テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

三洋 RP 8880 (9 Band Receiver)

2016-05-15 12:16:48 | Weblog

今日お預かりした3台目は三洋の輸出向けマルチバンド受信機 RP8880 で短波が機能しないこ
とと、FMのカバレッジを日本バンドに改造するご依頼を頂いた。 この種の受信機の修理、改造
に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

早速通電してみたがMWは特に問題無く機能していたが、それ以外は全く機能していなかった。

今回の機種の場合これでもかと云う程のスイッチが使われているが上下の画像に見られる長
いスライド・スイッチ合計3個がそれで一見ロータリー・スイッチと想えた物も実はスライド・スイ
ッチだった。 特に上の画像の左に見えている接点数の多い物は修復が無理な可能性有り。

短波の1st IFを担っている FET (Q109) 2SK49HI のところに何故か 2SA495 が外付けされて
いた。 余りこの種の物に明るく無い方が修理を加えた物の様だった。 これでは動作しない。

しかしこの機種は+アースで回路が作られており、またダイオード・スイッチが多く使われている
複雑な回路の物だが、この種の物に明るく無い方の手が入っているとなると難航する可能性大。

上のQ109を手持ちのFET、2SK43 に換えてみたが変化無し。 ドレインの電位がソースと略同一
でこれでは動作しなくて当然だが何故同電位となるのか? 今日は残念ながら時間切れとなった。

5月16日 短波の1'st IF(10.7MHz)の一段目Q109にIF信号は届いているのか診てみたが先ずここ
に信号が来ていない様だった。 今回の機種の場合 LW-MW-MB-SW-FM と切り替えが有りその
上でSWはSW1~SW5 に分かれており、スライド・スイッチ3種を使って選択出来る様になっている
がこれらスイッチの接点数が通常の9バンド機の倍近く、結果信頼性を大きく落としている。
非常に難航することが想像出来るので精神的に余裕の有る時に取り組ませて頂こう。

5月18日 午後時間が出来たので本格的な修理に取り掛かった。 (ただ基板に直接当れ無い)

接点のクリーニングが功を奏したのかLWとMBは一応動作し出した。 ただSWとFMは機能しない。

 先ず短波用の局発の動作を診てみた。 バンド切り替えスイッチに問題が在ったが殆どのバン
ドで良好に機能していた。 FMとSWの1'st IF、10.7MHzはFMでは機能していたがSWでは殆ど機
能しておらず2'nd Loc.が上手く機能してないことが想像出来た。 この2'nd Loc.(10.245MHz)を実
測してみたがテスト・ポイント(TP6)では10mV程しか無く、SWに切り替えた一瞬だけレベルが上が
っていた。

1'st IFの1段目を別のFET(3SK74)に換えてみたが変化は無かった。 (各電極の電位は正常)

残念だが複雑なスライド・スイッチに問題が在るとどうすることも出来ずここで諦めた。  疲れた!


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