僕のありえない日々

受け入れがたい日常について

米長邦雄永世棋聖

2012年12月28日 | 笑えない話
12月18日に日本将棋連盟の会長、米長邦雄さんが亡くなられました。69歳でした。
生前、というかトップ棋士だった現役当時は破天荒でユーモアあふれる言動が多かったらしく、鳥取砂丘で全裸になったり、「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」という言葉は将棋界では有名。
会長としては、名人戦のスポンサー問題、瀬川晶司(当時アマ)のプロ編入試験の実現だったり、コンピュータとの公式対局をしたり、かなり多くのお仕事をされていたらしい。

自分は、この米長さんが残した言葉が二つ印象に残っている。

一つは
「自分にとっては消化試合だが相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす」という言葉。
米長さん自身が文字通り消化試合で対局相手が昇級をかけた最終戦に、通常タイトル戦でしか着用しない羽織袴の姿で、手加減しない姿勢で対局に挑んだときの言葉のようだ。

自分は米長さんの深い考えが全然わからないが、自分的に解釈するなら。
「勝敗の結果が自分自身に関係なくても、相手にとって大事な試合に全力を持って挑めるかどうか。これが自分自身のモチベーションや、次のポテンシャル維持に関わってくる。」
そんなことじゃないのかなと思う。


もう一つは
「将棋に勝つということと、幸せに生きるということの極意は同じなんです。それは、謙虚さと笑いです」
そんな言葉だったと思う。
テレビのインタビューでそう答えていたと思う。

自分に足らないことは謙虚さだったのだと改めて思う。
将棋だけじゃなくて、人生に対して、人に対して、謙虚さが抜けていたと思う。
そう思い直し、職場に出てみた。
謙虚になり、相手を立て、自分を一歩ひいてみた。
すると、自然に笑いが増えていた。
これからはもっと謙虚に生きたい。謙虚さを大切にしたいと思う。


米長さんのご逝去に際して、改めて追悼の意をここに記させていただきます。
ともに、自分を見直させていただくきっかけを与えていただいたことに感謝をしたいと思います。


今年は「Go with the flow」がテーマでした。
昨年は流れを作ろうとして苦しかった。
だから今年は流れをつくらず逆らわず、流れに乗って何かを見つけようとした一年でした。
悪くはなかった思います。正しい判断も出来たと思います。


来年は「謙虚さと笑い」をテーマにしたいと思います。