咆哮

負け犬の遠吠えかも…
最近「負け犬」が流行り言葉になってしまったので「落ち武者の歯軋り」とした方がいいのかも…

最近観た映画

2005年12月28日 12時35分35秒 | 映画
・『SAYURI』…12/12(伊丹TOHOプレックス)
日本人がこの映画を見て、重箱の隅をつつきたくなるのはよく分るけど、例えば『ラスト・エンペラー』を日本人が見ても(おそらく中国人が見るよりも)あまり違和感を持たなかったように、他の国の(先進国の)人がこの映画を見ても、よほどのバカでない限り日本に対して大きな誤解を生むとかは考えにくいよね。
昔に比べりゃ(外国映画の中の日本の描かれ方)圧倒的に真摯に真面目に日本について研究して描かれていると思う。美術的な細かな事についてはあくまでも作品(自己表現)なんだから、異文化的フュージョンとして楽しめばいいだけのこと。
と、ここまではこの映画に対しては好意的に見れたのだが、肝心の物語自体が凡庸としか言いようが無いけどね。(笑)

・『世界の中心で、愛をさけぶ』…12/13(BS録画)
難病モノが苦手なので今更の鑑賞だけど、青春映画としては結構秀作ではないですか。
青春映画の成功する大きな要素として、主役(役者)の発する輝きが絶対必要条件だと私は思っているのだけど、この作品の長澤まさみ森山未來は、それを完全にクリアしていると思う。特に、長澤まさみはに関しては輝きまくっていたし、久々の正統派青春アイドル登場って気がしたよ。

・『蛇イチゴ』…12/13(BS録画)
これも観損なって、気になっていた作品なんだけど(そのわりに予備知識は零の状態で鑑賞)、結構面白かった。
家族のあり方については最近観た『空中庭園』の仮面家族を彷彿とし、少しだけ思い出した。でも、肝心なのは家族っていうのは、最終的に仮面家族だけではいられないってのも共通点かな。でも、その先が見えてこないのがちょっとだけ消化不良。

・『ZOO』…12/17(BS録画)
オムニバス作品でこういう作品は10日も経つと(鑑賞日からこれを書いている日)殆ど忘れてしまっている。(爆)でも、何作かは面白かった。
多分テレビ向きの作品なんだろうな。

・『キング・コング』…12/19(ナビオTOHOプレックス)
『宇宙戦争』とかこの作品とか、相変わらずのリメイクの多いハリウッド映画なんだけど、私の中で(恐らく人それぞれの中にも)「リメイク」をして欲しい作品と絶対にして欲しくない作品との線引きがハッキリとある。
しかし映画界も近年、映像そのものの技術がここまで変容すると、(アレンジではなく)完全なるコピーを作り直しておくのも良いと思われる作品も個人的には結構あって(特にSF系)実はこの作品もその1つだったので大いに期待して待っていた。
で、内容については映画ファンなら誰もが知っている作品なので「それでも観たいという気持ちは一体何なのか?」という事をしっかりと把握した上で作られていたらまず失敗は無いと思う。この作品はそういう意味でその辺りをしっかりと踏まえて作られていたように思えた。
それと作り手のオリジナルへの愛情がちゃんと見えていたから、それだけで私は十分に満足した。

・『ゴースト・オブ・マーズ』…12/20(レンタルDVD)
カーペンター作品らしくB級テイストたっぷりで暇つぶしにはもってこいの作品、って言いたいのだけれど、これはちょっと緩い感じがした。
こういう作品を観ると映画が(アクション)ゲームに及ぼした影響は凄く大きいのだけれど、その逆もしかりで「これってもう殆どアクションゲームそのままで、全く(主にテイスト)のパクリやんかぁ~」って気持ちになってしまった。(笑)

・『テイキング・ライブス』…12/27(BS録画)
なんか、色々なサスペンス映画の寄せ集めって感じしかしない、しょうもない(志の低い)作品。
役者は豪華でムードだけはそれなりにあるので、こういう作品を滅多に見ない人達なら、それなりに楽しめるかも知れないって程度の、実に贅沢で勿体無いお金の使い方をしている消耗作品。
まあ、アンジェリーナ・ジョリーが出ているだけで価値ありって私なので、彼女のプロモだと思って見ていたのだけど…。(笑)