今日お預かりしたのは最初にレストアを手掛けたのを含めると修理3回目となる松下の昭和
31年11月発売のT-1481で、この時期の11チャンネル仕様です。 今回は大きなノイズの後
画像にノイズが混入し、その後音声出力が無くなったと云う症状でした。 届いた物の出力
トランスが断線しており同様のトランスに置き換え、若干周波数がズレていたので全チャンネ
ルの微調整を行いました。 RF-VIF-SIFに使われている真空管が全般に傷み始めているの
で次ぎの機会にはそれらも何本か交換することになりそうです。 この種のテレビの修理に
付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
この時期のブラウン管は未だメタルバックが施されておらず後年の物に比べるとコントラスト
も輝度も低いのですがそれは致し方ありません。 後にはヨーロッパ・オリジンの真空管が
幅を利かせる松下さんのテレビですが未だこの時期は米国オリジンの物を使う用意もされて
おり、ブラウン管もジャンパー切替で300mAと600mAの物が使える様になっています。