市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「ルイダン」と比較せよ

2014-04-15 | 財政
昨日の市町村財政研修・二日目の報告です。


この講座は演習形式で行われました。まあ、ドリルをこなすような感じでしょうか。
そのせいか、ややこしい内容であるにもかかわらず、居眠りしている人は誰もいません。


必死で数字とにらめっこ。電卓をたたきます。



昨年と同様の基礎コースだったので、内容もほとんど一緒か・・・と思いきや。
特に二日目は、昨年が「基準財政収入額」や「基準財政需要額」の説明に時間が割かれたのに対し、今回は「実質公債費比率」と「将来負担比率」が最大の焦点と、講義内容はかなり違っていました。(慣れない用語でよく分からないですよね。適当にスルーして下さい^^;)

先生が特に強調して繰り返した言葉は、
昨年は「単年ではなく、経年変化で見ること」。
そして今年は、「単独ではなく、ルイダンと比較して見ること」。

人口規模や産業構造の比率が同じ自治体を、『類似団体(ルイダン)』と言います。市原市でいえば、平成24年度の統計では県内は市川市、松戸市、野田市などで、全国に51市あります。
自分の市の財政の資料だけを見ていると、「まあ、こんなものなのかな」と思いがちですが、似通った状況の他市と比較することで、今まで見えなかった我がまちの特徴があぶりだされてくるのです。
よく、子育ては「他人の子と比較してはいけない」と言われますが、こと自治体財政分析に関してはその反対、というわけですね(笑)。

休憩中のエピソードをひとつ。
ちょうど隣の席に座った方が、私の故郷・信州の、白馬村の議員でした。
私の市原市の決算カードを覗きこみ、「固定資産税の徴収率が90%以上ですか、いいですねえ」としきりに羨ましがります。
白馬村の徴収率は、スキーブームが去った後の観光産業の落ち込みで、何と50%台なのだそうです。村が民事訴訟を起こすか、いや、そんなことをしたらますます倒産企業が増えて、持ちつ持たれつの村の財政はもっと追い込まれてしまう、と村議会も紛糾しているのだとか。

何はともあれ、財政漬けの二日間。中身の濃い、述べ10時間以上にわたる講義でしたが、集中していたのであっという間でした。
後はこれをどう自分のものにして市政に還元していくか、です(^^)。


市原に戻って今日は早朝の八幡宿の駅立ち、市制相談、午後は三男坊の高校の保護者会と、フル回転でした。

明日からまた二日間にわたって都内で研修です。

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