Herbert Jacobs House (I) (from Frank Lloyd Wright)

今日は先日いただいたライトの本(というか、写真集)のなかから、最初のユーソニアン住宅と言われているジェイコブス邸を取り上げたいと思います。

先日もちらっと言いました通り、ユーソニアン住宅とは、程々の価格で、一部プレハブの木、ガラス及びレンガからなる構造で、屋根は平らです。このジェイコブス邸もほとんどが家主によって建てられたとあります。

加熱コイル(heating coil)は基礎がつくられた時に砂利の中に埋め込まれていて(ライトはこのアイディアを原住民、ネイティブアメリカンから取り入れたそうです。ネイティブアメリカンはもともと、家の低い位置に焚き火をし、その回り、上方に石を並べることにより、石が過熱されて、その上を覆う毛皮のじゅうたんを温めていたそうです。)、その上をコンクリートの床板が覆っているそうです。また、屋根の負荷はほとんどレンガの壁が背負っていて、残りの壁は、木板あるいはベニヤ板で覆われているそうですが、この板は事前に絶縁紙を挟んであるプレハブです。

レイアウト上では、ダイニングルームをなくして、キッチンの脇にダイニングスペースを設けてあります。日本では当たり前のような風景かもしれませんが、こちらでは、特に古い家では、必ずと言っていい程、フォーマルなダイニングルームがあります。私の中のイメージでは、横長の、長いテーブルがまん中にどんと置かれた、少し暗めの、厳かな空間です。

最近の改装関連のテレビや雑誌を眺めていますと、この、フォーマルダイニングルームをやめて、オープンキッチンスペースとそれに続くダイニングスペースと言うのが主流になっていると言っても過言ではないくらいです。そのむこうにリビングがみえるというレイアウトをよく見かけます。

戻りまして、ジェイコブス邸ですが、ファサードは、落水荘など傑作と言われる作品とくらべるとドラマにかける部分はありますが、シンプルながらも、ライトの幾何学を連想させる、美しいつくりとなっています。自然の中にさらっと佇む、という言葉がぴったりするような住宅です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 生活に根ざし... The Sevene Ag... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。