員会の番外編ではありません。」と念押ししながらのコーディネート。

●今日は、プラスチックごみ混合焼却処理と排ガス・環境への影響ということで、「排ガス」がテーマではあったが、市民の不安や考えていることも、けっして切り捨てられることなく、逆に避けて通れない問題として議論の中に取り込みながらの進行となった。(検討委員会の進行同様に有り難いことである)

●植田さんが投げかけた、「練馬の雨水ダイオキシン類分析結果から専門家は何が読み取れるか」ということについて~↓↓



●野馬氏は、突出しているコプラナーPCBの#126,#169も燃焼系、ジオキシン類の1,2,3,7,8-P5CDDも、フラン類の2,3,4,7,8-P5CDFも燃焼系であるという特徴を指摘された。

●未知の有機物質への懸念、複合的な汚染についてなど~壮大なテーマも織り込みながらのパネルディスカッションではあったが、なにせ限られた時間で~ 市民と学生のためのセミナーというには少し難しくもあったが有意義なセミナーであった。

●野馬氏曰く「部屋の中の汚染の方が~」ではないが、大気も水も土壌も、これまでのつけで重金属や化学物質に深刻に汚染されている。少なくとも有害物質を排出させるとわかっていながら、微量だから、法規制値内だからと、出し続ける以前に焼却すべきごみなのかどうかの総点検が求められる23区のごみ。いまや、感染系、医療系のごみでもなければ焼却の必要性はさらさらない。拡大生産者責任なくして、税金でのごみ処理や資源化が続く限りは、抜本的な改革は遠いのかもしれないが~ 焼却以前に資源化手法の選択幅も拡大しつつある。

●東京二十三区清掃一部事務組合「一般廃棄物処理基本計画(原案)」に関するパブリックコメントも始まったことだし~


コメント   この記事についてブログを書く
« モダン食堂 東京厨房 / ... | トップ | レジ袋 鉛が含まれていないか... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東京23区のごみ」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事