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　第１ターン。1942年10月6日、スターリングラード。

　ロシア軍の準備射撃。

（最初にすべての射撃を宣言する必要はない。）

（分隊ユニットに書かれている数字は「火力」−「射程」−「士気」）

　まずはG4 から H5（ドイツ軍配置の弱点のひとつ、1個分隊とLMG×2）への射撃。火力合計は18なので判定表の16の欄を使う。

　修正値はベルキ大佐の統率で-2、石造建築物で+3。2個のサイコロを振って9以下（83%）で命中となる。

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　中立的コメンテーター（ドナルド・グリーンウッド氏）は数字的根拠をあげ、ドイツ軍プレイヤーの初期配置における欠陥を指摘した。

「論争の実際の点はH5とJ4におけ るLMG2丁を有している1個分隊の ように思えます。 デイルの論拠は J4 の MG (機関銃) が街路をカバーするのに必要だという点では正しいのです。J4 は J2からの攻撃で Broke する確率は 23% 、G3 からの攻撃では 15%しかあ りません。 G4 からの射撃ならば 34% の確率がありますが、通常の射程では H5までとどかないのです。このような状況において、そして位置の重要性から考えても他の分隊をJ4に配置すべきです」

「H5はまったく別です。 G4 における Berki 大佐とその部隊はH5 にいるドイツ軍を 56%の確率で Broke させる ことができます。 そしてたとえそれが 失敗したとしてもE4 にいる部隊が 15%の確率で同じことを行うことができます」

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（vox6336註：ドイツ軍プレイヤーは3個分隊＋機関銃２の小隊を８火力ずつに分散した。じつはこれを集中されると、ロシア軍は手も足も出ないのだが、かと言ってドイツ軍プレイヤーが間違っているかといえば、そうとも言い切れない。そもそもドイツ軍プレイヤーは上記の２個分隊を「全滅してももいい」と考えているからだ。）

　さらにロシア軍プレイヤーのコメントを見てみよう。

「戦術的見地からすれば私の最初の一撃はこれらの2ヘックスに対して行われるでしょう。 私はその時、もし移動フェイズに建物へ向って前進した場合には−2のDRM (ダイス修正) を受けずに突撃フェイズに街路を渡すつもり でした。私を消極的なソビエト軍と呼んでもかまいません。他のロシア軍ユニットは私のL6に対する準備射撃の結果によって前進を支援するべく残されます」

（vox6336註：ウェッツェルバーガー氏のプランを消極的であるとは思わない。市街戦において、援護射撃無しに道路に飛び出すのは自殺行為である。）

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　つづいてロシア軍（デイル・ウェッツェルバーガー氏）の配置。

（vox6336註：おそらくロシア軍の配置は誰がやってもこうなる）

　以下、ロシア軍プレイヤーのコメント。

「私（ウェッツェルバーガー氏）はロシア親衛隊の集中射撃により F5の建物へ猛攻 加えるつもりでした。そしてそこから、攻撃を開始するつもりでした」

（vox6336註：ロシア軍プレイヤーは誰でもそうする。）

「ドイツ軍の配置は良いのですが、一部に関しては賛成しかねる面もあります。 H5とJ4のヘックスには2丁の LMG (軽機関銃) 1個分隊を配置してあります。もし私が分隊の破壊に成功したら、それらのLMGは使用できなくなります。それ故にそれらが2個分隊以上スタックしていたとしたら､ 私はそれらのLMGを使用させないように2つともつぶさなければならな かったでしょう」

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「私は9-1 指揮官と 2個分隊をF6 のヘックスへ、 F3 にいる親衛軍ユニットからの射撃を受けないように配置しながらなおかつF5の西側をブロックすべく配置しました。これらのユニットはF5におけるロシア軍の侵入から免がれることになります。H5 と J4 における兵力は ① F5 へ殺到するロシア軍に対して最大の貫通射撃として使用し、②ロシア軍による準備射撃に対して最小限の被害にとどめるために配置しました」

　また、ブラムバーグ氏はロシア軍の作戦について、以下のように見通しを立てた。

「ロシア軍プレイヤーは N4 からの射撃により M7 にいる私のユニットを釘付けにしようと試みることができるでしょう。 彼は M2 の大部分を K5 へ突撃させる為に K2の建物へ移動させる一方､N2 と M2の一部をN4へ増援を送るでしょう。その間に彼の親衛隊は F5 へ準備射撃を行い、より危険度の少ない突撃フェイズに街路を横切り 建物へ突撃してくるでしょう」