テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

NEC, NT-88B (再々度)

2018-03-13 21:00:28 | Weblog

 

3月13日 毎年のことながら何とも面倒な確定申告の申告書を書き上げやっと余裕が出来たの
で昨年12月13日に再度取り組んだものの永らく時間を置いて仕舞ったこのラジオに再度取り掛
かった。 一昨日ご依頼主が加工してくれたスイッチ付きボリュームを組み込み翌日略終日ラン
ニングを続けたが問題は診られなかった。   ところが昨日同様にランニングを続け様としたが
電源投入後発振が診られ、何度か電源を切って再度通電してみたが変化は無く、ランニングを
中止したが、今日は一転し良好に機能していた何とも解せない。 

そのままではツマミがシャーシの端にぶつかって仕舞ったのでスプリング・ワッシャ2枚を加え若干
外に出してこの問題を回避した。 この後パイロット・ランプをLEDに換えるべく外した。

昨日の問題は電池ホルダー内の接触不良の様な単純な問題では無いかと考え、ならば車のバッ
テリー(12V)での動作はどうかと試みてみたが動作は更に解せない結果となった。 (良好に動作
することも有ったが想像していた動作とは可成り異なっていた)

今回の機種の回路図等は無いが後継機種 NT-89 の回路図を頼りにして来たが、内蔵の単三
電池4本(6V)でポータブル・ラジオとして動作させる場合と車載し、車のバッテリー(12V)で動作
させる場合 NT-89 では前面の6回路2接点のスイッチで切り替えている様だが、本機では4極の
電源プラグを挿入すると4回路が切り替わる様になっていた(アンテナ回路は切替えていない)。
診られた発振は電源回路のインピーダンスの高さに依るモーターボーディングと想像したがこ
とはそう簡単では無さそうだった。 後継機 NT-89 では全てPNPのトランジスタを使っており
回路は可成りスッキリするのだが、本機では何とRF(ST172)-Conv.(2S160)-IF(ST162(x2)-AF1
(ST332)-AF2(ST331)-AF Out(2S164(x2)とNPN-PNP-NPN(x2)-PNP(x4) とPNP、NPNが混在し
ており何とも電源周りが複雑となる。*NECの昭和30年代の物には同様PNPとNPNが混在した
機種が見られるが他社ではこの様な複雑な構成を採用しているところは略見当たらない。

3月14日 以前12V電源では回路が発振して仕舞ったとご依頼主から伺った時に電源回路にデカッ
プリング用の電解コンデンサを加え様と考えていたが昨夕上の画像の様に加えてみた。 今朝も通
電したが、一瞬だけ発振気味となったがそれ以外は良好に機能しており既に1時間以上を経過した。

 以前電源回路だけをメモしておいたが、改めて6Vと12V動作の場合の回路の変更箇所を診てみた
(飽くまでNT-89の場合だが)。 一つは出力段のベース・バイアスの変更、もう一つは高周波段に加
える電圧(電源回路)の変更だったが、NT-88Bではどうなっているのか。 実を取るなら3端子レギュ
レータを組み込み常に6V動作とする方がスッキリするがその為には回路を一部改造しなけらばなら
ず、どちらが簡単か?

今日は9時半から17時過ぎまで12V電源でランニングしたみたが結局問題は診られなかった。また
感度も十分と想えた(こちらで感度確認に使っているJOQR文化放送も問題無く受信出来た)。

3月15日 今日は電池 (6V) での動作確認に取り組み9時半から18時過ぎまでランニングしてみた
が全く問題は診られなかった、 ただ一点強力な電波が入った場合 (AVCの問題か?)動作が停止
することが有った。 この時は再度電源を入れ直す必要が有った。 明日はLEDを組み込むか。

3月17日 昨日は珍しくお休みを頂き略終日床についていた。 今日は午後都内で集まりが有り多
くの時間診ることは出来なかったがそれでも仕事場に着くなり電池での動作を開始した。30分程
が経過した時にモーターボーディングが始まり、一度12V動作に切り替えたところこの症状はピタ
リと止まり、再度電池動作に切り替えたが問題は診られず、仕事場を後にする2時間程連続運転を
続けた。 何とも解せない動作で悩まされるが折角のオリジナルのトランジスタは変えたく無い。 

3月19日 稀に電池での動作時にモーターボーディングの様な発振状態となることが有ったがその
際、局発が停止しているのかどうか確認の為に別のラジオを近くに置き、症状が出た時に確認しよ
うとしたが今日は幸か不幸か問題は発生しなかった。

3月20日 朝からランニングしてみたが問題は発生せず、夕方LEDの組み込みを行った。 

スペースが無く距離が稼げない為光は殆ど拡散していない。(電球ならこの問題は無いのだが)

3月21日 今日も朝から一日ランニングを行ったが問題は全く診られなかった。 上の画像は
全て電池の場合のLEDの点灯具合で、バッテリーの場合光量は倍以上となる。

3月22日 LEDではビ-ムが細くランプの方が好ましいとのことで元々のランプに交換した。

上の画像は内蔵の電池 (6V) での動作時で車載 (12V) の場合はズット光量は増す。 

3月23日 昨日の作業を今朝寝床で反芻していた時に一点大事なことを思い出した。 昨日ランプ
の定格を見た時に6-8Vとのみ記されていたが、12Vの物を想像していた。 思い出したのは車載時
の電源回路で、ラジオ用に20Ω、またランプ用に65Ωが使われていた。 つまり車の12Vが供給され
た場合この65Ωで電圧を(多分0.15Ax65Ω=)9.75V落としていた様だった。

今回電源スイッチは1回路でランプもラジオ電源から取っているがそのままでは12V近い電圧が加
わることになるのでランプを12V用の物(画像の左)に交換した。 下は実際に12.6V入力での様子。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Blaupunkt, Frankfurt 8台 | トップ | SONY, CRF-230B (再度) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事