市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

放射能汚染ゴミの行方は

2011-11-29 | 環境
以前ブログにも書きました、市原エコセメント(株)の排水から高い値の放射能が確認された問題。
http://blog.goo.ne.jp/wa-tika-ro/e/9c721d044b145e7f347f1c7bd59c7314

事業が停止したことによって、市内の福増クリーンセンターでゴミを焼却してできた灰の一部(飛灰)が、行き場を失ってしまいました。
現在、その焼却灰はセンター内に仮置きされたまま。
市は、今後平蔵の最終処分場に埋め立てる方針で、現在も地元町会と交渉中です。
灰の中でも特に飛灰は放射能の値が高いため、話は簡単には進みません。

昨日は、その平蔵一般廃棄物最終処分場と福増クリーンセンターに足を運んできました。

まずは、平蔵の処分場へ。
こちらには、主に一般家庭から出るゴミを燃やした後の灰や粉砕された不燃ゴミなどが埋め立てられています。
現在はA地区とB1地区の埋め立てが終わり、B2地区の埋め立てを進めています。

A地区。一見きれいな広場?
実はこの下には、昭和55年~昭和61年までの、6年分のゴミが眠っているんです・・・・・


B1地区。
昭和61年~平成7年の9年分のゴミは、この下。時折、ガスが吹き出します。


現在埋め立て中のB2地区。現在55%が埋め立て済みです。
ゴミはここ数年減る傾向にあり、このままいけば、こちらはあと17、8年は持つそうです。



次は、福増クリーンセンターです。



昭和51年開設。
私たちが普段ゴミステーションに運んでいるゴミは、こちらにいったん運ばれ、焼却されたり破砕されたりして処理されています。

第2工場内の中央制御室です。
施設の運転と制御、監視、データ処理を行っています。

工場の焼却炉からの排熱を利用して、自家発電も行っています。施設内の80%の電気がまかなえるそうです。

そしてこちらが、問題の行き場のない飛灰。毎週60トンづつ、増えていきます。



本来ならば、エコセメント事業者に引き取られていた分です。
飛び散らないようにコンクリートで固めたのち、敷地内の屋外に積み、ブルーシートをかけた状態です。
「今すぐにでもこれをどうにかしたいのですが・・・」と、所長も困り果てていました。

現場を見ても、やはり出るのはため息ばかり。
放射能汚染問題の解決に、ベストな方法は無し。
皆で知恵を出し合い、ベターな選択を探っていくしかありません。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング