テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

ジュークボックス 用 真空管アンプ (3台)

2013-08-10 13:38:13 | Weblog

今日お預かりしたのは米国製ジューク・ボックス用真空管アンプ3台で、上のモデルは AMI、JJK-200用。
この種のアンプの修理に付きましてはこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお
問い合わせ下さい。

出力が無いとのお話だった。 電源部と想われる部分のセメント抵抗が壊れていた。

8月11日 破損しているセメント抵抗の抵抗値が分からず苦戦したが150Ω/10Wと分かり、手元に在った
225Ωと400Ωをパラにして144Ωを得た。


 

Seeburg、M100C(1952年) 用のアンプで音量が少なく、シャーシー内部はオリジナルのままだった。

8月11日 使われているペーパー・コンデンサを全てチェックし、特性に問題が診られなかった一つを
除き全て交換した。

 

Wurlitzer、2304 (1959年) 用のアンプでノイズが発生し、低音出力時その振動でも出るとのことだった。

8月11日 ソケット部分での接触不良が問題の様なので本来は交換したいところだが残念ながら基板
用の手持ちが無く、別の手を講じたがこれでも問題になる様なら米国に注文することにしよう。

8月30日 振動(特に真空管をコンコンと叩いた場合に発生する)に依るノイズの問題は直らず再度取り組
んだ。 回路は特殊なピックアップ(発振回路の発振勢力の変化を音の変化として取り出す)を使っている
ことから何とも理解に苦しむ回路が使われている。

 

基板を浮かしたところノイズの発生は殆ど無くなったので、ならばと基板とフレーム間にダンボールを加え
絶縁してみたが結果は何故か前と変わらなかった。 何とも解せない?

8月31日   昨日の作業を反芻してみた。  基板上の真空管5本を全て抜いた状態でも基板を叩くと微かに
ノイズを感じたことを思い出した。 昨日もサービス・マニュアルを持ち帰り特に通勤の車内で眺めていたが
上手い解決策は見付からなかった。 念の為一部の真空管を替え、出力段の直前、位相反転を行っている
12AX7のみを残し他は抜いた状態でノイズの発生源を探したが見付からない。 最早これまでかと諦め掛け
たがパターン面に異常を見付けたのが下の画像に見られるクラック(3箇所)で、交換した3mmのビスを締め
付けた結果、局部的な応力が加わりクラックがハッキリした様だった。 これらを直した結果状態はドラスティ
ックに変わり基板を叩くと発生していたノイズは払拭された。  イヤハヤ疲れた!

9月3日 実機に組み込み動作試験を行った。 ノイズの発生は無くなりヤレヤレと胸を撫で下ろしたが音
量調整が上手く機能しない。 絞っても可成りの出力が出ており当初ボリュームの問題かと想像したがそ
うでは無く、以前は問題無く調整出来たとのことでどうも先日修理したパターンのクラック(3箇所)と何らか
の関連が有りそうだ。 クラックの為に回路が切れ、何か改造を行った気がする。

9月5日 米国では今回のピックアップをどう呼んでいるのか知らないが、さしづめ 渦電流損型 とでも呼ぶ
のが正しいのでは無いかと想像する。 実際を見てみたいと考えていたが、幸い壊れて二つに割れている
物があるとのことで見せて頂いた。

コイル、およびVane(羽)の直径は約5φで略想像通りの構造だった。 約40年前、短期間だが近接スイッチ
の製造全般を担当したことが有ったが、正に動作は今回のピックアップと同じで、高周波発信回路に金属板
が近づくと金属板に渦電流が流れ、そのエネルギー(渦電流損)分、発振電圧が低下し、それを検出してリ
レーを駆動したり、電圧出力を出していたがこのピックアップでは音声信号を取り出している。 尚この方式
はWurlitzerでは1940年代から可也の期間使われていたと云うことも今日始めて知った。

マニュアルに有る抵抗、コンデンサの配置と実際のそれが異なっていたがサテ、原因を見付けるのは可
成り難航することが想像出来る。

9月5日  音量調整が出来無い原因を探るべく今回行ったことを反芻してみた。 アット気付いたのは今回プ
リント基板と取り付けフレーム間にはダンボールを挟み基板上の半田等で基板にストレスが加わらない様に
したが、この為ボリュームのグランドを落としているフレームが浮いて仕舞った為音量が絞れなかった。

 

上の画像の SCS3101 が壊れている様だとのお話で類似品を探してみた。 マニュアルには Silicon Control
Switch と記されていたがサイリスタで多分電気的には同等と想われる 5P05M を購入した。

8月11日 昨日購入したサイリスタ 5P05M を組み込んだ。 パッケージがTO-220ABなので注意。

9月4日 昨日の動作試験で機能しなかったサイリスタのゲート電流を診てみたが5mA近くを要していた。
考えを変え昨夜調べておいたサイリスタを朝一で購入し組み込んでみたが、今回のサイリスタ(SF0R5G43)
のゲート電流は約280μA(0.28mA)で十分だったので多分今回は上手く機能してくれると想う。

9月5日 今度こそ間違い無かろうと朝客先に届け動作を確かめたが動作しない。 再度持ち帰り入力端に
パラに入る130Ωにシリースに1KΩを加え再度夕方訪ねたが相変わらず機能しない。 良好に動作する基板
もお借りしたので明日、実際に動作に要する入力電圧を比較してみるが、どうも問題はこのサイリスタ以外に
在るのでは無いかと想い始めた。

9月7日 オシロを持って客先に出向き実際の書き込みパルス、読み出しパルス、センスアンプ入力を観測
したがセンスアンプの入力信号は確認出来なかった。 アレコレ考えた結果同一回路を別基板で作ってみる
ことにした。

9月12日 130μHのチョーク・コイルを150μHで代用させた以外は略オリジナル通りの定数で組んでみた
ので実際に使ってみて頂こう。

9月14日 一昨日送っておいた基板を実際に使って頂き、良好に動作したとの連絡をラジオ・クラブのミ-テ
ィング中に頂き思わず大喜びして仕舞った。 以前アカイのトライアンプを米国から逆輸入した物の修理を手
掛けたことが有ったがその際プリアンプの左右のゲインが30dB程違っていたが、何としても直らず略同じ定
数で2度回路を別基板で組んだがゲインは上がらず悩んだことが有った。  その後分かったことは、テッキリ
ゲインが少ないと考えていたチャンネルのゲインが本来の値で、ゲインが多かった方が寧ろ多過ぎていたこ
とが分かるまでには可也の時間を要した。 原因は米国で誰かが紙ベークライト基板にCRCの様な物を拭き
付けそれに依って絶縁が低下し可笑しなPFBが掛かって仕舞ったと推測出来る。 今回CRCは吹き付けられ
てはいなかったが湿度で矢張り絶縁が低下したことに起因していたと考えられる。 

 

 


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