憂太郎の教育Blog

教育に関する出来事を綴っています

視覚優位・聴覚優位

2010-01-15 23:04:03 | 発達障害の窓
 LD(学習障害)に関する議論のなかで、視覚優位と聴覚優位というものがある。
 読んで字のごとし。視覚優位とは、ものごとを認識する際に、目から入ってくる情報のほうが耳で聞く情報よりも認識しやすい特性のことであり、聴覚優位とはその逆で、耳で聞くほうが目から入る情報よりも認識しやすい特性のことである。普通、私たちは、視覚と聴覚をバランスよく使ってものごとを認識しているわけであるが、どちらかに偏ってしまうと、学習する際のハンディとなろう。そこから、LDについての議論では、どちらがこの子どもは優位性があるのか、といった議論になる。
 LDにかかわらず、誰もがそんなに大きく偏らずとも、視覚か聴覚のどちらかに優位性はあるといえよう。自分は、説明を聞いて理解するのは苦手で、書いてあることを読むほうが得意だなあという人は視覚優位。反対に、本を読むのは苦手で、どっちかというと人の話を聞いて理解するほうが得意だなあという人は聴覚優位、といった具合である。
 教師にだって、視覚に優位性のある教師と聴覚に優位性のある教師にわけることができよう。
 授業中、やたらと板書をする教師。生徒は、ノートをとるのが大変。こういう教師は、おそらく本人は認識していないでしょうが、視覚優位なのでしょう。
 また、授業中、やたら説明が長い教師。生徒は、くどくて疲れてしまう。こういう教師は、やはり本人は認識していないでしょうが、聴覚優位なのでしょうね。
 さあ、皆さんの周りにいる教師は、一体どちらでしょうか?
 私の場合は…、自分では視覚優位と思っているのですが、あまりに板書の字が汚いので、できるだけ字は書かないようにしていましたね。お陰で、くどくど説明過多の授業だったように思います…。