2月以上間が空いて仕舞ったがこの種の機器に明るいMさんに久し振りに来て頂けることになり午
後は8-301W に取り組んだ。 この種のテレビの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。
以前通電した際にパチンと云う放電の音と共に機能しなくなり、その時は水平出力のトランジスタ
2SC41のE-C間がショートしており、また250V電源用のシリコンダイオードも同様ショートしていた。
その後 2SC41 を交換した結果下の画像に見られる様な状態になって仕舞った。
水平偏向の中央部分の輝度が上がっており2次高調波成分が混入しているのかと考えていたが
水平の発振信号が2倍の周波数になっていた。 (感じとして2倍の成分も含まれていた) それと
フライバック・トランスの端子間でスパークが発生していた、どうも周波数が高く高圧も増加した様
だった。
水平の安定コイル両端に0.02μFを外付けした結果、発振周波数は約28KHzになった。 解せない?
Mさんが帰った後思い切って水平のブロッキング・トランスを交換した。 上の物は予備の基板
から外した物で問題無く外せたが、今回の物は基板から外す時に引き出し線が切れて仕舞った。
しかし交換後も変化は殆ど診られなかった。 何か基本的な処に見落としが有るのでは無いかと
回路図を見直し、とんでもない見落としに気付いた。
水平の周波数は、水平のAFC回路に入る水平ドライバ段の出力を戻している回路にDC電圧を重
ね合わせ変化させていた。(動作原理に付いてはハッキリしない)
周波数表示部分が見えていないが HORIZ FREQ で発振周波数を約15.7KHzに調整した。
一応水平、垂直の同期は取れているが決して安定はしていなかった。(画像は一瞬なので)
一応画像は見られる様にはなったが決して安定していると云えるレベルでは無かった。未だ道
のりは大分遠そうだった。 (電源トランスが117V用なので100VではB電圧が10V程しか出ない)
近々映像、音声信号の直接入力でどこまで改善出来るか試してみよう。