東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!

23区 廃プラスチック類混合焼却後の薬剤使用量の変化は~

2009年11月14日 12時04分38秒 | 東京23区のごみ
●各グラフ平成18年度、平成19年度は「清掃工場等作業年報」、平成20年度は「環境報告書2009」より作成)

●残念ながら、平成20年度の薬剤使用量はまだ公表されていない。ただ、先日公表された「多摩川清掃工場環境報告書2009」には平成20年度の大まかな薬剤使用量が掲載されていたので、年度ごとの推移をグラフ化してみた。

東京二十三区清掃一部事務組合HPより
■多摩川清掃工場環境報告書2009
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/koujou/tamagawa/er2009.pdf
多摩川清掃工場で主に使用される薬剤の種類とその使用用途・使用量
【薬品名】主な用途/使用量(平成20年度)

【消石灰】排ガス中の酸性物質除去(塩化水素及びいおう酸化物等の中和)/203トン
【活性炭】排ガス中の有害物質除去(ダイオキシン類等の吸着)/55トン
【アンモニア水】排ガス中の窒素酸化物除去(触媒による分解)/60トン
【苛性ソーダ】排ガスの中和洗浄、純水製造工程、汚水処理(中和)/500トン
【塩酸】純水製造工程、汚水処理(中和)/23トン
【液体キレート】排ガス洗浄・汚水処理工程における重金属溶出防止処理/5トン
【重金属固定剤】溶融飛灰の重金属溶出防止処理/70キロリットル
【塩化第二鉄】汚水処理工程における有害物質凝集剤/66トン

■有明清掃工場環境報告書2009
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/koujou/ariake/er2009.pdf
環境負荷の収支
 消石灰 : 481トン
 苛性ソーダ : 341トン
 アンモニア水 : 112トン

■板橋清掃工場環境報告書2009
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/koujou/itabashi/er2009.pdf
環境負荷の概要(薬品使用量)
 消 石 灰 : 599 トン
 苛 性 ソーダ : 825 トン
 アンモニア水 : 206 トン
 塩基度調整材 : 2,557トン

●各清掃工場の平成18年度、平成19年度、(平成20年度)の年度比較
(グラフを縮小しているため横軸の年度が表示不可になっている)



●日々焼却されるごみ質は異なり、薬剤投入量も変化はあるのだろうが、とりあえずごみ1tあたりの平均使用量をだしてみた。

●東京二十三区清掃一部事務組合がホームページ上で様々なデータを公開し始めたのは、つい2~3年前頃からだと思う。従って、清掃工場等「作業年報」の公開も平成18年度分からではないかな?手元にある平成18年度と平成19年度のデータでとりあえずグラフ化した。本来は、廃プラスチック混合焼却が始まる前の平成17年度からの比較でないとあまり意味がないのだが~

●平成20年度は混合焼却が本格的に始まっているので、かなりの変化があると思う(予想では2割増の薬剤使用量とか?)

●各工場によって処理工程も若干異なるようなので、単純に使用量だけで比較してもあまり意味はないのかもしれないが~ おおまかな変化は把握できそう~ 

●工場によっては、塩化水素濃度も自動測定で協定値をオーバーすることもあるが、外部検査の排ガスデータとしては全工場でクリアしていることになっている。

●いろんな薬品使用量の比較をしてみたいのだが、工場によって、排ガス処理用、ボイラ用、排水処理用と、用途別に薬品使用量が書かれている工場と一括の工場があるので案分もできないし~


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■廃プラスチック類混合焼却~「皮革」の焼却は薬剤使用量にどのような影響を与えているのか?
●廃プラスチック類の混合焼却には皮革製品やゴム類も含まれる。靴やバッグ等の革製品を焼却ごみとすることは、かなりの抵抗がある。プラスチックのように家庭から日々出されるごみではないが、どの程度の革製品が可燃ごみになっているのかは「ごみ性状調査」の割合から算出するしかないのかな?

●皮革製品の焼却で、素人ながらにでも心配なのは、クロムなめしなどからの六価クロムである。重金属類は大半は焼却灰などに移行するとしても、排水中にも多少はでてくるだろう。



●23区の清掃工場で、六価クロムの還元剤と思われる硫酸第一鉄の使用は品川清掃工場のみであった。品川清掃工場のごみ質には特殊なものでもあるのだろうか?? それが墨田清掃工場であれば納得はいくのだが~ 墨田、北、新江東、港、渋谷清掃工場では還元剤として塩化第一鉄が使用されている。同様の用途なのか? その他の清掃工場での還元剤としての薬剤使用量はゼロである。重金属類の凝集剤や固定剤は相当量増えるのだろうが~ (東京PCB処理施設では、PCB分解反応器の材質がインコネルのためクロムが排水中に溶出し、硫酸第一鉄で六価クロムを三価クロムに還元処理している。)●溶融炉の耐火レンガにクロムを使っている可能性があるという話を聞いた~そうすると排水処理でも六価クロム還元の必要がある。品川清掃工場の溶融施設がどうなのかは未確認だが~灰や飛灰のクロム類を見てみよう!!(2009/11/19追記)

●実証確認試験結果では、排水中の六価クロムは、唯一、千歳清掃工場の2回目(H19.11実施)で0.08mg/L(基準値0.5mg/L)検出されている。他の清掃工場では全て不検出(定量下限値未満)となっている。総クロムも千歳清掃工場は実施前、2回目、3回目と若干検出。

●焼却灰や飛灰、処理汚泥等からの総クロム含有量はたっぷりあれど、埋立基準の溶出試験は全てクリアしている。

●とりあえず思いつくものからグラフを作成してみる~




■廃プラスチックの焼却処理に関する調査報告~重金属の移行割合
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/dde286d795d082ab53bc3b8dd1561124






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