市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

いちはら防災100人会議 その2

2018-04-21 | 防災
以前、ブログで紹介した市の画期的な取り組み「いちはら防災100人会議」。
全6回中、第4回目の会議が開かれたので、再び傍聴しました。



今回のテーマは、「復興」

何も今からそこまで考えなくてもいいじゃないか、とも思うかもしれませんが、さにあらず。
発災してからさぁどうしようと考える場合と、まだ何も起こっていない今のうちに皆で考えておいた場合(これを「事前復興」というのだそうです)とでは、復興に掛かる時間やまちづくりの完成度が全然違ってくるのだそうです。

ナビゲーターの鍵屋先生が提示した資料は、1989年の地震で大きな被害を受けた、カリフォルニア州サンタクルーズの復興に関するレポート。
復興計画を策定するために民間や行政から選ばれた36人による会議では、初めは各々の利害や思惑がぶつかり合いましたが、「全員は全く対等な関係だ」とテーブルを円卓に配置し、「今のことだけではなく、50年後の子どもたちのことを考えよう」と共通のビジョンを描き、ついには住民たちの理想のまち(シビックリビングルーム)へと復興を遂げた物語です。

ワークショップでは、このレポートを読んだ感想や、市原市で大震災後に高齢者・障害者、働く世代、子ども各々にどんな課題があってどう解決したらよいか、などが話し合われました。







この時間の雰囲気がとてもいいんですよね~。写真で伝わると良いのですが(^.^)。

高校生の女の子が、オジサンたちを相手に
「私は今まで、社会のことは政治家が勝手に決めるものだと思っていた。世代や立場が違う人たちと対等に話し合う機会が持てることはすばらしい」
「東京オリンピックにかける予算があったら、どうして災害復興に回さないんですか」
などと堂々と発言していて、嬉しいやら感心するやら・・・。

鍵屋先生がもっとも伝えたかったのは、大事なのは話し合いの結果ではなく、話し合いの過程そのものだという事だと思います。
防災100人会議も、残すところあと2回。
私も、見ているだけではなく無性に仲間に入りたくなってきました(笑)。

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