テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

三菱 6P-125 (Mitsubishi Micro Television) 昭和37年

2016-02-29 11:34:07 | Weblog

今日お預かりしたのは三菱の6P-125でテレビの修理を始めて既に50年を超えたがこれまでに
多分20台以上は手掛けたモデルで慣れているモデルと云える。   この種のテレビの修理、改
造に付きましてはこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わ
せ下さい。

早速取り掛かったが壊れていたコントラストつまみが接着剤で補修された様でシッカリ接着され
て仕舞っており外すのに手間取った。

音声出力は若干有ったがラスターは出現しなかった。 高圧を診てみたが約3KVしか出ておらず
本来の半分程しか無かった。 サテ何から取り掛かるか?

先ずは電源回路に取り掛かった。 劣化が想像出来る電解コンデンサを交換したがまだ電圧が
低かったので安定化電源から12Vを供給してみた。

ビシビシと云った放電のノイズが激しく嫌な予感がした。 ブラウン管に空気が入って仕舞った時に
起こる症状なので基板を外し見てみたが予想は的中しブラウン管のネックにクラックが入っていた。

昨日電話で伺ったご予算は通常の修理なら十分と想える金額だったが、この額にブラウン管の
破損(交換)までは含まれておらずどうするか? 確か発送時eメールアドレスを何処かに記して
頂ける様お願いしたと想うのだが?

3月1日 ご依頼主から eメールを頂き、それに2度返信したが何れもエラーメッセージが帰って来
て仕舞いメッセージを留守電に残した。  結果ブラウン管交換のゴーサインを頂いたのでこの機
種のストックを見てみた。 上の画像の物は全てレストア済みだがケースが不完全な物。 これら
以外にケースに収めた物も数台在るがサテどれを使うか。

 

3月5日 先ずはブラウン管の交換に取り掛かった。 自分でも一度東郷神社の骨董市で入手し
た同じ機種のブラウン管が割れていたことが有って残念な想いをしたことを思い出した。

余談だがこの機種に使われている6インチのCRT、150AB4のエミッションは良好な物が多く、同
時期のSONYの5インチの物では輝度が十分と云うのは半分も無いのとは可也様子が違う。

正にこの注意書きの通りで今回の問題はネック部分にセンタリング・マグネットユニットを固定す
るネジを強く締め過ぎたのが原因と想われる。

上の画像の左が今回使おうとしているブラウン管で、右が割れていたもの。

ラスターのローテーション、及びセンタリングに梃子摺ったが、スペースの有るモデルなら何の
苦も無く調整出来るのだがブラウン管は四(五)方を囲まれており簡単では無い。

先ず外部の安定化電源から電圧 (12V) を供給したがラスターは良好に出てくれた。

垂直振幅を目一杯拡げてみたが現状ではこれで精一杯だった。 (垂直偏向のケミコン要交換)

内蔵の電源に換えてみたが約7Vしか無かった。 ブリッジの後のケミコン2,000μF(上の画像の
中央)が容量抜けを起こしている様だったので交換した結果約10Vとなったが未だ少し低い。

時間の余裕が無くなって来たがお約束なので何とか頑張らねばならない! ところで先の話だが
欠損している電源コード、それと音声と映像信号を加えるビデオ・コンバーターはどうするのか?

3月6日 朝から昨日の続きに取り掛かった。 金額的に余裕が無くなって仕舞ったので垂直偏向
回路のみに的を絞ることにした。

垂直偏向が良好となり目一杯に偏向する様になり一安心。

次いでDVDからの信号を加え垂直直線性等の調整を行った。

結果を電話で報告したがビデオ・コンバーターもご依頼頂いたので夕方部品屋さんに向かった。

Thank you for your fast payment (shipped on Mar.7, 2016 w/video converter). 


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