市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「ネウボラ」勉強会

2015-11-13 | 子ども
今日から二日間、市原市で「緊急消防援助隊全国合同訓練」というビッグなイベントが開かれています。
全国から消防隊約600隊、警察、自衛隊、災害派遣医療チーム(DMAT)、あらゆる特殊車両やヘリコプターが市原市の会場に集結!
今日は夕方車を走らせていたら、訓練が終わったのでしょうか、長野県佐久市の緊急車両の列と出くわしました。
ちょうど下校時間帯で、道行く子どもたちが歓声を上げて手を振ったり、敬礼したり。微笑ましい一コマでした。
私も明日はスポレクパーク隣接地の会場に行ってきます。お天気がちょっと心配です。


さて今日は、同期議員の会「なでしこ会」の企画で、習志野市へ行ってきました。

皆さんは「ネウボラ」って聞いたことありますか?
フィンランドで進めている子育て支援政策で、妊娠から出産・子育てまで、全ての家庭と子どもに「切れ目のない支援」を行うというものです。フィンランド語で「アドバイスを受ける場所」という意味だそうです。

私も一応3人の育てを経験してきましたから、この「切れ目のない支援」の必要性は十分認識しています。
しかし残念ながら、日本ではこのような制度はまだ広まっていません。
日本のお役所は縦割りが基本ですし、それ以前に、結局はこのようなお母さんサイドに立った政策が、日本ではずっと後回しにされてきたんでしょうね。

ところが、このネウボラにすでに取り組んでいる数少ない自治体の一つが、同じ千葉県の習志野市なんです。
そこで今回は「習志野版ネウボラ」の取り組みを伺うために、市役所を訪ねました。

習志野市役所の庁舎は建て替え中で、現在は駅前の元ホテルが仮庁舎となっています。




健康福祉課の職員の方が丁寧に説明してくださいました。






「ネウボラ」なんてあまり耳慣れない言葉ですし、なんとなく実現困難な制度なんじゃないか、という印象をこれまで勝手に持っていたのですが、そんなことは決してない!とお話を伺って思いました。
習志野市では、母子健康手帳の交付窓口を子ども部に置き、常時保健師を配置。申請に訪れる妊婦さんひとりひとりに面接を行い、カルテを作成し、以降は地区ごとの担当保健師が出産・就学前まで一貫してフォロー。もちろん、地区の民生委員さんや、先輩ママによる「母子保健推進員」、その他さまざまな関係機関と連携を行っています。
実はこのしくみは、ネウボラが話題になる以前からずっと行っていたことであって、習志野市にとって特に目新しいものではありませんでした。
改めて検証したら、実はこれがネウボラだった、ということらしいのです。

な~んだ、切れ目のない支援(ネウボラ)って、そんなに難しく考える必要はなかったんだ!
と、ある意味目から鱗でした。
市原市だって、保健師さんや子育て支援員さんが一生懸命母子保健活動に務められている訳ですから、人員を適正に配置してもう少し仕組みを見直せば、実現は充分可能ではないか、という印象を強く持ちました。

習志野市仮庁舎の前で

左から、吉田議員、小沢、伊佐議員(以上なでしこ会メンバー)、菊岡議員、竹内議員。(この他、先に帰られた高槻議員も)

今回の勉強会では、なでしこ会以外の議員にも参加を呼びかけたのですが、ご覧のとおり、希望者は全員女性でした。
やっぱり、男性は子育て支援への関心が薄い??(^_^;)

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